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●自民党投票率を大きく上回る得票率7割の「圧倒的」「ぶっちぎり」で「ブラック企業大賞2013」受賞

2013年08月14日 00時00分57秒 | Weblog


gendai.netの記事二つ、【「ブラック企業大賞2013」はワタミが受賞】(http://gendai.net/news/view/109807)と【「ブラック企業大賞」選考委員が語るワタミとこの国の病根】(http://gendai.net/articles/view/syakai/143957)。zakzak.co.jpの記事【「ブラック企業大賞」はあの企業に決定 得票数の71%とぶっちぎり  (1~3/3ページ)】(http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130812/dms1308121810007-n1.htmhttp://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130812/dms1308121810007-n2.htmhttp://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130812/dms1308121810007-n3.htm)。

 先日の参院選での自民党投票率は2割5分ほど(『●キケンすぎるキケンと選挙制度上の欠陥』)だったと思いますので、得票率7割というのは「ぶっちぎり」「圧倒的」と表現しても良いのかもしれません。いまや、渡邊美樹渡辺美樹)氏は「目出度くも」自民党議員として当選されました。
 本年度【ブラック企業大賞2013】は、予想通り、「ワタミフードサービス」に決まりました。まさに予想通りです。都知事選候補として渡邊美樹氏がマスコミに「歓迎」され始めたころから、「働く」とは何だろう、とずっと考えさせられてきました。渡邊美樹氏には、「受賞、おめでとうございます」という言葉を送りたい。

   『●働くことと内部留保: 「業務上過失致死」を引き起こそうと思って、誰がいったい働くだろうか?

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http://gendai.net/news/view/109807

「ブラック企業大賞2013」はワタミが受賞
2013年08月11日 16:18 更新

 厚生労働省が9月から立ち入り調査を実施するなど、“ブラック企業”への風当たりが強まる中、弁護士ら労働問題のエキスパートが実行委員を務める「ブラック企業大賞 2013」の授賞式が11日、都内で行われた。

 不名誉な「ブラック企業大賞」を受賞したのは、自民党の渡辺美樹参院議員(53)が創業した「ワタミフードサービス」だった。ネット投票でも全体の7割を超える2万票以上の圧倒的な得票数を獲得、昨年の「市民賞」(一般投票による選考)に続き、2年連続の受賞となった。

 このほか、「教育的指導賞」にはベネッセコーポレーション、「特別賞」には国立大学法人東北大学、「業界賞」にはクロスカンパニーが選ばれた。

 ワタミをめぐっては、2008年6月、入社2カ月しかたっていない女性社員が、厚労省が定める過労死ライン(月80時間の残業)をはるかに上回る141時間の残業を強いられ自殺。2012年2月に労災認定された。

 創業者の渡辺氏は世間の批判に対し、「われわれはブラック企業ではない」と主張。一方で、自殺社員遺族への対応がたびたび取りざたされ、同実行委も「遺族は面会を求めているが、創業者の渡辺美樹氏は応じず、いまだに面談も謝罪も拒否している」と問題視した。

 大賞選考に先立ち、6月27日に発表されたノミネート企業は、「ワタミフードサービス」のほか、「クロスカンパニー」「ベネッセコーポレーション」「サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)」「王将フードサービス(餃子の王将)」「西濃運輸」「東急ハンズ」「国立大学法人東北大学」の8社。いずれも、労災申請や訴訟が提起された企業群だ。

 ブラック企業大賞は2012年に創設され、第1回の「大賞」は東京電力、「市民賞」がワタミ。「業界賞」は富士通ソーシアルサイエンスラボラトリとフォーカスシステムズ、「ありえないで賞」はゼンショー(すき家)、「特別賞」はウェザーニューズに贈られた。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/143957

「ブラック企業大賞」選考委員が語るワタミとこの国の病根
2013年8月12日掲載

 11日、「ブラック企業大賞 2013」の授賞式が都内で行われた。不名誉な「大賞」を受賞したのは、下馬評通り「ワタミフードサービス」だ。ネット投票では全体の7割を超える2万票以上の圧倒的な得票数を獲得。当日投票でもワタミがぶっちぎりだった。

