心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

第3章 光とともに ナンバー1548

2017-03-08 21:02:51 | Weblog
ナンバー1548 2017.03.08  サンショウウオの胚の電動場
『生命場の科学』の続きです。
『未受精卵の段階ですでに、神経系の軸が決まっていたのだ。
この状態は続く発生においてもそのまま維持されるが、おどろいたことに、受精以降は顕著な電位変化がみられなくなるのである。
受精は重要なエポックだと思われていただけに、これは意外な結果であった。
いや、卵の動電場は、受精という事件や精子の卵への侵入という重大局面においても、いささかのゆらぎもみせなかったのだ。
このことから、生物のデザインというものが、発生の過程の客観的な記録である電気測定値と相関しているだけでなく、全発生過程を通じてはじめから終わりまで不変の要素のひとつであることがわかるのである。
生物の発生の不思議のひとつに、発生の方向のおそるべき安定性というものがあげられる。
私の友人のある高名な学者が、こういったことがある。
「胚の発生は、その全過程を方向づけるべく存在する、ある種の要素によって支配されている」と。
そして、私の手元にある最新のデータが示すところによると、生物組織の場というものが、この発生における不変の要素のひとつであるという証拠があるのだ。
サンショウウオの実験では、銀/塩化銀電極をマイクロ・ピペットに封入したものがプローブ〔探針〕として用いられていた。
以前イエール大学で一緒に研究していたレスリー・ニムス博士が、電極を離してみたらどんな結果になるだろうといったので、胚の表面に接触させていた電極を引き離してみた。
すると、電極が生体に接していないにもかかわらず、その電位変化は依然記録され続けたのだった。
実際、胚本体の表面より1~1.5ミリボルトの電圧低下がみられただけで、従前どおりの観測が可能だったのである。
これは、たいへんなことである。
というのは、胚の周囲の液体を突き抜けて、胚の場の特性が伝わってきていることを示す証拠にほかならないからである。
この現象の原因、つまり、生物本体から離れた位置にある電極にキャッチされる電位変化を起こす源は、場の活動以外に考えられないのだ。
ここで、場の件はすこし棚上げにして、バッテリーを電気を通しやすい物質の中に入れた場合のことを考えてみよう。
この場合は、まわりの導体の電気抵抗が低いために、バッテリーのプラス、マイナスの両極間がほぼショートした状態になり、たちまちバッテリーは消耗してしまう。
ところが胚の場合は、実測したデータでみる限り、バッテリーが存在するのと何ら変わらない電位が発生しているにもかかわらず、胚の場の特性は液体中でも、衰微するきざしすらないのである。』
ナンバー1549につづく
コメント
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