世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

24日の小沢支持デモ、「日本一新の会」はどこまで関わっているのか?

2010年10月12日 | 日記
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24日の小沢支持デモ、「日本一新の会」はどこまで関わっているのか?

まず冒頭に、「阿修羅掲示板」で取り上げられた拙コラムへのコメントの中に、フランス在住の女性からの興味深いデモ賛同メッセージが書かれていたので紹介する。(*原文のままであるから、一部誤認もあるが趣旨は十二分に通じる。また一部記号がブログ掲載に適さないので調整した)

フランス在住の日本女性のコメントは以下の通り

 ≪ こんな意見を待ってましたフランス在住の50代の女性です。できることなら24日に日本に帰りたい。どうして日本に住んでる人は一番大切な人権という自分に降り掛かってくる問題を知らないふりをしてるのだろうかと心配してました。
フランスとは違った政治文化なのはもちろん承知ですが。さて50代以降の国民はそれでも少しはデモに関してみたことはあるけど参加したことはないというひとも多いのではないでしょうか。あいばさんのおっしゃる通り、全国各地で24日のデモを一斉に複数の世代で行われれば最高です。 
あまり希望的な観測は許されませんがツイッターがかなり普及してるのでひょっとしたらという予想もあります。熟年世代の元気なひとが中心になっていくと思われますが、その間ポストモダンの若い世代もどんどん加わっていけるような動きができるかどうかがポイントになると思います。週刊朝日は若い世代に感心をもってもらうよう努力してますよね、あいばさんがいうコスプレみたいなのもあってもいい、そうなれば最高です。
アグレッシブなデモはポリスが余計に反応するので、今の日本ではできるだけ避けたいところです。 心では怒りに燃えても 平和にストリートを行進しなければなりません。デモを乱そうとする極右の乱入も想定できるので・・・。
そういえば中国のチェンアンモンの時、フランスのラジオアジアという自由ラジオが大活躍しました。今はツイッターや携帯の映像でユーチューブへとかツールも万全なので心強いです。
日本には日本独自のる新しいレジスタンスのスタイルが必ず生まれてくると確信してます。 今、いろいろな問題がありますが、それをひとまとめにすると、国民の人権そのものの問題です。
 今現在、有名人が小沢を応援するという姿勢をだすことはそれなりのプレッシャーがあるということがネットでわかりました。まるで自粛のムードですよね。それが見えない現実としてあるならなおさらのこと、報道の暴力、冤罪・・・国民の人権が脅かされているというテーマでどんどん広めましょう。有名人もこの大きな流れの空気に気付いて参加していくひとも現れて行くと思います。
ロンブーの淳などもデモのアイデアいっぱい出てきそうですね。 岩上さんのトークカフェとかネットでみました。いろいろなところで、なんらかの活動もはじめってるのかなあ? 
デモというのはまずは綿密に計画することが大事です、もしものもしそんなに巧くいかなくても、それがひとつの発火点となってあとは自発的に生まれてくるという現象も考えられます。24日わたしは参加できないのが辛いですが、次回は行けるように調整したい。ひとりひとりの思いを一つにしたときの力で対抗していったら、必ず日本は救える・・・。 ≫

何とも心強い賛同と云うか励まされるコメントである。特にフランスはレジスタンス発祥の地、命かけてナチに抵抗した国だから、思いが自然発生的なのが好感だ。ところで、上記のコラムでも触れているように今月の24日にデモの予定があるようだが、今ひとつ開催者が判然としないので、筆者として拡散はしていないし、勿論関係もしていない。

拙ブログの読者からのコメントに≪日本一心の会から「小沢一郎を支援する」ためのデモのお知らせ、平野さん達が先頭になっているので安心して参加しようと思っています。≫ というのがあったので心配になった。
どうもこの日本一新の会事務局がメルマガでこのデモの事を拡散しているが、当会の関与が明確ではなく、誤解を招く結果になっている。

筆者は常日頃「日本一新の会」の運営方法には疑念を持っている。特にメルマガが有料であることが案内時点では明示されていない。メルマガを申し込むと、実は有料だと言い出す始末。勿論、払わなければそれまでの事で実害はないのだが、メルマガの有料無料は、読者の選択時の基本なのだから、正直な運営が望まれる。平野氏はネットに疎く、事務局の若い運営者任せになっているようだ。だから小沢一郎の支援団体のメルマガなのに、5,000人にも満たない読者数なのだ。平野氏はサイトの運営自体を確認すべきだ!
多分平野氏がデモを主催しているわけではないと思われる。現時点の「日本一新の会」事務局の運営だと、小沢一郎に悪影響を及ぼすリスクもあるので、平野氏の確認を急がれることを望む。

