勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

『イノシシプリンセス』ー第5巻ー

2023-01-16 | 原神のお喋り

 

 ある日、イノシシの姫は狼の話を知り、胸を痛めた。


そして姫は全ての臣民に聞いた。


どうやったら子オオカミの心の中の氷柱を取り除き、元の善良さを取り戻せるかを。


その答えは、知恵のキツネと長生きの亀が知っていた。


「コンコンコン~真心と炎だけが毒悪の氷晶を溶かせる。コンコンコン~!」


とキツネが言った。


「友情に犠牲はつきもの。犠牲の上に友情は成り立つ。悪いが、私は叫ばない」


頼りになる亀じいはこう言った。


賢いイノシシ姫はすぐにその言葉の意味を理解した。


彼女は涙を拭いて、二人の賢者に礼をした。


「ふん~ふん~ありがとう。二人に子オオカミのところに同行してもらいたいの。


私たちの友情の誕生を見届けてくれるかしら」


キツネと亀は姫の言葉を聞いて喜んだ。


そして、姫と共に北境へと向かう。

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