2016-10-08 4島か2島か：
北方領土返還交渉の難しさは、4
島一括返還と言う、ロシアが絶
対に認めない方式が最上と言う
考えが、日本側に有ることだ。
確かに4島は日本固有の領土で
あった。現実に日本人が生活し
ていた。だが軍事力で取られた。
そしてロシアが実効支配している。
これを取り返すには軍事力で
取り返すか、交渉・話し合いで
取り返すしかない。そして日本が
軍事力で取り返すのは、当分見通
しが立たない。とすれば話し合い
しかない。ならばgive and take
のバランスしかない。giveをいか
に少なくし、takeをいかに大きく
することである。
歯舞、色丹については、即返して
貰いましょう。国後択捉について
は、日本は自国の領土であるとの
主張を変更しない。だが島の返還
を当面は主張しない。但し、旧
島民が島へ入ることと墓参の自由
をロシアが認めること。旧島民で
あることの証明は日本側が発行
する証明書をロシアが認めること。
今はこれで充分妥結して良いと思
う。日本人は良く考えて欲しい。
今、国後択捉が日本に戻ってきた
として、旧島民の何人が、島に戻る
のか。私はゼロだと思っている。
ロシアがこの案に乗って来なければ、
返還交渉は何の意味も無い、こちら
から断ろう。困るのはプーチンだ。