世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

懐疑的になるなと言われても「?」がつく、朝鮮半島砲撃合戦

2010年11月24日 | 日記
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懐疑的になるなと言われても「?」がつく、朝鮮半島砲撃合戦


現時点でのマスメディアの報道、及び中露の反応などの情報を知る限り、どうも北朝鮮が韓国・延坪島への砲撃を加え、韓国が応戦したと云う事のようだ。韓国が軍事訓練中だったことから、北朝鮮は韓国が先に撃って来たと、何時もの調子で非難している。韓国軍は最近立て続けに大事故4件、8人死亡・不明事故を起こしており、軍の士気の乱れが訓練中に暴発した可能性もゼロではないだろう。

いずれにしても、この問題が意味なく拡大しないことが国際的認識であり、緊急の国連安保理事会の開催が検討されている。 安保理においては、再び中露の北朝鮮擁護の姿勢に注目が集まるのだろうが、ロシアは今回は北朝鮮擁護の姿勢ではなさそうなので、中国が厳しい立場に追い込まれる可能性がある。

北朝鮮の権力構造にも注目せざるを得ないだろう。金正日総書記の病状に変化はないのか?一部では死亡説まで流れている。 三男・金正恩の後継が公式に認知された後から起きた問題だけに、軽水炉建設現場や濃縮ウラン・遠心分離器は2000基以上を、最近訪朝したヘッカー米スタンフォード大教授に見せつけた行動の意図を、米国との直接会話の為と云う、常識的分析が有効かどうか予断を許さない。

つまり、金正恩体制が父・金正日総書記の秘密主義と異なる外交を展開する可能性もあるわけで、今までの北朝鮮専門家の分析が妥当かどうか、極めて怪しい。筆者は北朝鮮専門家の見通しが、早期に当たった事実をあまり知らない。

今回の砲撃合戦が北朝鮮ウラン濃縮活動宣言への対応を巡り、ボズワース・北朝鮮担当・米政府特別代表の日中韓3カ国歴訪中に起きた事件だけに、おっとり刀で対応していた米国も、少々慌てているのかもしれない。今後、抑制的対応に終始していた国務省主導の対北朝鮮外交に変化が生じる可能性もあるだろう。北沢防衛相ではないが、ポイントは今後の拡大があるかどうかがポイントになるのだろう。

穿った見方をすると、北朝鮮軍と米国の間に隠れたパイプがあり、北朝鮮情勢を緊迫した状況にするメリットが両国の一部にあるとするなら、簡単に起こせる事態でもある。CIAの力が落ちたとは言いながら、我が国において、地検特捜部を操縦する腕を見せつけられた以上、北朝鮮軍と内通していないとは言い切れない。また、韓国軍に対して様々なオプションを実行させる機能は現存しているであろう。

仮に、この衝突が一過性なものである場合、一定の疑惑が持ち上がるのは自然の成り行きだ。鳩山由紀夫が普天間移設での辺野古沖海兵隊基地建設に回帰した時の、北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈と似たような臭いを感じても不思議ではない。

今回は5日後に投開票される「沖縄県知事選」がまさに目前に迫っていた。沖縄知事選は実質、仲井真弘多氏と伊波洋一氏の一騎打ち。自民公明は当然仲井真に勝たせたいし、菅民主党政権も内心仲井真に勝たせたいのが本音だ。伊波が勝ったら、彼の任期中は一切沖縄に新たな基地を作ることを阻むだろう。仲井真の場合は、沖縄を取巻く中国・台湾・北朝鮮の更なる挑発行動を理由に、普天間移設先に辺野古も止むを得ずと言い出すのが目に見えている。

その意味では、尖閣沖漁船衝突事件は米海兵隊の沖縄駐留の抑止力を、アホな国民に明確に印象付けた。その上、今回の砲撃合戦と来れば、日本人の8割が、米軍が日本に駐留してくれている、と云う洗脳に染まるだろう。中国・台湾・北朝鮮の有事にキビキビと動く米海兵隊は如何にも頼り甲斐がありそうに見えるのも致し方がない。今夜のNHKでは大越が拓殖大・森本教授解説を交えながら、「エライことになった!」と不安に満ちた表情を意図的に作くり、挙句にアシスタントの青山に至っては「まさか日本に攻めてきませんよね?」と最も国民を洗脳したい一言を言わせていた。イヤハヤである。

どれほど北朝鮮が暴れようと、筆者は嘉手納の空軍と第七艦隊及び自衛隊イージス艦で充分間に合うと思うが、それでは“儲けが少ない”人々がいるのだと推測している。武器輸出三原則の改正も、その流れの一環と考えるのが常識だろう。

徹頭徹尾、普天間移設先を「国外」と主張する伊波氏が追い上げ、追いついたと云う選挙情勢は、尖閣問題で仲井真候補の後方支援として無効だった事を示している。さらに伊波引き離しの二の矢、三の矢が欲しいところだ。そこに降ってわいたような朝鮮半島砲撃合戦である。これが二の矢だか、三の矢だか判らんが、普天間移設と絡んだ形で、東アジアの海で事件が勃発する。

単なる思い込みと言われれば、それもそうかと思うし、しかし、やっぱり偶然がこんなに何度も重なること自体、何だか変だよな~と思うのも当然である。

米国は22日に、23日の事件を予測していたかどうか判らないが、クローリー米国務次官補が28日の沖縄県知事選に関して「現行計画の遂行に向け、日本政府と努力し続ける」選挙の結果にかかわらず同県名護市辺野古への移設を目指すと語っている。誰かが質問でもしたのなら別だが、意識的に「どちらが勝とうと、約束は変わらない」と云う事だが、日本政府に圧力を掛けた発言だ。米軍は辺野古が現地の人々からNOを突きつけられた場合、グアム撤退も視野に入っているのが実情と聞き及ぶ。

民主党の政権交代時への回帰が、現民主党に求められているものと考えている筆者は、環境の変化と言っても、ベーシックな変化ではない、朝鮮半島砲撃合戦や尖閣問題は日米の政府が責任を負うべき問題であり、米軍基地の七割以上を背負いこまされている沖縄の県民は、少々自己主張に重きを置いて、住民として望むべき県知事を心置きなく選択して欲しいと望む。「沖縄県民は、日米安保の安泰と共存している」等と云う言説に惑わされず、自己中な住民としての各論反対で選択される事を望んでいる。

まぁ今回の朝鮮半島砲撃合戦が、何らかの謀略で行われたなどと、考えるだけでおぞましい事だ。しかし何故か、ここが勝負と日本人が決意表明しようとするとき、唐突に東アジアの海で何かが起きる。筆者の杞憂である事を、心から望みたい。

PS:就寝前に気になったので一言。大変嫌な予測なのだが、今回の朝鮮半島砲撃合戦がもう少々拡大して、日本国民がビビりだす。マスメディアはお国の大事と云う事で「挙国一致政権の樹立を」と騒ぎだす。中曽根とナベツネがノコノコ顔を出し、「小異を捨て大道に就こうじゃないか、諸君!」ナンチャッテ、民自政権の誕生。このような事態になった場合、小沢・鳩山はどう動くのか?もう眠くて無理だ、今日の夜にでも考えることにする。おやすみなさい


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