世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●ブラック政権のスローガン政治 行政の行政による行政の為の…

2016年03月05日 | 日記
時間 (岩波現代文庫)
クリエーター情報なし
岩波書店


応援に感謝、励みになります!
にほんブログ村 政治ブログへ

●ブラック政権のスローガン政治 行政の行政による行政の為の… 

ブラック政権の女ゲシュタポ姉ちゃんが、また吠えている。電波停止総務大臣判断は「憲法違反じゃない!」と司法判断にまで首を突っ込んでいる。いつから、高市や菅官房長官は、最高裁判事になったのだろう?そんなに、立憲主義に反した行為がないと自信があるのなら、政府自ら、裁判所に「憲法違反でないお墨付きを」と、裁判所に異例の提訴してみたら如何か?現実には、このような提訴は、法に馴染まずと言われるのだろうが、それほど、違憲、脱法精神に富んだ政権だ。“問題ない官房長官”が典型例である。司法判断も、司法の手を借りないのだから、省エネブラック政権の名に値する。

しかし、良くもこれだけ出来っこない政策スローガンを並べ立てた政権は、嘗てあっただろうか。無論、ない。まだ、日本と云う国の課題について、安倍首相の口から出ていないものは、殆どないだろう。悪名高き、今井秘書官は、各省庁から提出された、国民が自分たちの利益と勘違いしそうな「目玉政策リスト」を眺め、野田豚同様、国士と勘違いしている安倍晋三が喰いつくスローガンを抽出し、耳元で囁く。今まさに、官邸内で起きていることは、そういう、茶番な話に過ぎない。

それら、多くのスローガンは、実際に有効に行政のルーチンに組み込まれれば、たしかに、国民の利益になるような政策ばかりだ。このスローガンを記者クラブを通じて、NHKはじめとするマスメディアに報道させる。そのスローガンには、省庁お得意のレクチャー解説文付きで、おバカ記者連中の手間を省かせる。記者連中は、幹部と官邸が蜜月状態なのだから、逆らうリスクなど取る奴はいない。しかも、官房長官や総務省が秘密警察紛いの監視体制下にある状況を作り上げることで、水も漏らさぬ体制が完成しつつある。

このような事態は、官僚機構が、中央集権体制の将来的綻びに気づいた結果、強い危機意識から生まれている。最近は、電通などと、マスに訴求する宣伝手法などを高度に組み合わせることで、一層巧妙かつ強引になっている。そもそも、そのスローガンは官庁の権益拡張に有効なものが多いわけだが、その政策趣旨に合致する実態は、アリバイ作りの範囲にとどめ、中央集権機構のシステムと云う、いわば、箱物的組織の拡張に利用される。俗っぽく言えば、天下り先の拡充と云うことだ。首相や官房長官は、実効性はないが、国民のためのスローガンを「ドヤ顔」で語れるし、官僚は自分たちの権益拡充で貢献できるし、電通は漁夫の利を得、マスメディアは「楽ちん」に紙面を埋められる。

このような現象は、過去においても、それぞれの政権が行ってきた、既成の事実だが、安倍政権においては、「禁じ手」と云う感覚がなく、日常的なルーチンワークとして存在している点が特徴的だ。こうなると、或る政治目的の為に、スローガンを語ると云うよりも、スローガンが最終目標となり、スローガンが繰り出されることになるので、殆どが意味をなさなくなってくる。しかし、NHKなどテレビから流される、そのスローガンは国民の記憶に残り、さも有効に実行されているような錯覚に陥る。余程の国民でない限り、その実施状況を検証分析することはない。

こういう状況になると、最近話題になっている激白文「保育園落ちた日本死ね!!!」など、パンチの利いた「カウンターメッセージ」は有効なのだろう。感情の露呈ではあるが、「本音の怒り」が述べられている。政治や行政が、日常的に欺瞞プロパガンダを意図的に操作する時代になった場合、論理的反駁は、長文になり易く、読まれる機会を逸失する危険が多い。このような時代背景においては、この話題のブログのような「怒りの表現」が有効かもしれない。詩、散文、抒情詩、川柳などもあるが、怒りのメッセージ力には限界がある。国民は、怒りを以下のブログ主のように、感情をぶつける素朴さで立ち向かう手法はあるようだ。

