あるBOX(改)

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今週の「題名のない音楽会」は『アニメ特撮音楽の巨匠・渡辺宙明+俊幸の音楽会』

2017年12月18日 | アニメ・特撮
アニメ+特撮音楽のレジェンド作曲家・渡辺宙明先生、
その息子さんで、やはり作曲家の渡辺俊幸さんが、
12月16日放送のテレ朝『題名のない音楽会』でテレビ
初共演を果たした。 



番組開始早々「マジンガーZ」オープニングを始めとした
宙明曲が紹介され、すっかり盛り上がってしまった私

そのまま最新作『劇場版マジンガーZ /INFINITY』のOP
(オリジナルのOP曲を俊幸さんが編曲)を披露され、その
シンフォニックな曲展開に新たな感銘を受けたのでした。



歌唱は、もちろん水木一郎アニキ。
曲終了で司会者と宙明先生、俊幸さん登場。

司会の石丸幹二氏が宙明先生の年齢を「御年92歳」と伝え、
客席がどよめく中、俊幸さんは「今年も2曲作ってます」と
コメント。

『劇場版マジンガーZ /INFINITY』の編曲に関して、宙明
先生は「少し心配しましたが、うまく出来てます」と飄々と
返答し、会場を沸かしておいででした。



「宙明サウンド」と呼ばれる独特の作風を「2・6抜き短音階」
(ラ・ド・レ・ミ・ソ・ラのマイナーペンタトニック)を生か
した手法と、宙明先生自ら説明。

この音階は「日本古来の音楽は元よりアフリカの民俗音楽、
アメリカのロックなどでもよく使われる」と、過去に番組に
登場したシーンを使って補足されていた。

※ただし、「アメリカのロック」で番組が引用してた曲は
 レッド・ツェッペリンじゃないか!
 「ロックはアメリカが発明した」と言われたら、確かに、
 そうだけど、「天国への階段」は英国フォークの要素も
 内包した特殊曲だからね…。



日本人の琴線に響く音階を取り入れつつ、「カッコイイ・
リズムと組み合わせて」ヒーローソングを作り上げたのが
宙明サウンドの真骨頂。

ロックビートからファンク、ダンスまで次々と取り入れ、
時代の先端を聴かせてくれた…とまで説明してくれたら、
言う事なかったですけどね。

水木のアニキは「スキャット」の魅力も強調。
「ルルル、シャララ」というか、宙明ソングは熱い叫びの
「ダダッター!」や「ガンガンガンガン!」などがウリ。

その後アニキがオーケストラをバックに熱唱したのは、
「鋼鉄ジーグ」!
いやぁ、演奏も素晴らしい!特にリズム隊の前ノリっぷり!
ドラムは叩きまくり、ギターもロングトーン効きまくって
堪りませんぞ!



「女性スキャット」では、これまたアニソン女王のミッチー
こと堀江美都子さんが登場。
「野球狂の詩」水原勇気のテーマを歌い上げる。
ここで「ルルル、チュチュチュ」が登場。スキャットで心情
心境を表現しようとしたミッチーの表現力に感服。

声量といい、衰え知らずとはこの人をいうんだろうな。



男性声の雄々しいスキャットなら『秘密戦隊ゴレンジャー』。
「バンバラバンバンバン・・・」は代名詞となった。。

ここで「私が歌います!」と石丸幹二がマイクを握り、
『進め!ゴレンジャー』と2曲を歌い上げる。
合の手は水木のアニキ。



そして俊幸さんの曲。
大河や朝ドラ、映画などは幅広い作品中、演奏されたのはアニメ
『宇宙兄弟』から、『宇宙兄弟のテーマ』と『ロケットロード』
含む『We are 宇宙兄弟』。

横浜シンフォニエッタの、まさにシンフォニックな演奏と、曲
その物の良さが合わさり「米バークレー」で学んだという大きな
スケール感が実感できた。



レジェンド作曲家と、そのご子息でこれまた実績を積み重ねる
俊幸センセ。

素晴らしい回でした。



毎週録画設定のレートでは最初に少し流れた『劇場版マジンガーZ
INFINITY』の画像密度を捉えきれずブロックノイズになってたゆえ
翌日のBS朝日版を高レートで録画する事に決めました。

また何度か観る事になりそうです。
色々言いましたが、番組制作の皆様に感謝です。