勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

ロックの魂は平和を作る心

2024-05-16 | 原神のお喋り

ロックイベントはまだまだ続くのだが、さすがにネタバレ許される頃かな。

メインは音ゲーで、もらう物は全部もらった人が多いだろうし。

荒瀧一斗の中の人の歌ばかりが注目されてしまったが、

実はこのイベントの本分は、あの歌の歌詞にある。

 

え?あの無理矢理韻踏んだくだらない歌詞が???

と思われるかもしれないが、あれこそロック魂が込められた歌詞なのだ。

 

まず前提は、このイベントの舞台が『稲妻』という国であること、

旅人とパイモンが訪れた頃、稲妻は戦の真っ最中であったこと、

戦っていたのは雷電将軍に従う幕府軍と、海祇島を中心とする抵抗軍、

つまり内戦だったこと。

 

しかも稲妻三大奉行のうち、勘定奉行と天領奉行は、己の利益の為に、

出来るだけ内戦を長引かせたいと、様々な策略を練っていたこと。

社奉行だけが中立を守り、内心では戦の終結を願っていたこと。

この辺が前提の背景になる。

 

そしてこのイベントを企画したドヴォルザークは、内戦中に噂になった

ある忍犬をテーマにしたいと考えていた。

戦場に現れては、傷ついた動物たちを救っていた一匹の犬がいた、という、

なんとも信じがたい話しなのだが、この犬の調査を、天領奉行府の同心で

探偵の肩書を持つ「鹿野院平蔵」が引き受けてくれた。

 

平蔵は表向き、捜査はうまくいかなかったと言いながら、信頼する旅人にだけ、

「門外不出と言われた書類をうっかりなくしてしなった」という体で、見せてくれた。

そこに書かれていたのは、様々な動物の種類と、名前、年齢、治療歴だった。

 

「宝盗イタチ」「陸ウナギ」「将軍カニ」「妖タヌキ」

この一見意味のなさそうな動物が、あの歌の歌詞とリンクしているのだ。

イタチは子供、ウナギは男性、カニは女性、タヌキは老人…。

助けていたのは動物ではなく、内戦で傷ついた一般人だった。

 

『羽を撃たれたカラス』ー治療記録にないので、恐らく兵士。

『タヌキの化ける松明も消え去る』ーご老人が亡くなられたのか・・・

『なけなし イタチさんの遺産 父さん母さん 財産 分与は二対三』

  ー両親を亡くした子供か、戦に駆り出された子供の死を嘆く親か

 

『将軍カニ 欠けていく足』ーカニは女性なので・・・

『陸ウナギ ぼろ屋に眠り」ー家を失った男を崩れかけた家で休んでたのか

『だから転生!オニカブトムシ』ー彼らを救いたいと願った者

『穢れた世界に ツノで咲かせたい 赤い花を』ー一斗は鬼族の青年でツノがある

  おそらく花は平和の象徴

 

西川の兄貴が歌い上げるのにふさわしい、戦の悲惨さと、犠牲者を救いたいという願い、

そしてこの世界を平和に、と心から祈る、立派な反戦歌だ。

 

内戦中『イヌコロ作戦』という極秘の作戦が実行された。

海祇島の現人神の巫女であり、抵抗軍の軍師であった珊瑚宮心海と、

表向きは中立を保っていた社奉行当主・神里綾人との間で行われた合同作戦だ。

 

神里綾人は『終末番』という直属の隠密部隊を有している。

戦場で負傷した市民をこっそり運び、治療したのはこの『終末番』だろう。

内戦中に手を組んでいたと知られたくない両者によって、証拠は消されたが、

事態は変わり、隠敗の必要がなくなったため、一部の書類が平蔵の手に渡ったようだ。

 

こんなことを知らなくてもゲームは出来るし、イベントは進められる。

私がこの裏のストーリーと、隠語で書かれた歌詞の意味を説明したのは、

ゲームの仕事なんかするから、こんなくだらない歌を歌わせられて可哀そう

って、言われるのが嫌だったからだ。

 

間違いなく、西川の兄貴はこの歌詞の本当の意味を知らされてから

収録に臨んだんだと思う。

あの熱唱は、平和を願う心から生まれたに違いない、と私は確信している。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『原神』のブログと化してし... | TOP |   
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 原神のお喋り