宇宙誕生直後のビッグバンのとき、超高温超高密度の狭いところで、膨大な数のクオークやグルーオンなどの
粒子が激しく動き回る「クオーク・グルーオン・プラズマ」(№409)の状態でした。
このプラズマのように振舞うクオークやグルーオンが、衝突を何度も繰り返すと、
レーザー光線のような位相のそろった波になったかもしれません。
また何度も衝突を繰り返すうちに、それぞれのクオークやグルーオンが持つ情報も
お互いに共有するようになったかもしれません。
ボームはプラズマを観察することで、物質は単なる機械論的な秩序というよりも、
心の働きに近いような秩序をもつという因果論的解釈(№663)をしていました。
素粒子は電磁力を持ちますが、ここに量子ポテンシャル(№598)という量子以下の場の力が加わります。
この量子ポテンシャルは、素粒子のおかれた場の環境についての情報を担っていて、
素粒子にどう動くべきかという情報を与えることができます。
ポテンシャルに含まれる情報は非常に詳細なため、その結果粒子の動きも非常に複雑で、
何も知らない人から見れば混沌としたものに見えるかもしれません。
この量子ポテンシャルは、距離とともに減少しないとボームは言います。
この地球上では重力も、電気力も、物体の落下速度もすべては、距離の2乗に比例しますが、
量子ポテンシャルだけは、距離とは関係なく働くということですから、この物理的世界のものではなく
高次元のものと考えられます。
量子ポテンシャルはインプリケート・オーダーであり、
私たちの住む物質世界を、ボームのいうエクスプリケート・オーダーとすれば、
このエクスプリケート・オーダーとして現れている世界というシステムは、
量子ポテンシャルに含まれる能動的情報によって導かれ形成されている、一つの全体として扱わなければいけないといいます。
ボームによれば、情報には能動的・形成的な役割が与えられていることで、
素粒子の一つひとつは量子ポテンシャルによって、宇宙全体と結びついています。
宇宙全体を統合するような包括的なシステムが、数学や物理学の言う高次元や、
ボームのいう量子ポテンシャルに含まれる情報の中にあるといえます。
神智学でも物質界やアストラル界といった下の界層の原因は、メンタル界やブッデイ界といった
上の界層にありましたから、包括的な情報や因果律が高次元にあることになります。
このことを私たち人類のレベルで考えると、この世界で起こっていることはすべて、たった一人の人であっても
一つの全体として扱わなければいけないことになります。
たとえば誰か一人でも、食べる物も飲む水もなく苦しんでいるとすれば、
この地球という世界全体が苦しんでいることになります。
また、私たちの身の回りに起こっていることは結果であり、その原因は私たち自身の心の中にあると考えられます。
私たちが考えていることは、私たち自身の発する言葉や、行動や周囲の環境として現われていることになります。
№707につづく
ひとりごと
最近仕事が忙しいです。
忙しいと、いろんなところで手抜き?がおこり、それがミスを呼び…
体調を少しばかり崩してしまいましたが、人手不足で最小限のお休みしかもらえません。
おまけにブログがうまくかけません。(;_;)
大慌てで書いた今日のブログ…うまく書けてないかも。。。。