民主党の代表選挙は、26日(木)の小沢の立候補表明で、メディアはこの件で大騒ぎになっている。早々とグループの人数を掲げ得票予測をしている。小沢の立候補は、わたしの予想外のことだった。3カ月前に「政治のカネ問題」で鳩山首相とともに引責辞任し、そのことを国会や国民になんら説明をしていない。幹事長辞任でいわゆるみそぎが終わったわけではない。
しかし辞任した時から代表選を視野に党員サポータを増やしていたという報道があるし、軽井沢の鳩山別荘での集まりでの民主党議員の小沢に対する扱いは、氏の「力」を誇示する演出が施されていた。
首相を投げ出すように辞任した鳩山を中心とした集まりをもって、影響力の健在を示したのでもあった。さらに「気合だ」と唱和した映像には、政権党の議員の集まりか疑うほどうんざりした。ちなみにわたしは、オリンピックの時叫ぶ「気合だ」に対しても、嫌悪感を持っている。
もっとも小沢のカネの問題は、東京地検特捜部の捜査では不起訴であり、検察審査会で継続中だ。政治資金規正法違反で秘書3人が逮捕されて係争中であるが、そこで明らかになっていることは、会計処理の誤記載という軽微なことである。この件だけでは、衆院選を前にして東京地検特捜部の政治的色彩の濃い捜査だ、という見方もある。強制捜査をし、1年へても起訴にいたらなかったのだ。
しかし検察での捜査では立件が難しく、クロではないとしても、小沢の多額の政治資金の出所など疑念が払拭されていない。主として選挙に活動する秘書を多数抱えており、その資金などどのように捻出しているか、関心のあるところである。参院では証人喚問が問われても応じておらず、国会議員として疑念を晴らすことはしていないし、とりもなおさず国民にも説明をしていない。
小沢の政治手法は、影響下にある人の数を背景にした「力」によることが多く、幹事長をしながら鳩山内閣にも影での力を行使していた。それは民主的道理にそっているとはいいがたい。それに幹事長の立場で党のカネ(主として政党助成金)と選挙を独占し、当選者を自分の影響下に置き「力」を増大させるという政治は、民主主義とは程遠いものだ。
メディアは代表選に対して連日報道し、相当盛り上げている。とくに今日のテレビでは、民主党代表選の菅支援と小沢支援の討論をいくつかの番組でやっていた。わたしは不愉快なのでさわりだけみるにとどめた。日本の政府のあり方を考えると、政策論争ではなく小沢の権力奪還のようにみえる。
仮に小沢が当選して首相になったら、参院のねじれを解消すべく連立を組む等をするというが、それ以前に証人喚問あるいは政治倫理審査会での参考人招致で暗礁に乗り上げるだろう。政府としては、議会がそんなことに時間を延々と費やす場合ではないだろうに。
しかし辞任した時から代表選を視野に党員サポータを増やしていたという報道があるし、軽井沢の鳩山別荘での集まりでの民主党議員の小沢に対する扱いは、氏の「力」を誇示する演出が施されていた。
首相を投げ出すように辞任した鳩山を中心とした集まりをもって、影響力の健在を示したのでもあった。さらに「気合だ」と唱和した映像には、政権党の議員の集まりか疑うほどうんざりした。ちなみにわたしは、オリンピックの時叫ぶ「気合だ」に対しても、嫌悪感を持っている。
もっとも小沢のカネの問題は、東京地検特捜部の捜査では不起訴であり、検察審査会で継続中だ。政治資金規正法違反で秘書3人が逮捕されて係争中であるが、そこで明らかになっていることは、会計処理の誤記載という軽微なことである。この件だけでは、衆院選を前にして東京地検特捜部の政治的色彩の濃い捜査だ、という見方もある。強制捜査をし、1年へても起訴にいたらなかったのだ。
しかし検察での捜査では立件が難しく、クロではないとしても、小沢の多額の政治資金の出所など疑念が払拭されていない。主として選挙に活動する秘書を多数抱えており、その資金などどのように捻出しているか、関心のあるところである。参院では証人喚問が問われても応じておらず、国会議員として疑念を晴らすことはしていないし、とりもなおさず国民にも説明をしていない。
小沢の政治手法は、影響下にある人の数を背景にした「力」によることが多く、幹事長をしながら鳩山内閣にも影での力を行使していた。それは民主的道理にそっているとはいいがたい。それに幹事長の立場で党のカネ(主として政党助成金)と選挙を独占し、当選者を自分の影響下に置き「力」を増大させるという政治は、民主主義とは程遠いものだ。
メディアは代表選に対して連日報道し、相当盛り上げている。とくに今日のテレビでは、民主党代表選の菅支援と小沢支援の討論をいくつかの番組でやっていた。わたしは不愉快なのでさわりだけみるにとどめた。日本の政府のあり方を考えると、政策論争ではなく小沢の権力奪還のようにみえる。
仮に小沢が当選して首相になったら、参院のねじれを解消すべく連立を組む等をするというが、それ以前に証人喚問あるいは政治倫理審査会での参考人招致で暗礁に乗り上げるだろう。政府としては、議会がそんなことに時間を延々と費やす場合ではないだろうに。