世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●「接続可能」という言いたがる安倍 意味を理解してる?

2015年07月02日 | 日記
大東亜共栄圏とTPP ラジオ・カタヤマ【存亡篇】 (片山杜秀の本7)
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●「接続可能」という言いたがる安倍 意味を理解してる?

安倍晋三が到底耳にしたことがないような言葉を、ここ一年半程になるが、頻繁に使い出した。「普遍的価値」と「接続可能」という言葉だ。この言葉を、あの舌足らずの早口で口にしたときは、必ず目をパチクリさせて、最後に上手く交わしたと言わんばかりの顔つきでニタリと笑う。この二つのワードは、宗主国アメリカ様の覇権よ永遠なれと宣言していると云う事だ。安倍のオツムだと、独立した主権国家になる為には、軍隊を保有し、好きな時に好きなだけ交戦可能な軍隊を持つことだと思い込んでいる。その自己決定は、民主主義に則り、時の政権が選択肢を持っている、と理解している。

この自由な選択肢があると考えるところに(思い違いしている)、大変な誤謬があるのだが、素知らぬ顔をしている。安倍が法解釈をどこまでも歪曲して、安保法制を国会で通過させようとしている姿の中に、知ってか、知らずにか、判別できない面がある。集団的自衛権の行使において、海外派兵すると云う事は、現状では日米安保の枠組みでの話しだから、常に米軍を補完すると云う意味合いを持つ。その事実を知ってか知らずか、これが独立国の主権を象徴するものだと言い募るところが、滑稽だけど、非常に怖い。

結果論だが、欧米型の普遍的価値観と接続可能な世界と云うのは、アメリカの覇権こそが、この世のすべてだと言っているに等しい。また、接続可能と云う言葉は、既得権益の社会構造を守り抜くと云う事で、改革、イノベーション‥などと捲し立てるが、何ひとつ変えないどころか、一層深くアメリカとの関係強化に乗り出したという事になる。それも、米軍との集団的自衛権行使の容認とTPPがセットになれば、これは不用意に使いたくない言葉だが「売国」である。自己決定権を保有するように努めるどこか、完全放棄を宣言するに等しいのだ。

この安倍政権の決定は、アーミテージとナイによって、官邸に命じられたものであることは、9分9厘間違いがない。一定の教養を身に着けて、政治に興味を持てば、このカラクリは明白に見えてくる。ゆえに、本気で保守な連中も、リベラルの人種も、安保法制とTPPに異議を唱えるわけである。この、あまりにも酷い売国行為に異議を唱えない人々がかなり居ることには驚愕だが、これが守銭奴的生活に慣れてしまった国民の真の姿であるのなら、これも運命と諦めるしかなさそうだ。

ただ、アメリカの日本支配が決定的になり、軍事と云う面で、米軍は、常時、日本の自衛隊の役割分担を、自明のように割り振ってくる事になる。これを、断固断るような蛮勇ある政治家は、偽りの三権分立、司法の手で、公人の資格を、何らかの形で失うことになる。こと此処に至っても、日本人の多くの興味は、自らの生活をどうするか、どうやって豊かになるか、どうやって楽に生きて行こうか、そう云う興味にしか、目が行き届かない洗脳が充分になされている。大宅壮一の「1億総白雉」は、ほぼ完ぺきに出来上がったことになる。アメリカが唯一、支配に成功した属国のモデルとして、歴史に名を残すに違いない。

しかし、このアリ地獄に落ちて、もがき苦しむのは、現時点で言えば、40代より若い人々になるだろう。生まれていない子供が、この世に出てきたことには、徴兵制が敷かれ、男女共々、軍隊に入隊しなければならなくなっているだろう。そして、アメリカ人の替わりに、戦死者を多数出す憂き目に遭うだろう。それでなくても、少子化が進行しているのに、更に米軍の代理戦争で若者が減ってゆく。女子の軍隊での扱いは、イラク戦争以降の米軍の姿を見れば、言わずもがな理解出来るが、オス兵隊の激情を安寧にさせる役割分担を与えられるのは、世の常である。

異常だけでも阿鼻叫喚だが、これにTPPが乗っかるのだから、もう最悪だ。アメリカと云う国に支配されていると自覚出来るのは、軍事の面だけで、日本人の得意の生活感の中で、知らない内に強欲マネーに支配される。当初は、生活者である国民にとって、あらゆるものが自由競争で価格破壊が起きるので、喜ぶ。しかし、マネーは人間の生き血を吸うのが本質なのだから、歓び歓迎している連中の家の柱を食い尽くすわけで、シロアリそっくりだ。マネーの力と云うのは、蟻のレベルではなくステルスなわけで、主体(正体)が目視出来ないので、非常に厄介な魔物である。

このマネーと云う魔物は、食い物に毒を入れても安ければいい、儲かれば良いの原型のようなものだから、人でも、木々でも、空気も、水も、土も食い尽くす。弱者や老人は無用の長物、合理的生産性や富を持たざる者は、放置状態に追い込むことで、食い扶持が減るように合法的に遺棄する。こうなると、手のつけようがなくなる。しかし、日本人のすべてがそういう境遇になる訳ではない。そのような日本人にならない選択肢も僅かに残される。人間種からマネー種に変身することだ。擬態でも目先は誤魔化すことは可能だ。相手は無機質だから、心眼持っていない。まあ、50代以上の人々は、メザシと菜っ葉に生卵、アメリカさんの遺伝子組み換えライスでも食べてでも、生き残ることは可能だろう。月額12万の年金が「少ねぇ」と文句を言うなど、夢のまた夢になる。粗食の練習と、ぽっくり死ぬ研究でもするのが賢明だ(笑)。あまり、適時適切な手段は浮かばない。さとりの境地が最も苦しまずに済むだろう。南無阿弥陀仏だね。

農業超大国アメリカの戦略: TPPで問われる「食料安保」
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1 コメント

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自首絞 (おじん)
2015-07-02 07:11:25
とは、自滅・自爆・信用を失う・下降、、、。
まだ間にあう、頑張れ日本。
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