田中小兵太ｖｓクラッシャー三浦戦パンフ

1988年07月11日
田中小兵太ｖｓクラッシャー三浦戦パンフ

日本バンタム級王座決定戦。
パンフの「年」がおかしい。校正ミスか。



高橋直人をＫＯして王座を奪取した島袋忠司が、三浦との防衛戦を
前にドタキャン。
引退騒ぎの中、王座は三浦と田中小兵太の間で行われることになった。

連続ＫＯで好調の三浦と、前座時代の沢村誠戦でＴＶ解説のＦ原田氏に
「だらしない！」と酷評される試合投げを見せた小兵太では、勝敗は明白
と思われた。

もっぱら話題は、所属会長同士の確執が中心。

「アマプロ通じて戦わざるライバル」高橋美徳会長と川上林成会長。
「買った方がファイトマネーの取り分を増やす」分配契約も、話題と
なった。

試合直前、レフェリーの注意を聞くとき
川上会長は「分かってるな」とばかりに「書類」を振りかざす。

ファイトマネー配分の契約書であろう。

「鬱陶しいな、わかってんだよ！こんなとこに持ち出すな」
・・・とばかりに振り払おうとする高橋会長。

「演技じゃないな、本気で仲悪いな」と思わせるシーン。
＊「アマの頃から好ましく思ってなかった」みたいな
　美徳会長コメントもあった気も・・・

～で
試合は予想外に田中の粘りが見られて
中盤から三浦は根負けの様相。

最後はガス欠でアップアップの三浦を、下馬評絶対不利の田中が
押し切ったのでした。
（ガス欠選手が嫌いなワタクシは、そうとう野次った記憶あり）

当時この試合を見て
「直人、小兵太の根性を見習え！」と阿部会長は仰ったそうだが
「何か違うぞ」と思ったのは私だけではあるまい。