「認識ホログラフィ」と「干渉ホログラフィ」は、どちらも似たようなシステムを使うことで、
似ているもの同士の中にある異なる部分を識別することが可能になるようです。
「認識ホログラフィ」はレーザー光線をフィルムに当てて感光させる前に、
「焦束鏡」(フォーカシング・ミラー)として知られる特殊な鏡に反射させます。
よく似ている別の物体に当てたレーザー光線を、同じ「焦束鏡」に当てた後、先に感光させたフィルムに当てます。
先に感光されたフィルムの上に、別の物体に当てたレーザー光線を当てることで、
二つの光の重なり具合によって違いを識別できるようになります。
また「干渉ホログラフィ」という技術は、ある物体の画像を記録したホログラフィック・フィルムを通した光が先にあり、
その上に現在の画像が重なることで、画像が記録された後に変化した部分を理解できるということは、
二つの波長の違う光が重なり合うことになります。
「認識ホログラフィ」と「干渉ホログラフィ」は、先に記録されていた画像がボームのいうインプリケート・オーダーとして
存在し、現在見ているものがエクスプリケート・オーダーという表に表れた画像になります。
このようにして波長の違う光の層がいくつも重なり合うことで、現在の私という画像ができているとも考えられます。
暗記の天才と呼ばれる人たちは、暗記したいものの全体をしばらく眺めて心の中にその映像を保存したあと、
思い出したいときには目を閉じて、あるいは何も書いていない壁などに向かって
心にある映像を投影することで思い出すといいます。
ハーバード大学で視覚機能の研究をしていたダニエル・ポルンとマイケル・トラクテンバーグは、
ホログラフィックな脳という理論を使うと、このようなフォトグラフィック・メモリーを説明できるといいます。
この能力を持つエリザベスというハーバードの歴史学の教授に、
ゲーテの『ファウスト』のあるページを記憶してもらった後、思い出すときの彼女の目は
まるで現実にそのページの文字を追っているように動いていて、
投影した映像は彼女にとってきわめてリアルなものだったといいます。
ホログラフィック・フィルムの一片が小さくなるにつれて、そこに記録された画像がかすんでいくという点を考えると、
ポルンとトラクテンバーグは、こうした人たちが鮮明な記憶力を持つのは、
恐らく記憶ホログラムの非常に広い領域を何らかの方法で活用しているのではないかと示唆しています。
ほとんどの人々は、記憶ホログラムのごく限られた部分しか活用できないために、
それほど鮮明な記憶力ではないのかもしれません。
№841につづく
今年もあとわずかですね
いまさっき、やっと年賀状を書き終わりました。(^^;)
年末はぎりぎりまで、仕事のスケジュールがわからなかったり、
バタバタしていて、お正月の準備?なんて、何もできていない状態です。
そんなわけで、・・・年始は1月6日より、スタートさせていただきますことを、
お許しくださいませ。
似ているもの同士の中にある異なる部分を識別することが可能になるようです。
「認識ホログラフィ」はレーザー光線をフィルムに当てて感光させる前に、
「焦束鏡」(フォーカシング・ミラー)として知られる特殊な鏡に反射させます。
よく似ている別の物体に当てたレーザー光線を、同じ「焦束鏡」に当てた後、先に感光させたフィルムに当てます。
先に感光されたフィルムの上に、別の物体に当てたレーザー光線を当てることで、
二つの光の重なり具合によって違いを識別できるようになります。
また「干渉ホログラフィ」という技術は、ある物体の画像を記録したホログラフィック・フィルムを通した光が先にあり、
その上に現在の画像が重なることで、画像が記録された後に変化した部分を理解できるということは、
二つの波長の違う光が重なり合うことになります。
「認識ホログラフィ」と「干渉ホログラフィ」は、先に記録されていた画像がボームのいうインプリケート・オーダーとして
存在し、現在見ているものがエクスプリケート・オーダーという表に表れた画像になります。
このようにして波長の違う光の層がいくつも重なり合うことで、現在の私という画像ができているとも考えられます。
暗記の天才と呼ばれる人たちは、暗記したいものの全体をしばらく眺めて心の中にその映像を保存したあと、
思い出したいときには目を閉じて、あるいは何も書いていない壁などに向かって
心にある映像を投影することで思い出すといいます。
ハーバード大学で視覚機能の研究をしていたダニエル・ポルンとマイケル・トラクテンバーグは、
ホログラフィックな脳という理論を使うと、このようなフォトグラフィック・メモリーを説明できるといいます。
この能力を持つエリザベスというハーバードの歴史学の教授に、
ゲーテの『ファウスト』のあるページを記憶してもらった後、思い出すときの彼女の目は
まるで現実にそのページの文字を追っているように動いていて、
投影した映像は彼女にとってきわめてリアルなものだったといいます。
ホログラフィック・フィルムの一片が小さくなるにつれて、そこに記録された画像がかすんでいくという点を考えると、
ポルンとトラクテンバーグは、こうした人たちが鮮明な記憶力を持つのは、
恐らく記憶ホログラムの非常に広い領域を何らかの方法で活用しているのではないかと示唆しています。
ほとんどの人々は、記憶ホログラムのごく限られた部分しか活用できないために、
それほど鮮明な記憶力ではないのかもしれません。
№841につづく
今年もあとわずかですね
いまさっき、やっと年賀状を書き終わりました。(^^;)
年末はぎりぎりまで、仕事のスケジュールがわからなかったり、
バタバタしていて、お正月の準備?なんて、何もできていない状態です。
そんなわけで、・・・年始は1月6日より、スタートさせていただきますことを、
お許しくださいませ。