世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

検審事務方を追いかけると、怖ろしい妖怪に次々出会える

2010年04月30日 | 日記

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検審事務方を追いかけると、怖ろしい妖怪に次々出会える

 自民党が検察審査会の議決を根拠に、小沢幹事長の証人喚問が受け入れられないのなら、連休明けの国会で審議拒否を辞さないと喚いた。たかだか検察審査会の怪しげな議決を政争の具としようとするのなら、鳩山政権は全力を挙げ、今回の東京第5検察審査会の審査に至る状況を時系列に検証し、審査の手順等に恣意的問題はなかったのか、つまびらかにすべきである。

筆者は既に議決書が出た当日のコラムで以下のような問題を指摘している。

≪……「議決書の作成を補助した審査補助員」弁護士・米沢敏雄がくじ引きで選ばれた検察審査委員11名をどのように補助したのか一番筆者は知りたいところである(笑)何とも懇切丁寧に審査委員各位を補助したと想像される。なんてったって全員一致なのだ。11人が11人「起訴相当」と議決したのである、これはまさに驚きであり、見事に統制がとれた補助活動だと褒める以外に言葉が見つからない。(笑)……(拙コラムより)≫

議決が出た段階で、検察の誘導はなかった予感があった。それより審査補助員である弁護士の影響力が絶大だったのではないかと、フト思った。その後の情報や調査の結果、どうも検察審査会そのものの実態が、必ずしも我々が考えるほど独立性を保ち、公正公平な組織なのかどうか疑問を抱くに至った。

勿論、現時点では疑問に過ぎないのだが、個人的にその疑問を此処に提示しておく。 小沢幹事長のへの「起訴相当」自体は不快ではあるが、推定無罪の原則で闘い抜く肝を有する小沢一郎にとって、屁でもないだろう。しかし、その素人判断を持って、政争の具としようとする自民党やマスメディアに魂胆があるのなら、それなりに重要になる。(笑)

それでは、その疑問と云うものを披露しておこう。既にネット上で語られている情報もあるが、敢えて重複覚悟で羅列しておく。ただ、充分に検証出来る情報ではないので、固有名詞は出来る限りABCで語らざるを得ないことお許し願う。

① 「地方裁判所またはその支部の所在地に設置される」とあるので、裁判所管轄?の機関と思われるが、その運営事務方は誰がやっているのだろう?もしかして法務省の役人が運営している?だとすると、②のような疑いも可能である。

② 検察審査会の審査員は任意にくじ引きで選ばれるとなっているが、必ずしも守られていないのではないか?運営事務局の恣意が入り込む可能性があるような気がする。誰が選ばれたか国民は知るすべがない。つまり、誰を選ぶも検察審査会事務局の自由だとも言える。恣意的に事務方役人が作為の審査員を選んだとしても、選んだ人間以外判らないのだ。公開状で矢でも撃って貰わない限り、すべて闇の中である。自民党員の名簿も見られる、共産党員の名簿も閲覧できる役人が赤鉛筆で印をつけるのは容易い仕事だ。何せ100%非公開なのだから。(笑)

③ 次に「専門家から助言の聴取(38条)ができる」この助言者が「議決書の作成を補助した審査補助員」弁護士・米沢敏雄氏と云う事だ。この人物の審査員への影響力は多大だろう。誰が考えても法律のど素人にあのような議決書が書けるはずもないし、時には理解すら出来ない筈である。書くのは事務方だろうが、助言誘導するのは補助者だ。となると、この補助者の選任は誰がしたのか?これもすべて審査会事務方の役人が行う。つまり、役人の思うがままだ。漆間と云う役人の絶対的トップが麻生政権時代に居たのを思い出して欲しい。こうなると補助員の選別は重要な要素になる。

④ そこで、このY弁護士を追いかけてみると、A総合法律事務所という所に行きつく。おそらくこの法律事務所所属のY弁護士が今回の補助員弁護士であったと推測できる。HPの情報によると検事、判事を歴任した後、弁護士登録となっている。

⑤ それではA総合法律事務所と云うのはどのような法律事務所なのか?A総合法律事務所の創立40周年祝賀会パーティーに多くの政治家が列席したようだ。極めて政治色の強い法律事務所と云う性格があるようだ。谷垣自由民主党総裁はじめ、野田毅、中井洽、笹川壮一(笹川一族でしょうね、ヤマハのボート事業に携わっている。競艇もボートですよね)、御法川法男(タレント・みのもんた)、平良木登規男(大東文化大学法科大学院教授)等錚々たる政治色である。このA総合法律事務所が麻生前総理のグループ企業だと云う情報もあるが、確認は出来ていないが根も葉もない情報ではないかもしれない。

⑥ 次にY弁護士も教鞭を執っている大東文化大学と云う大学にも眼が向く。
『1923年の帝国議会において「漢学振興に関する建議案」が可決され、創設された大東文化協会に起源を持ち、特定の創設者は存在していない。大東文化大学の建学の精神は、漢学を中心とした東洋の文化の研究を通じて東洋の文化を尊重・維持しつつ、西洋の文化を融合した「新しい文化の創造」を目指 すというものである。初代総長は平沼騏一郎。設置当時は原則全員学費免除の給費生であった。』(Wikipedia)

*『平沼騏一郎(ひらぬま きいちろう、慶応3 年9月28日(1867年10月25日) - 昭和27 年(1952 年)8月22日)は、日本の官僚で、 第35代内閣総理大臣。正二位勲一等、男爵、法学博士。日本大学第2代総長。大東文化学院(のちの大東文化大学)初代総長。大東文化協会(大東文化大学の設立母体)3代会頭。国本社の創設者。修養団第2代団長。無窮会の創立者、相談役、第2代会長、理事。東洋文化学会第2代会長。東洋文化研究所創設者、初代所長。法曹界で権力を持ち、右翼勢 力の拡大に尽力する。戦後、東京裁判でA級戦犯で訴追され終身刑の判決を受けた。衆議院議員の平沼赳夫は騏一郎の養子。』(Wikipedia)

以上が現在判っている事だが、何だか底なし沼に入って行きそうだ。(笑)あくまで未確認な情報も含まれるが、麻生太郎が出て来る、みのもんたが出て来る、たちあがれ新党の平沼赳夫の顔も浮かび、谷垣総裁の顔、右翼、清和会の顔も浮かび、ボートの笹川、ボート好きの石原慎太郎……もう怖ろしい世界に近づいている予感。

検察審査会なんて、何でもない適当な組織と馬鹿にしていたら、こりゃトンデモナイ組織かもしれない。此処に来て、筆者が既に書いた「小沢秘書大久保逮捕以降に、検察審査会の法的拘束力の改正が麻生政権下で行われたのが…」と書いたのだが、まさか瓢箪から駒なのかもしれない。漆間巌の顔が眼に浮かぶ「自民党には及ばない」。週刊朝日かサンデー毎日さん、一発特集してください。(笑)今夜はこの辺で失礼。 あぁ夢でウナされそうだ~(笑)


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