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■■メンタルのリフレッシュが仕事には大切!

2016年10月07日 08時44分11秒 | ■経営者のための心理学

事実! 一流と二流は「休み方」に大差がある

東洋経済オンライン

 10月6日 8時0分|Yahoo!ニュース 


仕事ができる人に限って「うまく休んでいるな」と思うことがありませんか?  日本人は、ビジネススキルや語学力を高めようとしたり、資格を取ろうなどと考える前に、まず自分の「休み方」を問い直す必要がある――外資系企業のトップとして20年近く毎年、増収増益を達成して活躍した吉越浩一郎氏(近著に『気力より体力』がある)が、日本のビジネスパーソンが「見落としていること」を語ります。 

 8月のお盆休みに、9月のシルバーウィーク、10月も体育の日を含めた3連休……あなたは連休をしっかり“休め”ているでしょうか? 

 小旅行に出かけた人やスポーツを楽しむ人、あるいは家族でキャンプに出かけたり、話題の店でおいしいものに舌鼓を打ったりなど、さまざまな過ごし方をすると思います。

 それが“リフレッシュ”になっていればいいのですが……「かえって疲れてしまう」という人も、いるのではないでしょうか。

 それでなくとも今の時期は、夏の暑さが落ち着いてくる季節の変わり目。体調が不安定になりがちです。こういう時期こそ、いつにもまして“睡眠”を十分にとり、日常的に体力を失わないように努めることが重要です。『気力より体力』にも書きましたが、体力が落ちているのに、休みの日だということで、“リフレッシュ”しようとあちこちへ出かけたり、自宅にいても平日と変わらずせわしなく仕事をして頭を使ったりしていては、より一層疲れるだけです。

■日本人に「休むこと」が必要な理由

 私は外資系企業で長く働き、欧州人の休暇の過ごし方を目の当たりにしてきました。彼らは実に上手に“リフレッシュ”します。特徴的なのは、彼らは日頃から残業をせず、効率的に働くことによって、体力を削り取るような働き方を元々していないこと。だから、週末には「頭を切り換える」、つまりメンタル面をリフレッシュするだけで、週明けからは心機一転、体力十分で仕事に臨めるのです。

日本人は休むのが下手

 彼らに比べると、日本人は休むのが下手です。そもそも、日頃から体力を削るような形で働いているので、週末が近づくにつれてぐったりしてきて、土曜日は昼まで寝ている……という人も少なくないでしょう。しかも、土曜日が休めたらの話です。

 それでも、仕事熱心で真面目で活躍している人ほど、いろいろと誘われることも多く、またリフレッシュするためにも「週末は遊ばなくては」と、積極的に外へ出かけていきます。でも、それでは、十分に体力を回復させることができないどころか、ますます、疲れるようなことをしてしまっていることになります。これでは、月曜日の朝が憂鬱になってしまうのも仕方がありません。

 いま、日本の多くのビジネスパーソンに必要なのは、気分転換して、リフレッシュできるように、まずは毎日十分に寝ることなのです。睡眠をしっかりとって体力の維持・回復に毎日取り組むことで、週末を「リフレッシュ」だけに使えるようにするのです。毎日、寝る時間が十分に取れていないと、次善の策として、週末にしっかり寝て「体を休める」ことになるのですが、それではリフレッシュができず、何のために「休み」があるのかわからなくなってしまいます。

 毎日、十分に寝て、休日はメンタル面をリフレッシュするために休めると、月曜から金曜の仕事の結果に大きな差となって現れます。つまりは、毎日の睡眠、そして週末や、平日に早めに帰宅した後の過ごし方が、一流と二流を隔てているといっても過言ではないかもしれません。頻繁に2次会、3次会と飲んでしまっていては、決して良い仕事はできません。

■日本人に「休む能力」が足りない理由

 多くのビジネスパーソンは、会社に入ったときから見よう見まねで仕事の仕方を学んでいきます。いつの間にか仕事のスキルが上がっていたという人もいるでしょう。しかし、「休み方」についてはどうでしょうか。仕事熱心な人ほど、残業をいとわず、その結果十分な睡眠がとれずに、休日出勤も当たり前、持ち帰り残業も受け入れるとか、せっかくの休みに仕事を持ち込む方法ばかりを体得してきたのではないでしょうか。

 「毎日十分な睡眠をとり、週末にリフレッシュする休み方」を学ぶ機会がないがために、本来もっと、もっと伸びるべき「働く能力」が伸びてこないことにも気がつかないのです。

