世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●キャハハ!またまた株価暴落 “株価一神教(アホノミクス教)”の御神体の危機

2013年06月04日 | 日記
日本が世界一「貧しい」国である件について
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●キャハハ!またまた株価暴落 “株価一神教(アホノミクス教)”の御神体の危機

*昨日も嬉しいくらい株価が下がっている。日経、ロイターなどの取材を受け、下値14000円台は盤石だと言っていた専門家たちの意見は悉く崩壊した。こうなると、今日にも13000円台死守もあっさり破壊されるかもしれない。ヘッジファンドの“セル・イン・メイ・アンド・ゴー・アウェー”の格言は見事なまでに生きていた。否、それだけでは終わらない。円高方向に風向きが変わりつつある。3日のNY外為市場で、一時99円台まで買い進められている。99円台での4日東京株式相場は“阿鼻叫喚相場”と呼ばれるかもしれない。狼狽売りの連鎖である。

*先日の拙コラムで、日本企業のPER,PBRの値ごろ感は12000円台が安住地点と語ったが、どうもこの調子だと行き過ぎが起きるかもしれない。勿論、下落が行き過ぎるのだが、最悪10000円台云々の話になるのかもしれない。極めて不気味な動きをしているのが5月に入ってからの株価指数先物取引において外国人の売り買いが急増している事だ。売り買いともに、1週間に1兆円のペースで増えている。問題は海外勢が仕掛けた日本株相場なのだが、現物株売買での利食いが出来ない状況が続いているため、先物取引での売買で利食い操作をしている傾向があることである。つまり、本当に現物の株の売買では、それ程株価は上がっていなかったと云う実質が見えてきたと云う事である。

*驚くべきアホに一瞬勝利の神がほほ笑んだお陰で、景気が好転するなどと勘違いする国民もアホだ。経済のケの字も知らぬ内閣総理大臣に、横で太鼓を叩き続けるオベンチャラ司祭甘利明の組み合わせは腹を抱えて笑いたくなるほど酷い。「当機はまもなく乱気流を抜ける予定であります」とにこやかに語ったのがつい先日だ。昨日の暴落では「日本市場の体力が戻り切っていないので、変化に過敏に反応する」その後、恥の上塗りで「安倍政権の経済政策アベノミクスで実体経済が評価されることが、市場の基礎体力につながってくる」とご託宣を並べ立てた。まさに信仰宗教の宣教師風である。現実の顔は、誰が何処から見ても、金好きのスケベ顔だが(笑)。

*それにしても、NHKの大越などは、昨晩になってもアホ総理の国民の金バラマキ・フェスティバルの追従報道に徹していた。株価の暴落のニュースを語ったのは21時40分過ぎである。流石に4日に円高98円台突入で、個人投資家の狼狽売りが加速し、700円ほど値を下げれば、21時ジャストのトップニュースにせざるを得ないだろう(笑)。日銀黒田の異次元緩和で金利低下を試み。結果は真逆の金利上昇。円安誘導で輸出が増えるかと思いきや、輸出のボリュームは逆に減っている。もし、為替が円高に強く触れたら、目も当てられない程、貿易赤字が拡大する。アホノミクスの幻想が醒め、現実とのギャップの凄さに、今さらながら気づく日本経済が始まりそうだ。

*まぁ参議院選の前に、経済の安倍晋三が張り子の虎だったと、有権者が明確に知ることが出来ることは良い事だ。第一の矢・大胆金融緩和は大失敗を継続中である。第二の矢・財政出動公共事業バラマキは土建屋を喜ばせ国家財政を、一層逼迫したものにしているだけ。たまたま、この間に、海外ヘッジファンドが、日本株でのひと儲けを企んで結果株価が実体とかけ離れて8割も上がっただけ。マスメディアは、この海外ヘッジファンドの仕掛けによる株高を、アベノミクス効果だと大はしゃぎしたわけである。

*第三の矢・成長戦略の中身は、これはもう噴飯ものである。成長戦略は悉く市場原理に委ね、民間の活力さえ利用すればすべて上手く行く、の一点張り。まさに信仰宗教そのものである。国民への分配は何もかも削減の道筋をつけている。明らかに、棄民政策と言っても過言ではないだろう。神の見えざる手ではないが天の配剤で、参議院選前に、アホノミクスはすべての政策が逆転現象を起こし、大崩壊するかもしれない。為替は再び円高に歯止めがかからず、株価は大暴落、国債入札も不調の連続で、国債価格も暴落、金利のトドメない上昇が生まれるかもしれない。日本にとっては、一時的に困った経済現象だが、駄目なものを駄目と認めて、将来の国家像を描く方が、最終的には救いがある。その意味で、アホ政権が頓挫する事は望ましい事である。

*アホ総理は、アフリカ開発会議で持て囃されて上機嫌。下落している株価を指して「次元の違う大胆な金融政策に市場がまだ慣れていないと言う人もいる。日本銀行が市場と対話を進めていく中で、徐々に落ち着いていくのではないかと期待している」等と浜田か高橋に言われた通りの事を語っている。自分に都合の良い経済指標だけを引っ張り出し「雇用、消費、生産全ての数字が改善している。われわれの政策は確実に実を上げつつある」と強調した。現実は企業活動の最も肝な統計、設備投資がマイナスなのである。

*今にこんな言葉も吐けない程悲惨な事態が待っているとは露知らないのだろう。この人の口からは、豆腐でもあるまいに、何兆と云う単語がぺらぺらと出てくる。現実の金の価値を知らない馬鹿の言い草である。時事通信は仕方なく、真実の数字を報じている。

≪設備投資3.9%減=2期連続マイナス-1~3月期法人企業統計
 財務省が3日発表した1~3月期の法人企業統計によると、金融機関を除く全産業の設備投資額は前年同期比3.9%減少した。2012年10~12月期の 8.7%減に比べてマイナス幅は縮小したものの、製造業を中心に設備投資に対する慎重姿勢に大きな変化は見られず、2四半期連続で減少した。
 設備投資の内訳は、製造業が8.3%減。自動車の生産・開発拠点の建設が相次いだものの、業績不振が続く電気機械や需要の先行き不透明感が根強い鉄鋼などが投資を抑制した。一方、非製造業は1.5%減。コンビニの新規出店が増えた小売りなどでは、回復傾向が鮮明になった。≫(時事通信)

*蛇足だが、今や崩壊の危機に瀕する日本維新の会の橋下と松井が、あの沖縄のゴキブリ下地幹郎と連れだって菅官房長官と会談。大阪府民・市民の意向も聞かずに「オスプレイ訓練を八尾空港で引き受けちゃいます!」と起死回生のつもりの提案をしたようだ。新しい話題を振り撒く戦術とはいえ、かなり爆笑な言動が目立ちはじめた。橋下が顧問弁護士をしていた飛田新地料理組合(飛田遊郭)とは、未だに堂々と飾り窓ではないが若い女性が客待ちをしている街であり、到底割烹料理屋団体等と云う代物ではない。橋下は政治の世界に執着すればするほど奈落の底に落ちていくようだ。あだ花って花は、橋下のような男にも当てはまるのだろう。

さいごの色街 飛田
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