これから、筆者も、少しこのブログ主を見倣い、怒りのコラムを書くのも悪くないなと思っている。よく読んでみると判るのだが、このブログ主は、単に感情の劣化から、ヘイトスピーチのような内容を含んでいない。国のスローガンとして、並べ立てた幾つもの欺瞞檄文(政策スローガン)を把握した上で、書いている。この点が、感情的発露と一線を画してところだと思う。安倍政権のスローガン手法を逆手に取るわけだ。

一昨日の、報道ステーションで、木村草太が「カウンター改憲論」を例示していた。安倍政権の立憲主義違反事項を教師として、憲法違反が起きないように、政権に対し、具体的縛りを追加条項に入れると云う改憲案は、日本会議関係者の度肝を抜いたであろう(笑)。政治家の矜持が喪失した以上、権力の横暴を許さないと云う日本憲法の立憲精神が汚されると判った以上、中学校の細かな校則のように、政権がやってはいけない具体的条項の追加と云う「禁止条項追加改憲」は、安倍のような政権が出たお陰で気づく、カウンター改憲論だ。

*以下が、「保育園落ちた日本死ね!!!」の全文とJCASTの記事である。

 ≪ 保育園落ちた日本死ね!!!
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?
何が少子化だよクソ。
子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。
不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。
保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。
国が子供産ませないでどうすんだよ。
金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。
不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。
まじいい加減にしろ日本。
 ≫(「はてな匿名ダイアリー」に投稿された全文)


 ≪「保育園落ちた日本死ね!!!」投稿は私です!
  30代前半。来月に息子1歳
保育園の申し込みではねられた母親がネットに投じた怒りの書き込みが話題となっている。「保育園落ちた日本死ね!!!」というタイトルで、こう書かれている。
  「なんなんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」「子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ? 何が少子化だよクソ。子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからって言ってて子供産むやつなんかいねーよ」
 「不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増せよ。オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。ふざけんな日本」
  「保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーって そんなムシのいい話あるかよボケ。国が子供産ませないでどうすんだよ。金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから・・・国会議員を半分くらいクビにすりゃ財源作れるだろ。まじいい加減にしろ日本」(2016.2.15)

「理不尽さを感じて、独り言のつもりで投稿」
 汚らしい言葉が並ぶが、相当に怒っているのはわかる。街の声を聞いてみると、「気持ちはすごくよくわかる。日本が死ねは言い過ぎだけど」(双子を持つ母親)、「いま結果待ちなんです。落ちたらこうなるかも」(8か月の子を抱いた母親)、「1人目は入れなかった。1年待った。自治体選んで子どもを産むなんておかしいけど、そうしないと仕事は続けられない」(2人の子の母親)
 司会の小倉智昭「日本はどうなってるんだを『死ね』に置き換えた気持ちは伝わってきますよね」
  「とくダネ!」は投稿者に話を聞いた。東京都に住む30代前半の女性だった。事務職の会社員で、3月(2016年)で1歳になる息子がいる。育児休暇が終わって、いざ働こうと思ったらこうなったという。「理不尽さを感じて、独り言のつもりで投稿した」のだそうだ。
全国の待機児童2万3000人!保育所も保育士も足りない
 厚生労働省によると、全国の待機児童は2万3000人(15年4月1日現在)。東京が一番多くて7800人以上だ。梅津弥英子キャスターは「保育園は増えてるが、保育士が確保できないというのもあるようです」という。
 小倉「その一方で、子供作りましょう、少子化やめましょうは矛盾しているよね」 母親に優しい仕組みが出生率アップのカギだ。フランスは少子化対策が効果を上げ、先進国の中では珍しく出生率が上がっている。日本にできないのはなぜだ。  ≫(J-CAST)

最後に一言。筆者は個人的には、あらゆる手段を講じても、少子化をとめる政策は、利便性の追求、安近短な生活実態を反映する限り、土台無理があると考えている。保育園や保育士を増やしても、劇的に出生率の向上には作用しないと考える。労働集約型産業の再生でもない限り、文化文明の発達は、少子化を助長する運命だ。現在では、資本集約型産業においても、僅かな労働力費用を削減対象にし、グローバル傾向と同時進行で、労働力のフロンティアを、産めよ増やせよではなく、移民・難民の受け入れ方向に向かっている。本来であれば、成熟国家型産業構造論を繰り出すと気である。無論、保育所や保育士を充実させることに反対はしていないがだ。

