暗殺と教育、変わり種を具材にした娯楽。
原作はコミック。だから設定は、ひとことで言えばあり得ない。
ただ人気コミックともなれば、その荒唐無稽な話に読者を引き込む力を持っているので、映画化する際には、その魅力をいかに失わないか、または原作と別の力を使って観る側に訴えていくかが重要になってくる。
本作の肝は、特殊生命体「殺せんせー」にある。原作を読んだことはないが、ほぼ間違いないだろう。
マッハ20の動き、タコ型と言われる造形の立体化。誌面からスクリーンへ出ることで最大限に魅力を活かせる要素に満ちたキャラクターだ。
着ぐるみとスーツアクターによる演技と3DCGでトレースしたという映像は不自然さを感じさせなかった。この動きを見るだけで結構おもしろい。
更に、この「殺せんせー」に付加価値を与える隠し技が声当てであった。私は事前に誰が演じているか知ってしまっていたが、他の来場者は知らない人が多かったようで、エンドクレジットでどよめきが起きていた。
客層は見事なまでに若年女子が大半を占めていた。主役の山田涼介目当てということなのだろうけど、「殺せんせー」の秘密は、最後に更なるお得感を与えることに成功している。
他方、男子にとって楽しみは限定されるのかといえばそんなことはなく、「殺せんせー」の暗殺を依頼される3年E組は美女・美少女の宝庫でもある。
話は、そんな美男美女が集まりながらも落ちこぼれ集団として扱われているE組が、担任となった「殺せんせー」の的確な指導のもとで成長していく学園物語となっている。
連載を映画の尺に凝縮しているからテンポは速い。秀才ながら問題児でもあるカルマ、英語教師イリーナ、自律思考固定砲台の律、転校生イトナ、体育教師鷹岡と、次々に「殺せんせー」暗殺の刺客が登場しては退けられていく。
若干詰め込み過ぎの感はあるが、コメディー色が強い作品でもあることから、消化不良を起こすことはない。明るく楽しい、春休みにぴったりな映画と言ってもいいかもしれない。
(75点)
原作はコミック。だから設定は、ひとことで言えばあり得ない。
ただ人気コミックともなれば、その荒唐無稽な話に読者を引き込む力を持っているので、映画化する際には、その魅力をいかに失わないか、または原作と別の力を使って観る側に訴えていくかが重要になってくる。
本作の肝は、特殊生命体「殺せんせー」にある。原作を読んだことはないが、ほぼ間違いないだろう。
マッハ20の動き、タコ型と言われる造形の立体化。誌面からスクリーンへ出ることで最大限に魅力を活かせる要素に満ちたキャラクターだ。
着ぐるみとスーツアクターによる演技と3DCGでトレースしたという映像は不自然さを感じさせなかった。この動きを見るだけで結構おもしろい。
更に、この「殺せんせー」に付加価値を与える隠し技が声当てであった。私は事前に誰が演じているか知ってしまっていたが、他の来場者は知らない人が多かったようで、エンドクレジットでどよめきが起きていた。
客層は見事なまでに若年女子が大半を占めていた。主役の山田涼介目当てということなのだろうけど、「殺せんせー」の秘密は、最後に更なるお得感を与えることに成功している。
他方、男子にとって楽しみは限定されるのかといえばそんなことはなく、「殺せんせー」の暗殺を依頼される3年E組は美女・美少女の宝庫でもある。
話は、そんな美男美女が集まりながらも落ちこぼれ集団として扱われているE組が、担任となった「殺せんせー」の的確な指導のもとで成長していく学園物語となっている。
連載を映画の尺に凝縮しているからテンポは速い。秀才ながら問題児でもあるカルマ、英語教師イリーナ、自律思考固定砲台の律、転校生イトナ、体育教師鷹岡と、次々に「殺せんせー」暗殺の刺客が登場しては退けられていく。
若干詰め込み過ぎの感はあるが、コメディー色が強い作品でもあることから、消化不良を起こすことはない。明るく楽しい、春休みにぴったりな映画と言ってもいいかもしれない。
(75点)
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