どの時代にも通じる娯楽の頂点。
見るからにこだわりの強そうなT.クルーズが、継続して思い入れ続ける唯一のシリーズも第5作めを数えることとなった。
今回先着来場者がもらえる特典のポストカードは、これまでのシリーズの一場面をアイコン化した図柄でなかなか洒落ているのだが、これを見ると、各作品が約5年のきっちりした間隔で製作されていることと、いずれにも作品を象徴する名場面があり、時間が経っても観る者の記憶に刻まれていることに改めて気付かされる。
しかも、それらがすべてT.クルーズが体を張って挑んだものなのだから凄い。CG等の技術に頼ることなく娯楽を突き詰めていく姿は、彼がスーパースターであることの証明でもある。
そんな彼が満を持して送り出してきた作品なのだから、続篇とはいえ完成度が下がるはずがない。S.ペッグのベンジーやJ.レナーのブラントがイーサン・ハントとともにチームとして活躍するようになって、ますます面白味を増している。
キャラクター設定でいえば、今回のヒロイン・イルサが持つ謎の女っぷりの加減もちょうどいい。敵か味方か分からない、助けたと思えば裏切るのは、ボンドガールや峰不二子から連なるスパイ映画に欠かせない美女の王道だ。
悪役を演じるS.ハリスの佇まいもいい。冷酷で固められた表情、不安定に揺れる高い声、憎々しげな振る舞いの積み重ねがラストのイーサンとの一騎打ちを一層盛り上げる。最後の決着も意外だが爽快だ。
物語は、複雑な国際情勢に対処するために秘密裏に集められたスパイの精鋭チームが暴走して世界を恐怖に陥れる話が軸となり、そこにイーサンが属するIMFとCIAの組織間の対立が横軸で絡む。分かりやすいが、気が抜けるほど単純なわけでもない、ほどよい塩梅に仕上がっている。
そして最大の売りであるアクションだが、T.クルーズは宣伝で盛んに流している輸送機の扉にしがみつくシーン以外にも、息継ぎが許されない水中アクション、モロッコの町を駆け抜けるバイクスタントと、豪華盛り合わせを惜しげもなく提供してくれる。
更に特筆なのは、そのアクションシーンが、すべてはっきり視認できることである。画面が暗かったり、動きの速さにアングルがついていかなかったりということがまるでなく、ストレスなく観ていられるというのは、撮る側が計算できていないと成り立たないはずであり、この点に関してもまさに脱帽なのである。
T.クルーズ、53歳。アップになったとき、さすがに顔の弛みに年齢を感じた場面もあったが、彼にしかできない質の高い作品をできるだけ長く送り続けてほしいものである。
(90点)
見るからにこだわりの強そうなT.クルーズが、継続して思い入れ続ける唯一のシリーズも第5作めを数えることとなった。
今回先着来場者がもらえる特典のポストカードは、これまでのシリーズの一場面をアイコン化した図柄でなかなか洒落ているのだが、これを見ると、各作品が約5年のきっちりした間隔で製作されていることと、いずれにも作品を象徴する名場面があり、時間が経っても観る者の記憶に刻まれていることに改めて気付かされる。
しかも、それらがすべてT.クルーズが体を張って挑んだものなのだから凄い。CG等の技術に頼ることなく娯楽を突き詰めていく姿は、彼がスーパースターであることの証明でもある。
そんな彼が満を持して送り出してきた作品なのだから、続篇とはいえ完成度が下がるはずがない。S.ペッグのベンジーやJ.レナーのブラントがイーサン・ハントとともにチームとして活躍するようになって、ますます面白味を増している。
キャラクター設定でいえば、今回のヒロイン・イルサが持つ謎の女っぷりの加減もちょうどいい。敵か味方か分からない、助けたと思えば裏切るのは、ボンドガールや峰不二子から連なるスパイ映画に欠かせない美女の王道だ。
悪役を演じるS.ハリスの佇まいもいい。冷酷で固められた表情、不安定に揺れる高い声、憎々しげな振る舞いの積み重ねがラストのイーサンとの一騎打ちを一層盛り上げる。最後の決着も意外だが爽快だ。
物語は、複雑な国際情勢に対処するために秘密裏に集められたスパイの精鋭チームが暴走して世界を恐怖に陥れる話が軸となり、そこにイーサンが属するIMFとCIAの組織間の対立が横軸で絡む。分かりやすいが、気が抜けるほど単純なわけでもない、ほどよい塩梅に仕上がっている。
そして最大の売りであるアクションだが、T.クルーズは宣伝で盛んに流している輸送機の扉にしがみつくシーン以外にも、息継ぎが許されない水中アクション、モロッコの町を駆け抜けるバイクスタントと、豪華盛り合わせを惜しげもなく提供してくれる。
更に特筆なのは、そのアクションシーンが、すべてはっきり視認できることである。画面が暗かったり、動きの速さにアングルがついていかなかったりということがまるでなく、ストレスなく観ていられるというのは、撮る側が計算できていないと成り立たないはずであり、この点に関してもまさに脱帽なのである。
T.クルーズ、53歳。アップになったとき、さすがに顔の弛みに年齢を感じた場面もあったが、彼にしかできない質の高い作品をできるだけ長く送り続けてほしいものである。
(90点)
これって5年ごとに製作されてたんですね!計画的だな~~~そんなところもこだわりのトムちんですね。
おっしゃる通り,アクションも凄いけど、たしかに撮影も凄い。
敵と味方が入り混じりすぎて・・・とか動きが速すぎて・・・とか
結構「今,何やったの?」というわかりにくい絵になっちゃってるアクションシーンの作品もありますよね。
それらに比べたら確かにわかりやすくて綺麗な画面や動きのアクションでした。
あと5年したら…トムは58歳か・・・あと2回くらいは体張れるかな?頑張ってほしいです。
T.クルーズって、最後の正統派スーパースターって感じがします。
宗教絡みのうわさがあるにはあるけど、この窮屈な時代に長期間頂点に立って仕事を続けるのは
並大抵の努力では難しいと思うんですよね。
ストイックなプロ意識の賜物であり、この姿があとどれくらい拝めるのか。
確かに最低2作は新しいイーサンの作品を観たいけど、そうしたらもう70近いんですよね。
年を越してしまいました(汗)
一度フリーズすると元に戻るのはなかなか大変です。
さてこの作品、トムにつきる作品でした。50代でのアクションはきついと感じますが、意図も簡単?にやってのける
トムにはやはり脱帽でした。さてさていつまで続くのかな?同世代のクラムさんにとっては自信を持たせてくれるトムというところでしょうか。
トムが同世代といっても、何もかもが違う存在ですからねー。
見かけは若いと言われますが体力はありません。その分精神年齢が低いです・・・。
今年もゆっくりのんびり無理のない範囲で映画を観続けようと思っています。
2015年のまとめも見てくださいね。