このことからも判る通り、ブラック安倍のスローガン政治は、角を矯めて牛を殺すのが、精々だ。財務シロアリが、経産シロアリや総務シロアリに取って替わり、死に体の国家の息の根をとめる。大切に生きていけば、100年、500年は中の上水準の文化国家になれるものを、あたら欲をかいて、咥えていた肉片を、ワンと吠えて、水もに落とすようなものである。輸出で生きるなんて、馬鹿じゃないのか。足元の文化と知恵、藩政の特質がまだ残っている日本の良さに目を向ける、政治が必須なのだが、あまり気づいている人はいないようだ。たしかに、票には繋がらないだろうから、ブラック自民党の儘かな?せめて、グレー程度にはなって欲しいものだ(笑)。

「憲法改正」の真実 (集英社新書)
クリエーター情報なし
集英社


応援に感謝、励みになります!
にほんブログ村 政治ブログへ


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●「野合で結構!」そこまで言... | トップ | ●消去法で5月解散の噂絶えず... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (地方人)
2016-03-05 09:05:25
ようやく、あいば様が国民の馬鹿さ加減(下限でもいいかもしれない)に踏み込んでくれるようになって何よりです。とにかく世界最底辺の国民性をなんとかしないと国が変わるはずもなく、安部が失墜しても同じような輩がまた首相に収まる訳で、それを国民が是正しようと思わないとどうにもなりませんわ。
簡単なんですけどね。ちゃんと選挙に行って、馬鹿やってる与党の候補者以外の名前を書けばいいだけなんですけどね。それすらしないで政府に責任を押し付ける国民が一番、無責任って話ですわ。
「選ぶ候補者と党がない」なんてのは逃げの口実ですわ。自分たちの方を向く政権が出来上がるまで、どれだけ時間がかかろうとも国民が自分たちで作らなきゃいけないんですわ。
それを政府広報のマスゴミを鵜呑みにして「選ぶ候補者と党がない」なんてのを思い込んでるから何も変わらんのですわ。変えるならどんなに不安定でも頼りなくても国民の方を向いている政府なら国民は見守り続けなくちゃいけないんです。
どんなに頼りなくても不安定でも時間がたてば安定してくるし頼りになるようになるんです。
年単位で見守らなきゃいけないんです。
でも、日本人は世界最底辺の国民性しかないからそれができない。我慢ができない。でなければ、富の還元なんてもっての外、虐げられることに悦びを感じるドM体質なんでしょう。
ちなみにこの保育園落ちた母親は選挙に行ったんでしょうか。選挙に行って自民党と公明党以外の党名と候補者の名前を書いたのでしょうか。個人的にはそこが気になります。
(とりあえず2009年8月31日当時のままで推移すると回するなら)鳩山政権なら子供手当、子供1人に対して一ヶ月13000円もらえて、(なってたかどうかは分かんないけど)一年後には26000円もらえたんですけどね。それを潰したのが官僚でありマスゴミであり、それを鵜呑みにした国民だってことに気付いていないのでしょうか。この母親も恨むなら国じゃなくて、鳩山政権を崩壊させたマスゴミや鵜呑みにした国民に矛先を向けなきゃいけないんですよ。
ただし、2010年当時から選挙権があったなら、ちゃんと選挙権を『考えて』行使したのかどうかによっては同情の余地が無くなりそうですが。
返信する
Unknown (武尊43)
2016-03-05 12:35:54
安倍はこの檄文を「匿名の方」と言い訳したが、J-CASTや東京新聞の取材を受けた時点で、最早「匿名」ではなくなっているのだ。記事に名前を出さなくても、記者は知ってるのだから、その時点で匿名では無くなっているのだ。
こういう部分を民主党の質問者が追及しないから、安倍は逃げ切れてしまう。
ミンスの女性議員を褒めている、反安倍ブロガーが多いのだが、民主党は誰もが寸止めをして安倍を助けているとしか言えない。
それこそ日本自民国民会議も民主連合も「死ね!」だろう(笑)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事