 ブラック企業大賞は昨年創設され、今年で2回目。実行委員会は弁護士、大学教授など労働問題のエキスパート11人で構成されている。委員でルポライターの古川琢也氏に選考の過程を聞いた。

   「実行委は4月下旬から労働法に抵触したり、パワハラなど暴力的強制を
    従業員に強いる企業をピックアップ。6月27日にノミネート企業を発表しましたが、
    大賞はほぼ全会一致でワタミに決定しました。08年6月に入社2カ月の
    女性社員が過労自殺しているわけですが、同社は遺族との面談を
    拒否しているうえ、その遺族を相手取って同社が払うべき損害賠償金を
    確定させようと調停を申し出た。面会も謝罪もしないで、いきなり法廷で
    金銭解決とは冷酷です。しかも、創業者の渡辺美樹参院議員は
    今月2日付の朝日新聞のインタビューで、自殺した社員の適性に問題が
    あったかのように言っている遺族はどう思われたでしょう

 とはいえ、ヒドイのはワタミだけではない。今回、ワタミのほかにノミネートされた企業は「ベネッセコーポレーション」「西濃運輸」「東急ハンズ」など7社。約50社から厳選したというが、昨年、全国の労働基準監督署は、法令違反の疑いがある13万件以上の企業に監督指導を行っている。これだって、氷山の一角だろうから、ブラック企業の件数は何十万社になってもおかしくない。

   「その中でノミネートした8社は知名度があり、企業イメージがいいのに、
    内情がまったく違う企業です」(古川琢也氏=前出)

 そうやって企業の労働者軽視をアピールしなければ、全国に広がるブラック企業の蔓延(まんえん)に歯止めがかからない。実行委員会はそう言っていたが、ブラック企業がかくも幅をきかすのは、テレビと新聞にも責任がある。「NNNドキュメント」のチーフディレクターを務め、現在は法大社会学部メディア社会学科教授の水島宏明氏はこう言っている。

   「たとえばブラック企業大賞『業界賞』に選ばれたクロスカンパニーは、
    人気女優の宮崎あおいさんを起用して“earth music&ecology”という
    ブランドのテレビCMと新聞広告を大量に出稿しています。だから、テレビは
    過労死があっても報道しないし、新聞も小さなベタ記事程度。きちんと問題を
    報道しないメディアは結果的にブラック企業を助長しているのと一緒です」


<これじゃサラリーマンは泣かされ続ける>

 ノミネートされた王将フードサービスにしたって、マスコミは一時期、「餃子の王将」で頑張ったバイトが店長にステップアップしていく“出世物語”をこぞって取り上げた。中にはタイアップもあったとされ、実際、テレビが王将のネガティブ報道をすることはほとんどない政府の無策もブラック企業が増殖する原因だ。田村厚労相は「きっちりと対応していきたい」と言い、9月は約4000社に立ち入り調査を実施するというが、期待できそうにない。

   「行政の言う“対策”とは、マスコミ向けの一過性のポーズであることが
    往々にしてあります。たとえば厚労省は5年前、違法派遣を繰り返していた
    として、グッドウィルの全支店に事業停止命令を出しました。ところが、
    違法派遣は今も抜本的改善はしていません。折口雅博会長が自己破産して、
    うやむやになったまま。ブラック企業問題も監視を続けなければいけません」
    (水島宏明氏=前出)

 さもないと、有名大企業から中小まで、労働者いじめが常態化することになる。
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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130812/dms1308121810007-n1.htm
 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130812/dms1308121810007-n2.htm
 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130812/dms1308121810007-n3.htm