筆者も小沢一郎を政治的に抹殺しようとする勢力にデモを掛けるのは良い事だと思う。これだけマスメディアが恣意的に反小沢報道をするのだから、デモを通じて、市民の意志表示の有効な手段の一つで、計画的に行われれば充分実行する価値がある。

しかし、主催者(出来れば団体)の立場が明確ではなく、計画の具体性などの情報もないので、評価のしようがない。非難はしていないが、曖昧に公安警察や街宣右翼のターゲットになるのは嬉しい話ではない。 参加する人々は、念のためツバ広の帽子など、個人の特定が困難な準備をした方が賢明だ。揉め事いがみ合い等が始まったら、その場から離れることをお薦めする。

なぜこのような杞憂のような苦言をするのかと云う疑問もあるだろうが、デモを何度か仕掛けた経験のある筆者としては、主催者のデモ実行の計画性に不安を持つからである。特に政治性を帯びたデモは計画と実行時のリーダーの統率力が非常に重要なものとなる。妨害者(右翼など)をガードし排除するサブリーダの存在も必要になる。仮に逮捕者などが出た場合の、保釈手続きなど担保する必要がある。その点で、今回の24日主催のデモ情報はコアになるデモ主催団体、指導者の立場が明確でないのは困ってしまう。反対も出来ず賛成も出来ない。

また、あまり極端に小沢一郎支持偏重のデモよりも、付随的に起きた事象をターゲットにする方が効果的な場合が多い。或る意味、政治性を薄めるのが当初は効果的で、持続可能な継続力が生まれる。

例えば、現在であれば「マスコミは偏向報道をヤメロ!」「押し紙で販売店を苦しめるな!」「国民の財産電波を略奪するな!」「朝日新聞は司法リーク情報を垂れ流すな!」「朝日新聞は村木事件の初期報道を謝罪せよ!」「朝日は本多勝一精神を捨てたのか」「船橋、星!朝日新聞から出て行け」「マスコミ記者クラブを廃止せよ!」等々のテーマで悪徳ペンタゴンの中でも民間レベルで弱味のある報道各社を揺さぶるのが効果的だ。

その方が賛同を得やすく、政治色も薄まり参加者に安心を与える。今回のテーマは政治的に直接的すぎる心配がある。特に菅仙谷政権と云うのは危ない政権だ。気をつけるに越したことはない。日比谷公園や代々木公園で集会を開き、有名著名人の挨拶を行い、その上で秩序だったデモ行進が行われる流れ(計画)がないと不安だ。参加の場合は自己責任の範囲に気を配って貰いたい。勿論、何事もなく無事デモ行進が実行されることを祈っている。

菅仙谷政権と云うのは正体不明政権である。非常に危険な政権で、何をするか自分達でも判っていない政権なのだから、非常に危険だ。何故そんなに危険かと云うと、左右の思想をバネのように抱えている政権だからである。左右に跳ねるバネしかない政権なのだ。自民党政権なら右バネと中庸のバネで概ね方向が予測できたが、菅仙谷政権のバネは左右にしか働かない。尚且つ、いつ何時どちらのバネが強く作用するか、行き当たりばったりで本人達でも判らないのだから怖いのだ。(笑)

小沢一郎が本年正月に「野党は怖くない、与党の身内が危険だ」と云う趣旨の話を日刊ゲンダイのインタビューで語っていたが、まさにそれが今起きている。菅仙谷政権の事である。この反小沢政権は経済財政政策において小泉・竹中政権と同じ市場原理主義と隷米嫌中で右バネを発揮し、保守本流政治家の政治姿勢を極端に忌み嫌い「クリーンがすべて」と清貧こそ政治家の鏡だと、宮本顕治時代の日本共産とか日本赤軍ような左バネを発揮する。この左右のバネが一定の法則で作動するなら危険は少ないのだが、ご都合主義で左右バネが顔を出すので、甚だ危険だ。或る意味で、菅や仙谷でも制御できない政権になりかけている。

本日は24日デモへの筆者の不安もあり、小沢の権力闘争の一部、デモの話が中心になったが、闘争戦略はまだまだ続く。飽きずにおつき合いくだされ!(笑)


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