環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

混迷する日本①  このまま行けば2010年は混乱、2050年は大混乱!?

2008-01-15 12:16:21 | Weblog
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1月も半ばとなりました。昨年1年を振り返ってみますと、日本も、世界も大変な状況に直面しています。難問山積で解決可能かどうはわかりませんが、私の環境論に基づく私の主張は方向性としては間違っていなかったことを確信し、勇気づけられた1年でした。決意も新たに、今年もできるだけ書き続けるつもりです。

日本で唯一の肩書き?



2006年2月に上梓した「スウェーデンに学ぶ『持続可能な社会』 安心と安全な国づくりとは何か」(朝日新聞社 朝日選書792) の「第5章 経済成長はいつまで持続可能なのか」を「今年2008年のメイン・テーマ」として考えていくことにします。第5章の要約で次のように書きました。

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環境問題は世界のほぼ全域に広がった、市場経済社会を揺るがす「21世紀最大の問題」と位置づけられるが、主流の経済学者やエコノミストの多くには、そのような認識はほとんどない。第3章で見たように、これまでの経済学は人間と人間の「貨幣による関係」を扱い、貨幣に換算できない関係を無視してきた。経済学の枠組みのなかに、経済活動の本質である「資源・エネルギー・環境問題」の基本的概念が十分にインプットされていないからである。 

こうした、いまとなっては間違った前提に基づき、「持続的な経済成長」というビジョンから抜け出すことのできない経済学者やエコノミストの言説を無批判に受け入れるのではなく、「資源・環境・エネルギー問題」に配慮した、自然科学者の明るくはない未来予測に、耳を傾ける必要があるのではないか。 
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図を4点掲げます。多くの説明は必要ないでしょう。

●平成13年版環境白書のp11に掲載されている図を参考に縦書きとした。図の原題は「図1-1-14 問題群としての地球環境問題」。
●この図は私の環境論を裏付けしてくれる貴重な図である。環境省はこのようなまっとうな図を掲げているが、政府の行動はこのような認識には立っていない。
●この図が示すように、現象的には様々な環境問題が同時進行している。けれども、マスメディアの報道は富に温暖化にシフトしているように思える。

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