「ブラック企業大賞」はあの企業に決定 得票数の71%とぶっちぎり  (1~3/3ページ)
2013.08.12

 厚生労働省が取り締まりに乗り出すなど、従業員に過酷な労働を強いる「ブラック企業」への批判が高まっている。そんななか、とりわけ悪質なブラック企業をインターネット投票などで選出するイベント「ブラック企業大賞 2013」が11日、都内で行われた。ワースト(大賞)に選ばれたのは、大手居酒屋チェーンの「ワタミフードサービス」。投票者の7割超が「ブラック中のブラック」としてノーを突きつけたワケとは-。

 「大賞は…ワタミ」

 登壇者がこう告げた瞬間、集まった約100人の来場者から割れんばかりの拍手が起こった。

 ただ、それは賛辞の拍手ではない。労働法違反や違反スレスレの過酷な勤務実態が社会問題化するブラック企業。その最たる会社を選び出すワーストだったからだ。

 同賞は、首都圏の若者を中心とする労働組合「首都圏青年ユニオン」や労働問題を専門とする弁護士、大学教授らで構成する「ブラック企業大賞実行委員会」が主催し、今年で2回目。

 ブラックと認定する基準は、(1)労働法違反による行政処分が出ている(2)過労自殺などの劣悪な労働環境による犠牲者が出て、それが労災であると認定されている(3)労働環境などをめぐって裁判になり、企業側が負けている-など。公式ホームページ(HP)上での投票のほか、イベント当日の来場者の投票数によって大賞が決まった。

 前もって8つの会社・団体がノミネートされたが、ワタミフードサービスは「全3万501票のうち2万1921票を獲得」(大賞関係者)し、得票数は71%のぶっちぎりだった

 なぜ、これほど非難を浴びたのか。

   「2008年に新人女性社員が自殺し、昨年2月に労災認定された。
    にもかかわらず、会社は遺族との直接面談にも応じず、損害賠償金の
    確定を求めた民事調停を申し立てるなど不誠実な対応を続けている」

(同)のが選考理由。

 同社の創業者で先の参院選に自民党から出馬し、初当選した渡辺美樹氏(53)の言動にも注目が集まった。自殺が労災認定された直後の昨年2月、短文投稿サイト「ツイッター」の自身のアカウントに《命懸けの反省をしなければならない》と投稿したものの、その後の対応が遺族ら関係者の反発を招いた。

 実行委員の1人でアジア太平洋資料センター事務局長の内田聖子氏は「反省を口にしながら、いまだに遺族に会おうとしていない。そればかりか、そのまま参議院選挙に出て当選してしまった。自分の会社で従業員を死なせてしまっても政治家になれる、という悪い前例を作ってしまった」と語る。

 不名誉な称号をワタミフードサービスはどう捉えているのか。見解を求めたところ、「『ブラック企業』自体の定義が明確でない中で、その定義が明確でないものに対する見解を述べる立場にないと判断している」(ワタミ広報)との回答が返ってきた。

 折しも厚労省が、9月を「過重労働重点監督月間」に指定し、法令違反が疑われるブラック企業候補約4000社の立ち入り調査を公表したばかり。

 企業の劣悪な労働環境実態がクローズアップされてきたことから、会場には大学生や若い社会人らの姿も目立ち、都内の大学生(21)は「自分も就職を控えた身で他人事ではない。自己防衛のためにもブラック企業の実態を知っておくべきだと思った」と真剣な表情だった。

 大賞のほかに、研究者が過労自殺した東北大が「特別賞」、女性社員の過労死が労災認定されたクロスカンパニーが「業界賞」などを受賞した。実行委員会では今後、賞状を「郵送か手渡しで送る予定」(先の内田氏)という。

 実行委員の1人で労働問題に詳しい佐々木亮弁護士は「ここに取り上げた会社や法人だけではなく、イメージのいい大企業でも実態はブラックという例はある。新卒の若者は、正社員から転落すると非正規しかないと思い詰めがち。こうした若い労働者が、ブラック企業の標的になる。企業文化にどっぷりつからせることで思考をまひさせるのが典型的な手口だ。待遇や企業のあり方に少しでも疑問を持ったときは1人で考え込まないで誰かに相談してもらいたい」と話している。
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