三重県松坂市に珍しい風習が今に残る古刹を訪ねて来ました!
「光福山 延命院 朝田寺」
(こうふくざん えんめいいん ちょうでんじ)
朝田寺は奈良時代の西暦770年頃にこの地の豪族であった
練公長者(ねりぎみのちょうじゃ)によって開基されたのが
始まりと伝わる松坂市の古刹です
後の西暦807年に伊勢参宮にこの地を訪れた弘法大師・空海が
地蔵菩薩像を彫り上げ、奉安して開山されたと伝わっています
本堂に架かる「地蔵菩薩」の扁額
手の込んだ彫り物細工
本堂の地蔵菩薩像は間近で拝観が出来ますが撮影禁止で
代わりに写真が展示してありました
朝田寺に今も続く変わった風習は「朝田参り」と云い葬儀の後、
故人が愛用した衣類を持ってお地蔵さんにお参りし、
地蔵菩薩を安置する本堂の天井にその衣類を掛け、初盆を迎えるまで
故人の霊を慰める「掛衣」(かけえ)と呼ばれる風習だそうです
境内の梵鐘は自由にとの案内がありました!
参拝の折にはご住職より親切丁寧に寺史や「掛衣」の
お話しを伺う事が出来て
心穏やかになれた有り難い松坂巡拝になりました!