![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a5/38c01bd58956283f6aedade3dc638de6.jpg)
神保哲生さんのvideonews.com(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002184.php)。お相手は青木理さん。
法的には色々に論点があるのだろう。でも、一言「お前のモノだろう!」と言いたい。
あまりに非常識な反論で、それを裁判所が無能にも認めてしまうなんて、どうかしている。東京電力だけではないだろうが、電力会社全般に反省する気や、責任を感じる気など何もないのだろう。
政治の無能、企業倫理の欠如、それに加えて司法のあまりの無責任さ。原発問題に関してまともに司法が機能した例はごくわずかで、政治や(公・私)企業の行いへの追随ばかりだ。市民サイドに立てとは言わない、でも、せめて公正・中立であってくれ。神保さんの言うように、政治サイドや企業サイドが言う〝安全神話〟は信じ、住民側の言う危険性は技術的判断の回避として退ける、という自己矛盾に裁判官は気づくべきである。いや彼らは頭がいい訳だから、内心分かっていて、公正さや中立性を意識的に捨て去っているのだろう。そうであるのならば、ますます救いが無い。
井戸謙一元裁判官は、原発に危険性が無いことは電力会社側に立証責任がある、という正論を述べられている。青木さん、「逆ロシアンルーレット」、つまり銃創には5つの弾(救いのない裁判官)がつまっていて、弾のつまっていない銃創(井戸元裁判官のようなまともな裁判官)はわずかに一つというロシアンルーレット。実際には、多数の銃にはフルに弾がつまっていて、一つだけの弾がつまっていない銃でさへもが極僅かでしょう。
================================================================================
【http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002184.php】
ニュース・コメンタリー (2011年12月03日)
放射能を「無主物」と言い放つ東電と裁判所の責任
福島県内でゴルフ場を運営する会社が、東京電力に対し、敷地内に飛散した放射性物質の除去などを求めていた仮処分の申し立てを、東京地裁は31日、却下する決定を下したが、この申し立てに対し東電は、ゴルフ場に積もった放射性物質は誰のものとも言えない「無主物」であると主張している。
仮処分を申請したのは福島県二本松市でゴルフ場を経営する「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」。
サンフィールドが、東電が他人の土地の上に放射性物質を付着させ、土地の利用に制限をかけていると主張したのに対し、東電側は放射性物質は誰の所有にも属さない「無主物」であって、飛んでいる虫のようなものだから除去する責任を負わないと主張した。
決定文の中で裁判所は放射性物質が無主物かどうかについては触れていないが、除染技術が確立していないことや、除染は自治体などによって進められるのが適切であることなどを理由に、ゴルフ場側の申し立てを退けた。
自社で運営していた原発で放射性物質を使った発電を行った結果発生した放射性物質を、無主物などと呼んで虫と同一視する東電の無責任な態度は論外だが、これに触れないまま申し立てを退ける裁判所も問題だ。
仮処分申し立ての却下から見えてくる裁判所の問題を、ジャーナリストの神保哲生と青木理が議論した。
================================================================================
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます