【梶原得三郎・新木安利編、『松下竜一未刊行著作集1/かもめ来るころ』】
さらに、『闘いの哀しみ 蜂の巣城主の妻の視線』(p.190)。「私の『砦に拠る』が完結した時、ヨシさんは告げるのだった。「・・・初めて・・・ひとつひとつ、ああ、あれはこういうことだったのかと納得できました」と。その一言が、筆者への何よりのねぎらいとなった」(p.197)。
『優しさということ』(p.250)。「豆腐を土間にぶちまけ・・・一人で地団太踏んで暴れ狂う。・・・絶望と、疲労と、倦怠で始まる毎日」から、「三十一字の表現形式」に目覚め、「百八十度の転回・・・感動に出会う」毎日へと (pp. 257-258)。「それが私には耐えられなくなってきた。・・・なぜ自分はこんなに模範青年として頭を撫でられるのか。・・・「・・・世の中にどんな不満があろうと黙々と耐え忍んで、豆腐屋の分際を守って・・・これこそが美しい庶民の姿じゃありませんか」という言われ方であった・・・そのようにしか生きられなかった・・・連帯のしようもなかった。また、私に声を掛けてくれる人もいなかった」(pp.161-162)。「・・・優しさの世界を守ろうとして、ある時は激しく闘わなければならん、という時が現実にあるんです」(p.267)。「・・・「瞳の星」という文章を・・・悪童たちになぶられて泣いてばかりおりました。・・・母親は、私に強くなれとは少しも言いませんでした。瞳の星は優しさの印なんだと。・・・そういう優しさに徹していくことで、遂にある時気が付いたら、それが勁さであっということになれたらな、ということを思い続けております」(pp.272-273)。
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