長い幕間が続いています。
最近、はじめから二部作、三部作として制作し、期間をずらして公開する作品が多い。
特に既に世に原作が出ているものを映画化する邦画に目立つ。昨年後半だけでも、「るろうに剣心」「寄生獣」は大きな話題になった。
元祖ではないかもしれないが、この手法を使った作品で思い出されるのが「バックトゥザフューチャー」の2と3である。
同時撮影すれば、同じ俳優陣を再結集させる手間がかからず、一方で配収は2本分になるわけだから、これは上手いやり方だと思ったものだ。
しかし、ここで押さえておかなければいけないのは、この手法を使う場合「2本(3本でも)の映画を撮る」ことが前提となることである。
題名に「前篇」と付けてもよいが、あくまでその2時間なりが一つの話として完結している必要がある。
実際、「BKTF」は、2で未来の問題を解決し、3では西部劇の時代へ行って冒険している。
前篇の最後に"to be continued…"の文字が出たとしても、それまでに一つの大きな物語が展開され、観る側にそれなりの満足感を与えているのだ。
翻って、この「ソロモンの偽証」の「前篇」である。副題は「事件」。
簡単に言えば、事件が発生し、関わりのある人物が次々と登場し、風呂敷を広げに広げていったところで「つづく」となる。
いや、確かに「事件」を描いているし、「前篇」と言っている以上騙しているわけではないのだが、モラルとしてどうなの?と正直思う。
1本の作品として成り立っていないので、点数は付けられませんとしか言えない。
(-点)
後篇へのつなぎとして、感想を少しばかり。
「暗殺教室」のすく後に観たせいもあるかもしれないが、生徒たちの暗いこと。
時代が能天気に明るいバブル期なだけに余計際立つ。浮かれていたのは大人だけ、という面を強調したというところか。
同時期に学生だった立場としては、本作の主人公のように醒めた目で見るほど達観してはいなかったが、世の中で起きていることは自分とまったく別の世界のこととして映っていたのは確かだ。
後篇の「裁判」を盛り上げるためには容疑者を数多く配置することが強みとなるが、これも生徒と教師と親のすべてが薄気味悪い演技をしている一因だろう。
特に驚かされたのは、EXILEの妹グループ、E-girlsのメンバーが演じるニキビ女子と、「渇き。」の弱っちい男子が一転して演じる不良男子である。
外見に若干演技を寄せていくだけで、こうも印象が変わってしまうのだから、明るさと暗さなんて結構紙一重なのかもしれないと感じた。
後篇、ちゃんと観られればいいけど。
最近、はじめから二部作、三部作として制作し、期間をずらして公開する作品が多い。
特に既に世に原作が出ているものを映画化する邦画に目立つ。昨年後半だけでも、「るろうに剣心」「寄生獣」は大きな話題になった。
元祖ではないかもしれないが、この手法を使った作品で思い出されるのが「バックトゥザフューチャー」の2と3である。
同時撮影すれば、同じ俳優陣を再結集させる手間がかからず、一方で配収は2本分になるわけだから、これは上手いやり方だと思ったものだ。
しかし、ここで押さえておかなければいけないのは、この手法を使う場合「2本(3本でも)の映画を撮る」ことが前提となることである。
題名に「前篇」と付けてもよいが、あくまでその2時間なりが一つの話として完結している必要がある。
実際、「BKTF」は、2で未来の問題を解決し、3では西部劇の時代へ行って冒険している。
前篇の最後に"to be continued…"の文字が出たとしても、それまでに一つの大きな物語が展開され、観る側にそれなりの満足感を与えているのだ。
翻って、この「ソロモンの偽証」の「前篇」である。副題は「事件」。
簡単に言えば、事件が発生し、関わりのある人物が次々と登場し、風呂敷を広げに広げていったところで「つづく」となる。
いや、確かに「事件」を描いているし、「前篇」と言っている以上騙しているわけではないのだが、モラルとしてどうなの?と正直思う。
1本の作品として成り立っていないので、点数は付けられませんとしか言えない。
(-点)
後篇へのつなぎとして、感想を少しばかり。
「暗殺教室」のすく後に観たせいもあるかもしれないが、生徒たちの暗いこと。
時代が能天気に明るいバブル期なだけに余計際立つ。浮かれていたのは大人だけ、という面を強調したというところか。
同時期に学生だった立場としては、本作の主人公のように醒めた目で見るほど達観してはいなかったが、世の中で起きていることは自分とまったく別の世界のこととして映っていたのは確かだ。
後篇の「裁判」を盛り上げるためには容疑者を数多く配置することが強みとなるが、これも生徒と教師と親のすべてが薄気味悪い演技をしている一因だろう。
特に驚かされたのは、EXILEの妹グループ、E-girlsのメンバーが演じるニキビ女子と、「渇き。」の弱っちい男子が一転して演じる不良男子である。
外見に若干演技を寄せていくだけで、こうも印象が変わってしまうのだから、明るさと暗さなんて結構紙一重なのかもしれないと感じた。
後篇、ちゃんと観られればいいけど。
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