旅、酒、音楽、料理、写真も・・・

静かに酒を飲みながら、ジャンルを問わずに古今東西の音楽について語りたいものです。ついでに料理と写真についても…。

2020年7月27日(月)NHK BSプレミアムで映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観た

2020年07月29日 | 映画
 
映画は劇場で観ることにしている小生が最後に劇場に足を運んだのは、2020年2月20日。
 
政府の対応が遅いと言われ続けてきた中、
安倍晋三首相が2月26日、全国的なスポーツ、文化イベントを
 「今後2週間は中止、延期、または規模を縮小する」対応を要請した。
 
そんな中、2月下旬から半年以上の外出自粛生活を続けてきたわけだが、
久しぶりにTVで映画を観たのがこの作品である。
 
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、2011年に公開されたイギリス映画。
監督はフィリダ・ロイド、マーガレット・サッチャーを演じるのはメリル・ストリープ。
彼女はこの映画でアカデミー賞主演女優賞をうけた。
 
1947年6月22日生まれのメリル・ストリープは現在73歳。
この映画に出演したときは64歳だった。
 
日本で公開されたの2012年3月16日で、小生が劇場で観たのは同じ年の3月26日。
この映画を8年ぶりにTVで観たわけであるが、かなりの部分を覚えていたことに驚いた。
 
たとえば映画の冒頭、朝食をとる場面で夫の健康を心配する妻として
朝食の場面で夫に向かって「バターのつけすぎよ」と言う。
 
この映画の日本語字幕は有名な戸田奈津子さん担当している。
その字幕で気がついたことは、
いわゆる「英国病退治」の政策の一つとしてサッチャーが労働組合との対決姿勢をとるなかで、
清掃作業を行う組合のストライキによってゴミが街中に散乱している場面では、
字幕での彼女の台詞は「ジプシーのよう・・・」と書いてあったが、
英語の台詞は「ロマのよう・・・」と言っていた。
 
差別用語とされる「ジプシー」という言葉はこの映画が作られた今から9年前には、
すでに「ロマ」という言葉に置き換えられていたのが分かる。
 
戸田奈津子さんは、日本では「ロマ」の語がまだ一般的に使われていないと考え、
字幕にはあえて「ジプシー」と書いたのであろう。
 
 
映画の一場面に、イギリスがフォークランド紛争に参戦したエピソードがある。
フォークランド紛争はイギリスとアルゼンチンがフォークランド諸島の領有権を争ったもので、
地図の上の方にイギリスの軍港、ポーツマスがあり、一番下に領有権を争ったフォークランド諸島が見える。
 
北半球のイギリスがはるばる南米大陸の南の果てまで出かけたこの紛争で
亡くなった人の数はアルゼンチンが649人、イギリス人が255人。
戦闘は1982年3月19日から同年6月14日まで続き、
今に至っても領有権問題は未解決とのこと。
 
なぜ、軍事力に圧倒的な差があるイギリスとアルゼンチンが戦ったか。
イギリスの閣議で議論を戦わす場面で、なぜはるばる南米大陸の果てまで出かけ、
それも小さな島の領有権を争って軍隊を派遣するのかと閣僚たちの声を紹介するが、
サッチャーの答えは、
「1941年12月8日、アメリカ本土から遠く離れたハワイ諸島に日本が奇襲攻撃をした際、
アメリカはハワイを守るために本格的な戦争を始めたことを覚えているか」と言う。
(だから、我々イギリスも遠く離れた島を守るために出撃する)
日本はアメリカに対して宣戦布告なしに不意打ちをした、と非難された。
12月8日午前3時35分は日本時間、アメリカ時間では12月7日午前7時55分。
 
ポーツマスといえば、2002年、今から18年も前、2週間のイギリス旅行に出かけた際、
7人組(女性4人、男性3人)の旅仲間はレンタカー2台に分乗して1週間のドライブを楽しんだ。
 
その際、ポーツマスの港に寄り、これがかの有名な大英帝国の軍港か!と
感慨深く見物したのである
 
1週間にわたってのドライブの走行距離は約2400km。
1日平均300kmを超えて運転したとは夢のよう。しかし、今では運転免許証も返上した小生である。
 

 


ヒルガオの花が近所の道端に咲いていた

2020年07月26日 | 写真
 
ヒルガオ(漢字で書くと “  昼顔 “ )
ヒルガオ科
花期:夏
 
今頃の季節によく見かける花で、薄いピンクの花が印象的な花だ。
 
新型コロナ感染拡大対策の一つに、不要不急の外出自粛と言われたが、
小池都知事に言わせると、スーパーへ食料品の買い物は3日に1回がお薦めとのこと。
 
私は2日に1回、もしくは毎日スーパーに出かける。
なぜかというと、3日に1回では買い物の量が多くなり、手に下げて持って帰るの大変だから。
 
このヒルガオの花も買い物帰りに道端に咲いていたのを見つけたのである。
 
話は変わるが、ヒルガオの生命力は強く、つるを伸ばしてフェンスの金網にまとわりつく。
私が住む町内会の敷地を囲んだ金網のフェンスに絡みついたヒルガオのつるを
苦労して取り除いても、ヒルガオは根茎で増えていく多年草で、
秋、きれいに取り除いたはずのヒルガオは、春になると再び繁茂する。

