さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

三重松坂「朝田の地蔵」参り

2016年10月20日 | 巡拝日記

    

三重県松坂市に珍しい風習が今に残る古刹を訪ねて来ました!

 「光福山 延命院 朝田寺」

(こうふくざん えんめいいん ちょうでんじ)

 

 朝田寺は奈良時代の西暦770年頃にこの地の豪族であった

練公長者(ねりぎみのちょうじゃ)によって開基されたのが

始まりと伝わる松坂市の古刹です

 後の西暦807年に伊勢参宮にこの地を訪れた弘法大師・空海が

地蔵菩薩像を彫り上げ、奉安して開山されたと伝わっています

 本堂に架かる「地蔵菩薩」の扁額

 手の込んだ彫り物細工

 本堂の地蔵菩薩像は間近で拝観が出来ますが撮影禁止で

代わりに写真が展示してありました

朝田寺に今も続く変わった風習は「朝田参り」と云い葬儀の後、

故人が愛用した衣類を持ってお地蔵さんにお参りし、

地蔵菩薩を安置する本堂の天井にその衣類を掛け、初盆を迎えるまで

故人の霊を慰める「掛衣」(かけえ)と呼ばれる風習だそうです

 朝田参りの由来

 

 境内の梵鐘は自由にとの案内がありました!

 参拝の折にはご住職より親切丁寧に寺史や「掛衣」の

お話しを伺う事が出来て

心穏やかになれた有り難い松坂巡拝になりました! 

   

 

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