Con Gas, Sin Hielo

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「プリデスティネーション」

2015年03月14日 01時56分01秒 | 映画(2015)
自己完結。輪を閉じる者。


タイムパラドックスものは、いつも観た者の間で議論が巻き起こる。そこが面白いところである。

本作はその中でも決定版と呼べるものなのかもしれない。何しろこの種の話でタブーとされている領域にずかずかと踏み込んでいっているのだから。

オーストラリア映画。「マッドマックス」シリーズや「ベイブ」あたりが浮かぶが、本作の舞台はニューヨークやクリーブランド等米国である。

前情報の入手を控えて行ったので、知っていたのは主演がE.ホークでタイムマシンが出てくるといったことくらい。

そんなわけで、複雑な時間構成についていけるか不安だった。現に、冒頭の手術後のE.ホークと、その後の場面に出てくるバーテンダーのE.ホークのどちらが時間軸として後ろに来るのかすぐにはつかめなかった。

更にはバーにやって来た客の身の上話が事細かに描かれはじめ、E.ホークはひょっとしてクレジットだけの主役?と思いかけた。

しかしタイムパラドックスものである。この身の上話が後半、終盤への撒き餌であることは明白であった。

それにしてもパラドックスの核心に触れる展開については、突っ込みたい点であふれている。

無限ループの出発は誰がどこで仕掛けたのか。終着地点だけが明確に定まったが、それはやはり誰かの差し金なのか。となると移動装置の故障も故意のものと考えるべきなのか。

一度見ただけでは見逃している部分も多くあるとは思うのだが、何遍も同じ映画を観るのはなかなか難しく、ひとまず各方面のレビューを見ながらあれこれ思いを巡らすことになりそう。

(75点)
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