Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(1/3)

2008年05月21日 08時34分11秒 | Weblog

熊谷伸一郎。中公新書ラクレ。20068月刊。

元首相がいかにアジアとの関係を破壊したことか。彼が参拝するということは、アジアの人々に、「その展示を見て私は本当に怒りを感じました。・・・中国人を殺した責任者を英雄のように祀っている。・・・理解できません」(p.25)。中国の「教育の中で、かつての日本の軍国主義を批判することが「反日教育」だというのはおかしいですよ。いまの日本は軍国主義ではないんだから、・・・軍国主義を批判されて怒るのは、自分自身が軍国主義だからではないんですか。・・・「反日」だというのなら、日本は軍国主義だということを認めているようなものです」(p.81)()首相が「在任しているあいだは、日中関係には希望はありませんね」(p.129)

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●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(2/3)

2008年05月21日 08時33分19秒 | Weblog

一方、本書の主題のように、「反日デモ」に際して、いつものごとく、「ほとんどの日本のマスコミは偏った報道しかしていません」(p.48)。特に、「文春の記者はこれまでで一番酷かった」(p.67)。「日本のマスコミの取材方法の水準を疑います」(p.124)。反日デモでない、ことが全く伝わっていない。日本の全てでなく、何に対して抗議しているのか、何が理由なのか、をマスコミは全く報道しない。

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●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(3/3)

2008年05月21日 08時32分28秒 | Weblog


熊谷さん (クマさん) の主テーマかな
?撫順戦犯管理所(p.132)での世界史上の奇跡(p.136)。「その証言に接することで・・・加害者であった日本の具体的な姿を知った。私もその一人だ」(p.134)。一方、所長を始め管理所の職員は「艱難の季節」を送る(p.134)ことにはなったが、彼らや元戦犯が、格言 (p.137) に云う「井戸を掘った」。しかし、「小泉純一郎や安倍晋三など、・・・アジア諸国民からの批判に開き直る一群の政治家・・・、日本人として空しい。彼らに、そもそも平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい。むしろ、・・・彼らは先人の掘った井戸の水を濁らせているのだ、と」

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