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サウジに勝利し、勝ち点10に

2016-11-16 15:10:51 | サッカー
 前半の最終戦であるサウジアラビア戦は、2-1で勝って、勝ち点10となった。
 
 埼玉スタジアム  観客58420人    レフリー シンガポール

 立ち上がりから日本が攻勢に出た。プレスをかけサウジに楽にプレーをさせなかった。20分に大迫が反転してシュートをしたが、キーパーにキャッチされる。
 サウジは、これまでPKも含めてゴール近くからのフリーキックでの得点が多いので、ファルを取られないようなプレーをしていた。
 サウジが早い段階で2人の選手がイエローをもらい、攻撃の機先をそがれた感じになったかもしれない。
 原口が前線からディフェンスまでピッチ中をランニングをし、清武が前線でチャンスをつくろうとするプレーが多かった。ワントップの大迫、左2列目の久保もよかった。
 サウジはもっぱら前に進むプレーが多い。ドリブルとパスでプレーして走力とも早い。以前のようなロビングのパスはほとんどない。
 30分過ぎからサウジの流れにになったが、ファルをもらおうとするプレーも空振りになっていた。前半終了間際のシュートがサウジのハンドを誘い、PKになった。45分清武がキーパーの逆を突いて決めた。
 前半のシュートは日本が8本、サウジが2本。

 後半も日本が主導権をににぎって進んだ。この試合にかける選手たちの勢いを感じさせた。本田が久保に代わって入ったので、前線でタメができることがあり、前半より落ち着きが出たところもある。本田のプレーは以前のような切れにかける。もともと重心が高くプレーするタイプだが、キックの際以前より腰が高く、正確さと威力がないように見えた。シュートをしたが決められなかった。
 35分に長友(左サイドバック)が上がってクロスに入れたのを香川がスルーをして原口がシュートを決めた。久しぶりに長友の攻撃参加で得点に絡むプレーを見られた。2点になり、勝ちをたぐり寄せたようだった。
 サウジはシューには結びつかないが、ショートカウンターで右から左へ鋭い攻撃もあった。それが得点になったのは45分だった。一緒んにディフェンスが破られてシュートをされたのを西川がはじき、それをまた打たれディフェンスがボールをかきだしたがゴールを割って決まられた。
 ロスタイムを長くとったころもあって、終了時はほっとした。このところ見た試合でなぜか最もハラハラしていた。負けたらW杯への道は険しくなるという気持ちがあったのだろう。とにかく勝ち点10になってよかった。
 サウジは退場者を出したし、選手同士の奸悪な感じもあった。サウジとのアウェーは厳しい環境での試合になるだろう。サウジの選手は以前からそうだが足首あたりに強く当たるプレーが多い。それに加えてファルをもらおうとするプレーが加わり老獪さが増大した。しかしプレーのテクニックは向上して、スピードもあり、手ごわいチームである。
 後半のシュート日本7本、サウジ2本。 CK前後半で、日本6、サウジ1。

 シュート数、コーナーキック数等に表れているように、日本が優位に展開した試合だった。大迫、原口、清武、山口、久保の先発起用によって、期せずして日本選手の交代期にあるということが見えてきた。前線の4人の若手の躍動するプレーが印象に残ったことになった。
 試合の印象としては優位に進めながらも、落ち着きが足りない、緩急の変化がない等の試合展開の戦術的巧みさが加わると相手にダメージを与えながら優位に展開できいるのではないか、と思ったのだった。 

 ハリル監督は、ヨーロッパ基準といってもよい「球際に強い」「縦にパスを出す速い攻撃」をチームに要求している、とぼくは理解している。それはヨーロッパのクラブでプレーしている選手が多いことを踏まえているだろうし、チームに定借しつつある。
 初戦のUAE戦の敗北で劣勢から始まったのでメディアの批判が強くなり、3戦終了ぐらいから解任論が持ち上がった。そのためか、例えば練習の映像に監督が選手と一緒のランニング姿が亡くなった。顔の表情も曇ってきた。4戦目のオーストラリア戦では試合前も後も気の毒なぐらい落ち込んでいた。今回の試合前は、なんと日本式にお辞儀をしていた。ハリルは監督として堂々として姿の方が良い。とにかく監督なんだから。

 ハリル監督は、自分の選手、監督体験に確信があり、それをよりどころにしてサッカーを考えている人だと思う。そのため自分から離れてサッカーを考えられないタイプではないか。それが表れるのは試合中レフリーの判定に異論を唱える。時にはカードではないかと腕を上げるしぐさをする。それに選手に常に何か要求しているようだが、大きく状況把握しての基本的要求というより、その時の選手の状況に反応しているのではないかと推測する。
 まるで選手としてピッチにいるかのようなところがありはしないか、と思っている。選手と一体化して、情熱的であるという見方もできる。
 ただし、レフリーへの注文は今後やめてほうが良い。これは冷静に引いて選挙区を見られなくなるし、選手にも良くないし、何よりレフリーに好印象を持たれない。
 しかしプライドが高い人なので、それをへし折るようだと力を発揮できなくなる。ハリル監督への批判は、協会技術委員会の霜田氏(ナショナルチームダイレクター、DN)と委員長西野氏、副委員長の山本氏の隙間風が吹いているのではとよからぬ推測をしてしまう。セルジオ氏の批判は、その視点に注目しても過剰反応するに及ばない。それとテレ朝の解説者の高揚した話は、テレビという性質の演出の部分を割りびいて聞いた方が良いだろう。ぼくはNHKBSを見るようにしている。とにかく冷静にサッカーの内容を楽しんで、3月からの後半5試合を見ることにする。
 
*視聴率 テレ朝 21.8% ランキング1位 (16-11-24追記)

 


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