Con Gas, Sin Hielo

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「悪の教典」

2012年12月01日 01時35分07秒 | 映画(2012)
なんとか生還。


容赦ない殺戮映画だとは聞いていた。三池崇史監督だし。

とは分かっていても、前半で日常の学園生活を映した後ということもあって観る側には結構重く来た。

絶望に追い詰められる生徒たちとともに感覚が麻痺しはじめ、途中から全員助からない覚悟を決めてしまっていた。

終映後も、映画館内で乱射されても違和感がないような居心地の悪さを感じつつ外へ。この刺激は相当だ。

ただ、公開から3週間で特に事件は起きていないわけで、その辺はまあ当たり前というか、「ダークナイト」事件が発生する米国とは明らかに素地が違うのだろう。

物語は単純だ。社会不適格人物がただ殺人を犯すだけ。

主人公が異常者という時点で特に辻褄を合わせる必要がないから、とにかく自分の行く手を遮る輩は排除する。ドラえもんでいうところの「どくさいスイッチ」みたいなものだ。

あとは見せ方の工夫だが、犠牲者の数が多い分バラエティに富んでいる。

画面にはっきり映すもの、映さずに受け手に委ねるもの。転落させたり、力技で捻じ切ったり。極めつけはアーチェリーの矢と猟銃の一騎打ちである。

伊藤英明はハマり役だったように思う。一見さわやかそうで何を考えているか分からないという設定が妙に合う。何故合うのか説明はつかないが。

その他では、輝きを持った生徒が何人かいたが、ほとんど撃たれちゃったね。

笑えたのは山田孝之だ。あれは彼を当てるべき役だったのか?

いずれにせよ、まともに捉えるような作品じゃないから適当に流せばいいのだろう。

ただ、最後のワンカットは余計だと思った。もういいよって感じ。

(60点)
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