Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

私の一碗

2016年11月08日 13時53分18秒 | 美術館・博物館etc.
★茶道資料館 サイト
 秋季特別展『私の一碗 -六十五碗それぞれの想い-』 ※12月11日(日)まで

各界の方々から愛着のある茶碗、代々受け継がれてきた茶碗などをお借りして
そのメッセージと伴に展示した、ありそうでない展覧会。

2か月半に及ぶ長い会期なので、途中で展示替えがあるかしらん~と思ったけれど、
数点程度で、ほとんど拝見できたのはヨカッタ。

65人のそれぞれの想いがこもったお茶碗なので、
感想などを書くのはおこがましい気がするけれど、印象に残ったものなど。

例えば、永楽善五郎さんのお茶碗は和全作のもの。
天才・保全ではなく、その息子の和全というところに思い入れの強さがうかがえる~ような。

老松の太田達さんは銀釉茶碗(銘ベルベル人)。自由さを感じる。

上林春松さんは暦手筒茶碗(保全作)。
茶畑の生育とも合わせて、季節の移り変わりを大事になさっているような。

虎屋社長の黒川光博さんは楽弘入作の虎絵楽茶碗(赤・黒一双)
虎の絵がカワイイ。「寅」の字もいい感じ。
大徳寺の孤蓬庵の小堀さんはノンコウの赤楽茶碗。□の白釉薬がいい。(楽美術館で似たのを見たことある)

駒澤利斎は映画「お吟さま」の映画に使われた黒茶碗。(撮影に協力した関係で)
丸久小山園の社長さんは朝日焼の御本手茶碗(楠部彌弌作)。地元愛~
象彦の西村社長は竹の根で作った竹茶碗。(象彦製 2000年)。かるそ~
半兵衛麩の社長さんも旅茶碗一式。やはり、竹の茶碗みたいだった。
飛来一閑さんは張貫かなーと思いきや、伝光悦のお茶碗。
藤田美術館からは黒楽茶碗「次郎」。(太郎ではなく~)
炭屋旅館の女将は黒織部茶碗。
楽美術館からは長次郎「面影」。

御家元の思い入れ茶碗がないのが、ちょっと肩透かしだったかも~。

最近、茶道資料館の出し物がちょっと物足りないんだよなぁ。
今回も最初はパスしようかと思っていた。
(思いのほか時間ができたのと、小腹が減っていたので寄ってみた~という感じ)

来年はどうかなぁ。

★茶道資料館バックナンバーリスト
2016年5月 春季展『文様ことはじめ―茶道具の文様と意匠―』
2015年5月 春季展『錦絵にみる茶の湯 -今日庵文庫所蔵 明治期の作品を中心に』(前期) ※感想まとめず 
2015年3月 新春展『茶箱を楽しむ』 併設展『季節の取り合わせ』3期 
2015年2月 新春展『茶箱を楽しむ』2期 併設展『季節の取り合わせ』 
2014年11月 開館35周年秋季特別展『茶の湯の名碗』
2014年7月 夏季展『茶道入門 抹茶を知ろう、茶道具を知ろう』
2014年5月 春季特別展『光悦・等伯ゆかりの寺 本法寺の名宝』
2014年2月 新春展『新春を寿ぐ―酒の器―』 併設展『新春の茶道具』
2013年11月 秋季特別展『佐賀県立九州陶磁文化館名品展『華やぎの九州陶磁』
2013年9月 特別展『少庵四百年忌記念 千少庵』
2013年4月 春季特別展『永青文庫所蔵 香道具展』 併設展『入門 茶の湯と香道具』
2013年1月 新春展『大松コレクション名品選 -近代絵画と茶道具-』
2012年11月 秋季特別展「-茶会記に見る茶道具-姫路藩主酒井宗雅の茶と交遊」(後期)
2012年10月 秋季特別展「-茶会記に見る茶道具-姫路藩主酒井宗雅の茶と交遊」
2012年8月 「京三条せともの屋町」
2012年5月 「四季の画賛と待合のしつらえ」
2012年2月 新春展「新春の取り合わせ」
2011年10月 肥後松井家の名品「武家と茶」
2011年8月「鵬雲斎千玄室の茶」(後期)
2011年5月「鵬雲斎千玄室の茶」(前期)
2011年2月「近代茶道の先駆者 玄々斎と又日庵 」
2010年11月「東京国立博物館蔵 広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品」
2010年9月「千家茶道の継承 裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室」
2010年5月「茶書にみる茶の湯の歴史」
2009年11月「わび茶の誕生-珠光から利休まで-」
2009年3月「春に笑む
2008年10月「鎌倉時代の喫茶文化」
2008年8月「涼を求めて 染付磁器の魅力」
2007年11月「千宗旦」

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