仕掛けるひとの隙を突く。
老いてますます盛んという枠を超えて、老いてから世界に飛び出して作品を作り続けるW.アレン。今回の舞台は南フランスだ。
C.ファース演じる英国人の天才奇術師スタンリーと、E.ストーン演じる何でも人の心を読み当てる米国人占い師ソフィーとの恋愛話。
結果的に恋愛関係に至る二人だが、物語の大半を占める縦軸は、ソフィーの才能が本当なのかをスタンリーが暴こうとする駆け引きである。
超常現象を信じないスタンリーが、トリックなしに様々な事象を言い当てるソフィーに翻弄され、ついには心までも奪われてしまう様子が滑稽に描かれる。
頭の良い英国人ということでC.ファースは適役だが、恋愛ものの主役としてはどうだろう。
E.ストーンは眼がやたらと大きく際立つが、こちらも何故か個人的に惹かれないので、残念ながら観ていて心が躍らなかった。
ソフィーの真の姿が明かされるところや、二人の恋愛の行く末などもあっさりしていて、非常に小品感が漂う出来映えだった。
映画館へ行った日の朝に「王様のブランチ」でアレンのインタビュー映像が流れていて、「まだまだアイデアはある」と言っていたが、まさに本作は「ありあわせの材料でちゃちゃっと作りました」という感じ。
腕を疑うことなく、安定してそこそこの料理を提供するレストラン。今回はちょっと素材が口に合わなかったかもしれない。
(60点)
老いてますます盛んという枠を超えて、老いてから世界に飛び出して作品を作り続けるW.アレン。今回の舞台は南フランスだ。
C.ファース演じる英国人の天才奇術師スタンリーと、E.ストーン演じる何でも人の心を読み当てる米国人占い師ソフィーとの恋愛話。
結果的に恋愛関係に至る二人だが、物語の大半を占める縦軸は、ソフィーの才能が本当なのかをスタンリーが暴こうとする駆け引きである。
超常現象を信じないスタンリーが、トリックなしに様々な事象を言い当てるソフィーに翻弄され、ついには心までも奪われてしまう様子が滑稽に描かれる。
頭の良い英国人ということでC.ファースは適役だが、恋愛ものの主役としてはどうだろう。
E.ストーンは眼がやたらと大きく際立つが、こちらも何故か個人的に惹かれないので、残念ながら観ていて心が躍らなかった。
ソフィーの真の姿が明かされるところや、二人の恋愛の行く末などもあっさりしていて、非常に小品感が漂う出来映えだった。
映画館へ行った日の朝に「王様のブランチ」でアレンのインタビュー映像が流れていて、「まだまだアイデアはある」と言っていたが、まさに本作は「ありあわせの材料でちゃちゃっと作りました」という感じ。
腕を疑うことなく、安定してそこそこの料理を提供するレストラン。今回はちょっと素材が口に合わなかったかもしれない。
(60点)
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