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●袴田事件: いい加減に誤まりを認めるべき

2010年11月18日 00時04分56秒 | Weblog

袴田事件について、東京新聞夕刊の記事です。

 このような捏造まがいの証拠をいまだに主張する静岡地検や静岡県警って一体どうなっているのでしょうか? もういいでしょう。一刻も早く釈放すべきです。熊本典道さんの苦悩の告白、懺悔にもなぜ耳を傾けないのでしょうか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/
                         news/CK2010111302000189.html


袴田事件 『衣類写真、ねつ造の証拠』
                                        
20101113日 夕刊

 清水市(現静岡市清水区)で一九六六年、一家四人が殺害された「袴田事件」の第二次再審請求審で、袴田巌死刑囚(74)の弁護団が、証拠の評価見直しを求める補充書を静岡地裁に提出する方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。検察側が九月に初めて開示した袴田死刑囚のものとされる衣類のカラー写真に、不自然な血痕が写っているとして、証拠ねつ造を裏付ける「新証拠」に当たると主張するという。
 第二次再審請求審では、静岡地検が九月中旬、静岡県警の捜査報告書や関係者の供述調書のほか、犯行時に袴田死刑囚がはいていたとされるズボンやブリーフのカラー写真など、これまで未開示だった証拠を開示した。
 これらの衣類は事件発生から約一年二カ月後、被害者のみそ製造会社専務が営む工場のみそタンクから、従業員が偶然、発見したとされてきた。カラー写真には発見直後の衣類が写っている。
 弁護側関係者によると、みそタンクに長期間入っていたとされているのに、カラー写真の衣類には赤い血痕がはっきりと確認できるという。一方、弁護団と支援団体はさまざまな種類のみそを使って実証実験を続けているが、衣類に血液を付けてみそに漬け込むと、数日ほどでみその色と混じり合って不鮮明になるという。
 関係者は、写真と実験結果との比較から、「衣類は発見される直前に、みそタンクに入れられた可能性が高い。証拠がねつ造された疑いがより強くなった」と指摘している。

 <袴田事件> 1966年6月30日未明、清水市のみそ製造会社専務方から出火し、焼け跡から一家4人が遺体で発見された。静岡県警は強盗殺人の疑いで同社工場従業員、袴田巌死刑囚を逮捕。同死刑囚はいったん自白したが、公判で無罪を主張した。静岡地裁は68年、金目当ての犯行と判断し、死刑を言い渡した。80年に最高裁で死刑が確定した。
 同死刑囚は再審請求し、静岡地裁は94年に請求を棄却。東京高裁は2004年、最高裁は08年に抗告を退けた。姉の秀子さんが08年、静岡地裁に第2次再審請求を申し立てた。
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