 


オニタビラコの花が庭に転がっていた古い鉢の片隅に咲いた

2020年07月20日 | 写真
 
 
オニタビラコ(漢字で書くと “  鬼田平子 “ )
キク科
花期:春~秋
 
おととしの早春、ほったらかしの鉢にオニタビラコの花が咲いたので、
家の中に持ち込み、黄色の花を長い間楽しんだ。
 
きょねんの春、前の年に咲いたオニタビラコの種がこぼれたのであろう、
また、その鉢にオニタビラコの芽がでて花が咲いた。
 
ことしは、その鉢に種がこぼれなかったのでしょう、
とうとうオニタビラコの花を楽しめなく、がっかりした。
 
ところが、別の場所に置いてあった大きな鉢に黄色の花が咲いているのを見つけ、
さっそくカメラを持ち出して写真を撮ったのが上の写真である。
 
この小さくてきれいな黄色の花をつける植物が気の毒なことに「鬼」の名前で呼ばれるとは!
「鬼」の字がつく訳は、「鬼」の意味は「大きい」という意味だそうだ。
 
ということは、「コオニタビラコ」もあるはずで、調べたら、春の七草のひとつ、
「ほとけのざ」は「オニタビラコ」の近縁の「コオニタビラコ」のことであることが分かった。
 

ジャガイモとベーコンの白ワインブとラックペッパーの「オーブントースター焼き」

2020年07月20日 | 料理

“自粛、自粛““ の毎日を如何お過ごしでしょうか?
 
こんな時こそ、簡単で美味しい料理が良いですね、ということで作ったのが写真の一皿です。 
 
じゃが芋は皮を剥いて薄切りにし、耐熱皿に並べてラップをかけてチンすればOK。
 
調味は白ワインとブラックペッパーをふりかけ、軽く塩をかけ、とろけるチーズを上に乗せてから、
オーブントースターでチーズがとろけるまで火を入れれば出来上がりという、
簡単さがうれしい一品でした。

ベルギー・リエージュでジャガイモのフリットを食べる

2020年07月14日 | 
 
今では昔の旅を思い出して、「あれはこんな風だったな」などと言うようになった。
 
ベルギー南東部に位置するリエージュは、国内第5の都市。
ベル―第一の都市は首都のブリュッセル、
続いて、アントワープ、ゲント、シャルルロアで第5の都市がリエージュである。
(出典:'03~'04 地球の歩き方 オランダ ベルギー ルクセンブルク)
 
リエージュを訪れたのは2007年6月。
リエージュに住む知人のお宅の屋根裏部屋に2週間滞在し、
まるで出勤するように毎日毎日、リエージュ駅から列車に乗って多くの街を訪れた。
 
ベルギーといえばワッフルが知られているが、
「フリット」も有名で、知人に案内されてリエージュ市内のフリットで有名だという店を訪れた。
 
フリットとは要するにフライのことで、英語ではフリッターと言う。
イギリスかぶれの知識人ぶった人が、イギリスの名物料理「フィッシュ&チップス」のことを
「こんな美味しい食べ物はない」と言うので、イギリスを訪れた際に食べたが、
イギリスかぶれの知識人が言うほどには美味しいものではなかったことを覚えている。
ちなみにイギリスの「フィッシュ」はタラのフライで、チップスはジャガイモの揚げ物である。
 
リエージュ名物のフリットだったが、
要するにジャガイモのフライのことにすぎず、これに肉団子がついてきた。
 
この店のオヤジは長年、フリットを自慢料理の一つとしているほか。
オヤジのキャラクターが独特で人気の店だそうだ。
 
 
ベルギーはフランス、オランダ、ドイツ、ルクセンブルクと国境を接している。
 
 
上の写真は先日、我が家の夕食の食卓に乗った「タラのフリット」。
このタラは、生活協同組合の宅配で買ったもので、あらかじめ片栗粉がまぶしてあるので、
電子レンジでチンするだけの簡単さはありがたい。
 

半夏生の日にタコを食べる習わしとモーリタニア

2020年07月06日 | 料理
 

 
7月1日、いつも行くスーパーで「今日は半夏生。タコを食べましょう」と言っていた。
半夏生とは、「七十二候のひとつ」だそうで、その日にタコを食べる習わしがあるとは知らなかった。
 
家人に尋ねると、「知っていた」との返事。
 
ネットの情報によれば、
「近畿地方の一部地域ではタコを食べる習慣があり、小売店が販促活動にタコを利用している」そうだ。
 
そんなことで、スーパーの販促言葉に誘われてモーリタニア産のタコを買って帰り
「タコとキュウリの酢の物」が我が家の食卓に乗った次第である。
 
さて、モーリタニアってどこにあるの?
とネットで調べたらアフリカ大陸の西海岸の海辺に位置し、
私たちが知っている国では、サハラ、モロッコ、アルジェリアと国境を接していた。