Con Gas, Sin Hielo

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「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」

2015年08月30日 00時58分36秒 | 映画(2015)
物語は実はかなり複雑。


夢の企画と言われた「アベンジャーズ」も無事第2弾が作られた。

前作は、大きかった期待の割りにあまりノレなかったという印象が強く残念だったのだが、今回は数ある娯楽大作の一つ(実際今年はそんな感じ)と思って観たのがよかったようだ。

特に、前作は、性格的に個性の強いアイアンマンばかりが実質リーダーとして目立っていたところを、今回は、ホークアイの家庭や、ハルクとブラックウィドウの関係など、短いながらもそれぞれのキャラクターを掘り下げた場面があったため、単にアクションを立て続けに繰り出すよりメリハリが利いて見応えがあった。

新キャラクターも登場。驚異的なスピードを誇る兄と、人の心を操る妹の双子コンビは、はじめ敵方としてアベンジャーズを翻弄する。ここで唯一心に立ち入らせないのが普通の人間であるホークアイというところがおもしろい。

ただ、この双子の能力は話にアクセントを加える点ではおもしろいのだけれど、性質としてはX-MENのミュータントに寄っているので、超人映画の限界を意識する部分でもあった。

それよりかは、本作最大の敵ウルトロンが人類を滅亡させるために作り上げた完璧な肉体に人工知能JARVISが組み込まれたヴィジョンの存在がユニークであった。新アベンジャーズに残るようなので、今後の活躍に期待である。

それにしても、後からWikipediaなどを見ると、全然ストーリーを追いかけられていなかったことを思い知らされる。詰め込み過ぎで説明不足だったと責任転嫁しておこう。ある程度楽しめたのでそれで済むことではあるが。

あと気になったのは、「この映画を、<愛>を知る全人類に捧げる」という宣伝文句だ。

確かに、上述の家族愛や男女の愛、兄妹愛もあったことはあったけど、このアベンジャーズで「愛」を前面に出さなければいけない事情を目の当たりにすると、わが国の市場が歪んでいることを改めて実感する。

「アベンジャーズ」で泣きたいとは思わないのだが。

(75点)
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