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●壊憲: 国内問題ではなくて、もはや国際問題

2013年05月06日 00時00分04秒 | Weblog


神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/on-demand/621630/002755.php)。

 押し付けられた憲法、らしいですよ。帝国憲法だって、軍部の押しつけでしょうに。番犬様・アメリカに尻尾振りながら、押しつけもヘッタクレもないと思うけれども。
 ツイッターで見かけましたが、「96条」を使って「96条」改悪って法的に大丈夫なのか? 自らの縛りを国民の縛りに改悪しよう、というとんでもなさですから、何でもアリ?

   『●トンデモな両元〝ト〟知事がリーダーの「維新」を支持する価値はあるのか?
   『●改憲などしている場合か? ~壊憲派に勝たせてはならない~
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●「9条が危ない! 自民党の暴走」『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号)
   『●・・・であるのならば、壊憲派を勝たせてはいけない
                 ~「“悪魔”を阻むハードル」を下げてはならない~
   『●壊憲: 自らの鎖を解放ち、その鎖を国民に巻こうとしている

 憲法9条破壊は、もはや国内問題ではないようだ。

   「ジャン・ユンカーマン監督は「日本国憲法、特に憲法9条は
    国際的に日本の平和に対する姿勢の現れとして見られている。
    だから日本の憲法改正論議は国内問題ではなく、国際的な問題だ」
    と話す。その先駆けとなった日本が平和条項を改正すれば、
    それは日本の国際的な信用を損ねるのみならず、
    日本に倣って平和憲法を作った国々にも大きな落胆をもたらすだろう。
    ユンカーマン氏は、今日の日本の政治家たちにその視点が
    欠けていることに大きな危惧を抱くという」

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http://www.videonews.com/on-demand/621630/002755.php

マル激トーク・オン・ディマンド 第629回(2013年05月03日)
世界は日本国憲法をどう見ているのか
ゲスト:ジャン・ユンカーマン氏(映画監督・ジャーナリスト)

 憲法改正を目指す政権の下で5月3日、日本は66回目の憲法記念日を迎えた。
 世論調査などの結果を見ても、憲法改正への抵抗感は明らかに弱まってきているようだ。安倍首相はまず、憲法改正のために衆参両院の3分の2以上の賛成を求めている第96条の国会発議の要件を引き下げ、過半数の賛成で可能にする改正の意向を示している。しかし、言うまでもなく安倍首相、そして自民党の目指す憲法改正の最終目標は第96条ではない。自民党は既に、基本的人権条項などを削除した独自の日本国憲法改正草案を発表しているし、戦争放棄を謳う憲法第9条の改正が自民党の長年の念願であることも周知の事実である。
 日本国憲法の「平和条項」は1947年の施行当時は画期的なものだった。世界中を巻き込んだ悲惨な戦争の直後に、戦争の当事国だった日本が平和条項を含む憲法を持ったことの意味は、その後に新たな憲法を制定する国々や独立する国々の憲法にも大きな影響を及ぼした。日本に続いて憲法に平和条項を盛り込む国が相次ぎ、今では世界の約200カ国のうち150カ国の憲法に何らかの平和条項があるという。
 その日本が今、憲法第9条を改正した場合、国際的にはどのような意味を持つのか。
 『映画 日本国憲法』の中でジョン・ダワー氏やノーム・チョムスキー氏ら世界の知識人12人のインタービューをしたジャン・ユンカーマン監督は「日本国憲法、特に憲法9条は国際的に日本の平和に対する姿勢の現れとして見られている。だから日本の憲法改正論議は国内問題ではなく、国際的な問題だ」と話す。その先駆けとなった日本が平和条項を改正すれば、それは日本の国際的な信用を損ねるのみならず、日本に倣って平和憲法を作った国々にも大きな落胆をもたらすだろう。ユンカーマン氏は、今日の日本の政治家たちにその視点が欠けていることに大きな危惧を抱くという。
 改憲論者の多くは、現在の日本国憲法は占領下でアメリカから押し付けられた憲法だから、改正をして独自の憲法を作らなければならないと主張する。しかし、現実はわれわれ日本人が自ら進んでこの憲法を受け入れ、寄り添い、その理念を懸命に護ってきた。ユンカーマン監督の映画に登場する識者たちも、日本がこの憲法が謳う崇高な理念を体現できるかどうかに、世界中が注目していると語る。
 また、アメリカの核の傘に護られながら、憲法9条を掲げるのは一国平和主義ではないかとの指摘もある。しかし、『映画日本国憲法』の中でジョン・ダワー氏は「なぜ日本はもっと自信を持ってアメリカに向かって自己主張をしないのか」と苦言を呈する。せっかく憲法の中で崇高な理念を掲げながら、アメリカに対する精神的な隷属から抜け出せないことこそが、戦後の日本の悲劇であり、またそれが昨今の浅薄な改憲論議の根底にあるのではないかと言うのだ。
 いま日本は憲法を変えるべき時なのか。変えるとすれば、どのような改正が求められるのか。われわれは憲法を変えても大丈夫なのか。改正した憲法によってわれわれはどんな社会を実現しようとしているのか。『映画日本国憲法』を通じて「世界の目」という視点から日本国憲法に焦点を当てたジャン・ユンカーマン氏と、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。


今週のニュース・コメンタリー
   ロシア: 政権批判のロックバンドの収監続く
   米: グアンタナモ収容所で100人超がハンガースト
   EU: ネオニコチノイド系農薬の使用を禁止へ


関連番組
マル激トーク・オン・ディマンド 第217回(2005年05月25日)
憲法シリーズ第3
9条は宝の持ち腐れに終わるのか

ゲスト:土井たか子氏(前社民党党首)

マル激トーク・オン・ディマンド 第212回(2005年04月24日)
憲法シリーズ第2回
日本人にはまだ憲法は書けない

ゲスト:小室直樹氏(政治学者)


プロフィール

ジャン・ユンカーマンJohn Junkerman
(映画監督・ジャーナリスト)

1952年米国ミルウォーキー生まれ。74年スタンフォード大学東洋文学語科卒業。ウィスコンシン大学大学院修士課程修了。監督作品に『劫火 - ヒロシマからの旅-』(88年・米国アカデミー賞記録映画部門ノミネート)、『夢窓~庭との語らい』(92年・エミー賞受賞)、『チョムスキー9.11』(02年)など。
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