言語分析未来予測

上石高生
言葉の分析からの予測です。分析の正しさは未来に答えが出ます。分析予測は検証可能でなければなりません。

なぜ円は高くなるのか?

2010年08月25日 07時50分04秒 | 批評
円上伸、15年ぶり83円台=対ユーロも9年ぶり高値〔ロンドン外為〕(24日)
4時08分配信 時事通信
 【ロンドン時事】24日のロンドン外国為替市場の円相場は、日本の円高対策への失望感から円買い・ドル売りが加速、1ドル=83円58銭と1995年6月以来約15年2カ月ぶりに83円台をつけた。
 一方、対ユーロでも円高が進展し、一時1ユーロ=105円44銭と9年ぶりに105円台をつけた。
 日本時間の夕方行われた野田佳彦財務相の緊急記者会見で具体的な円高対策への言及がなかったことで、市場では買い安心感から円高が進行。また午後に発表された7月の米中古住宅販売件数が大幅に悪化、これを受け円買い・ドル売りに拍車がかかった。


 上の記事では政府に円高対策がないから円が上がっているように読める。

円高について TVタックルから
円高になる理由
 デフレが進めば円・お金が強くなる。
 リーマンショック以来、
 アメリカは通貨の量を2倍、
 ユーロは通貨の量を1.5倍、
 日本は通貨の量は1倍と変わらず、


 民主党の松原議員の説明は上の通りだ。
 その説明としては以下の通り。

 つまり、2~1.5倍の希少価値で日本の円が買われている、と説明。
 貨幣とは媒介物であり、為替でも交換していくものだから、量が倍になると他国の通貨と交換率が半減してしまい価値が落ちるという理屈だ。逆に量が減れば交換率が上がるから価値が上がるというわけ。希少価値とは、このような意味からである。

 また日銀が金融緩和措置をとらないから円高となっているとの説明だ。
 ここでの金融緩和措置とは、円の量をアメリカやユーロのように増やすということだ。

 しかし通貨の量だけで円高となっているとの説明はおかしい。
 アメリカが金融緩和措置で通貨の量を増やしたことがドル安につながった、ということは理解できるが、それでデフレの円が買われるのは「消去法で」でも理解に苦しむ。理屈に合わない、と考えるべきではないか。

 どうして中国のことは何も言わないのか? ここが重要なのではないのか?
 世界経済の牽引役とも言われている中国が、変動相場制でないから、このように異常な為替市場となっている、という説明の方が理屈に合っている。

中国の固定相場
2010年08月17日 07時57分43秒 | 分析
デフレの円高
2010年08月12日 10時19分50秒 | 批評
 経済成長を続けている中国が、未だに固定相場であるため、為替市場とバランスしていないのが原因で、デフレの円が買われてしまうのだ。

 市場経済の導入以降、32年経っても、未だ固定相場なのである。そんなアンバランスなしわ寄せを日本が被っていると言うことだ。


 そして中国が米国債を売り、日本国債を買っていることも、円高に拍車をかけている要因である。

中国の米国債圧縮続く 6月保有額、ピークから10%減
2010/8/17 8:00
 【ワシントン=大隅隆】米財務省が16日発表した6月末の米国債保有状況によると、中国の残高は前月比2.8%減の8437億ドル(約72兆2000億円)となった。2カ月連続のマイナスで、前年同月比では7.9%の減少。外貨建て資産の運用分散に動く中国が日本国債を買い増す一方、米国債の残高は減らす姿勢が浮かび上がっている。


 そもそも民主党も、米国債の購入に否定的であった。

民主政権で「円高」加速 「ドル離れ」 市場に疑念
8月8日7時56分配信 産経新聞
 5月には、民主党「次の内閣」の中川正春財務相が英BBCのインタビューで「ドル建ての米国債を購入しない」と語ったと報じられ、円高が一気に進んだ経緯もあり、市場の疑念は膨らむばかりだ。


 上の記事は2009年のものです。この頃から民主党は、ドル安、円高容認、だったのではないか。

円高対策とは何か?

金融日記
藤沢数希が社会について日々徒然と書き綴る。
2010年08月25日
日本経済のウソ、高橋洋一
最近は円高、円高と騒がれていますが、実際のところ技術的には簡単に円安にすることはできます。
それは無限に為替介入していけばいいだけです。
1. 財務省が短期国債を発行して(短期国債を民間の銀行に売って)円を調達する。
2. 日銀はひたすら短期国債を民間の銀行から買い取る。(量的緩和)
3. 財務省は(調達した)円を売ってドルを買う


 上の記事は専門家の書いたものだが、それにしてもこれでは「外貨準備高」を無視しているとしか思えない。

外貨準備
金融当局は、対外債務の返済、輸入代金の決済のほか、自国通貨の為替レートの急変動を防ぎ貿易等の国際取引を円滑にするために、外貨準備を行なう。外貨準備は「国民経済の貯金」などとも呼ばれる。ただし、あくまで主目的は為替変動への準備であり、外貨準備高(外貨の蓄積)の大きさが対外資産高の大きさを表しているわけではないことには注意を要する。


 約100兆円の外貨準備を積み上げているのだが、円高になれば保有する資産が円換算で目減りするというもので、おもに将来の借金返済に備えたものであるとは、財務相の説明だ。
 しかし外貨準備の主目的は、為替変動への準備ではないのか?

 円高がいいのであれば、世界の資源を積極的に買ったり、鉱山を買収したり、油田の権益に関しても政府一丸となって対応する、などとアナウンスし実行すれば、それこそ未来志向の新しい日本の政策であり、世界経済にも大きく貢献する、ということではないか。日本は資源がないのだから、円高政策への転換もありうる。

 せめて、
 円高政策なのか
 円安誘導なのか
 どっちかに決めて、はっきりとした対応をしてほしい。

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