世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●すべて正義と主張の米国 イスラエル実弾提供も正義

2014年08月01日 | 日記
満足の文化 (ちくま学芸文庫)
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●すべて正義と主張の米国 イスラエル実弾提供も正義

 アメリカと云う国は「正義」、「国益」と云う言葉で、自分たちの、すべての行為を上書きする悪魔の名手である。あれだけの、自由奔放な殺戮残虐行為イスラエルの、撃ち尽くした実弾補充を嬉々として行い、それが正義のため、国益に資すると公言するのだから、最近は、善悪の区別の境界線が、常に移動線になっている錯覚に陥る。

 米国防総省のカービー報道官は「イスラエルの自衛能力を維持するための支援は、米国の国益にとって極めて重要だ」と語り、正義を主張している。米国世論は、メディアコントロールが完璧に機能しているアメリカ国内における、イスラエル支持は40%と盤石で、イスラエル批難は19%に過ぎない。たしかに調査結果は、コントロールの有効性を証明している。ネタニャフとオバマの不仲説も囁かれるが、軍産複合の利益重視策をチェンジするなど、死を覚悟しなければ出来ないことで、米国ネオコンの力は、暴力も加わり、いまだ盤石なようである。

 ガザ地区のトンネルは破壊まで、攻撃を継続するが、イスラエルの立脚点であり、パレスチナ人の生命財産など、虫けら以下だと公言しているようなものなのだが、世界のメディアは、熱意を持って、ガザ地区のパレスチナ人の悲惨さを伝えることはしない。このトンネルは、エジプトの魔王と呼ばれた親米・親イスラエルを標榜するムバラク大統領の致命傷になったとも言われる、いわくつきの、何百本のトンネルだ。そのトンネル管理をサボタージュしていたムバラクの裏切りが、イスラエル、アメリカの虎の尾を踏んだ、と見るのも一つの見識だ。

 いずれにしても、テロ行為等々に勤しむハマスが善行を行っているとは言えないが、圧倒的武力の差で、一般市民の多くを殺害するイスラエルの行為が正当化される世界であっては、絶対に拙いのである。理がどちらにあるかの議論ではなく、力のバランスが取れた者同士の戦闘には、理の峻別も有効だが、バランスの欠如した者同士の闘いは、国際世論が、弱者に同情的に作動してこそ、人間社会なのだ。生命への尊厳が失われる世界の出現は、大量破壊、殺戮と報復の連鎖であり、イスラエルは、今回の戦闘を通じ、1万人のテロ予備兵士を醸成したようなものだ。因果応報、ユダヤ人へのテロと云う脅威が動き出すこともあるのだろう。

 シャロン元首相のアドバイザーが 「一発のミサイルには十発のミサイルをもって応じる。女性や子ども死ぬだろう。女性たちが夫にロケット弾を使わないように懇願するだろう。ガザに閉じこめられた250万人は、イスラム原理主義者に影響され、恐ろしい戦争になる。もし我々が生き残りたいならば、彼らを一日中、毎日、殺し、殺し、殺し続けなければならない」と語ったわけでが、ネタニャフにより、そのアドバイザーの言行は、まさに一致している。ヒットラーが当時のドイツ大衆に受け入れられたのも、ユダヤ人支配のドイツが存在した為だとも言われている。

 イスラエルの暴挙を報じない西側諸国のメディアだが、ウクライナ、ロシア・プーチンの報道になると、矢鱈元気になる(笑)。小沢信者の人々の中の、どのくらいの人々が、小沢一郎へのメディアバッシングとプーチンへのメディアバッシングに共通項を見出している人がどのくらいいるか、甚だ疑問だが、筆者はデジャブのように、小沢一郎叩きとプーチン叩きをダブらせて見つめている。構造が、ほとんど同じなのだ、笑ってしまうほど(笑)。

 “東京第5検察審査会”東電幹部に「起訴相当」議決と云う報道に際し、なんだか古傷に触られたような気分になったが、あの小沢一郎に「起訴相当」議決を二度に亘り行い、強制起訴した幽霊審査員がいると云う“東京第5検察審査会”が昔の名前のまま、私たち“東京第5検察審査会”は正義の使者です!皆さん、今回の国民に寄り添う“東京第5検察審査会”の存在を、もう一度たしかめてくださいと謂わんばかりの、東電幹部への「起訴相当」議決である。正直、これもデジャブだし、苦笑するばかりの茶番だと言えるのだろう。贖罪的議決にも見えるし、審査員はいる、検察審査会は正義を貫き、国民に寄り添うと強調しているようにも思えてならない。東電、勝俣恒久元会長を有罪にすることで、個人の責任転嫁が済み、大手を振って、東電救済に邁進出来ると云う、官僚の組織の考えそうなシナリオでもある。

 小沢一郎にまつわる、西松事件や陸山会事件の経緯を思い出しながら、今回のウクライナクーデターによる、ロシア及びプーチンを魔女に仕立て上げていく経緯には、西側社会の既得権益国家や産業企業、及び個人が大いに関わっているだろうが、おそらく、統治のメカニズムが破壊される危険度が増したことにより、惹き起こされた点も、日本国内と世界と云う土俵の違いを別にすれば、まさに同じ構図による、魔女育成装置が作動したと云うことが理解できる。こうして、国内にせよ、世界にせよ、統治権力と云うものは、ノーム・チョムスキー氏ではないが、メディアコントロール、プロパンガンダ報道を有効化することで、すべてがコントロール出来てしまう。まさに、現在のプーチンの立場がそうであるし、嘗ての小沢一郎も、同じ立場に立たされた。小沢一郎が、世代的にロシア(ソ連)に拒否反応を示しそうだ。筆者は、小沢一郎の口から、ロシアやプーチンへの言及を聞いたことはないのだが、現実はどのように思っているのだろう。

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