 「休む」とは、簡単に言えば、まずは「ひたすら寝ること」です。筋肉や内臓だけでなく、視神経までしっかり休ませることを意識します。疲れやすい、金曜日まで気力が持たないという人は、毎日十分、ひたすら寝ることを意識してみてください。しっかり毎日寝ることが、万全のコンディションで仕事をするための第一歩です。

単純作業で「リフレッシュする」

 それができたら、次のステップです。それは、残業をせずに家に帰ったら頭をできるだけ使わないこと。気分転換してリフレッシュするのです。普段、意識はしていないけれど酷使している脳を徹底的に休ませるのです。

 ただ、脳を休めるにはテクニックがいります。何をしていても、つい、仕事に絡んだ考え事をしてしまうことはしょっちゅうあるからです。

 そこで私がおすすめしたい脳の休め方は、リラックスすることを重視して、家族と遊んだり、散歩に出かけたり、あるいは家にいて時間があるのなら、「単純作業」を行ったりすることです。

 たとえば、デスク周りの片付けなど、無心で取り組める作業があります。身の回りの整理とか、あるいは洗濯物を畳んだり、靴を磨いたりするのもいいでしょう。

 無心に作業をしていると、頭がリセットできます。実はこれは、早めに家に帰ったときとか、週末だけでなく、仕事のシーンでも使えるテクニックです。集中度の高い、クリエイティブな仕事に取りかかるきっかけをつかみ損ねているときは、あえて、後回しにしてもいいような単純作業に取りかかるのです。そうして手を動かしていると、頭が休まるのです。それが短時間の単純作業でも、ちょっとしたリフレッシュになるのです。

■なぜ「1泊2日の旅行」を避けたほうがいいか

 こうして平素から心身を休めることができるようになったら、週末になった時に高い体力レベルを維持していることは難しくなくなります。そこで初めて、家の外へ出かけての気分転換のリフレッシュが現実的になるわけです。

 リフレッシュには、やはり旅行が効果てきめんです。ただ、ついやりがちな「週末2日間だけを使っての旅行」はあまりいいとは思えません。

 というのも、「土曜に出発してその夜は泊まり、日曜の午後に帰ってくる」という1泊2日の旅行は、端的に言えば疲れるだけだからです。これではメンタル面でのリフレッシュにはなったとしても、新たに疲労を生むことになってしまいます。

 想像してみてください。ゆっくりしようと思って来た旅行なのに、翌朝は宿で提供される朝食のために7時や8時に起きなくてはならない、もちろんその前に身支度を整える必要がある。決められた時間にいそいそと朝食をとったと思ったら、すぐに荷造りをしてチェックアウト……というのは、かなりのストレスではないでしょうか。

「定住スタイル」の旅

 身支度・荷造り・朝ごはんに追い立てられるように旅をするくらいなら、むしろ日帰りのほうがよほど疲れず、リフレッシュできると思います。これが、「追い立てられるような1泊2日旅行」を避けたほうがよい理由です。

■「定住スタイル」で旅行をする

 1泊2日よりも、そして日帰りよりも、ヨーロッパ人が休暇と称して行うような「長期にわたって1カ所に滞在する旅行」のほうが理想的なのは言うまでもありません。その場合は、ホテルや旅館を転々とするのではなく、1カ所に定住し、そこをわが家のようにして家族と過ごすのです。旅行先であちこちに出かけるとしても、その「臨時わが家」を拠点にするのです。

 そうすれば、少なくとも到着した翌朝の荷造りからは解放されます。1日くらいは朝食をパスして、だらだらと部屋で過ごすという選択もできるでしょう。体力の回復とリフレッシュを同時に成立させる旅は、このような定住スタイルから生まれるのです。

 さあ、さっそくこのスタイルの旅を楽しんでみてください。もっとも、3連休は限られていますから、「次はいつ旅行に行けるかわからない」という人もいるでしょう。そういう人は、この記事を読み終えたら、ご自分の、ご家族の、そして会社の仕事の都合を十分考慮したうえで、多少の無理を承知のうえで、さっそく有給休暇の取得を申請してください。

 最近、日本でも有給休暇の取得を促進する動きがありますが、私の目にはまだまだ物足りなく映ります。おそらく、有給休暇を取得しないことを善とする上司の目や、自分が休むことで仕事が滞ることを恐れる責任感が、取得に二の足を踏ませているのでしょう。

 しかし、何度も書いてきたとおり、万全のコンディションで仕事をするには、心身を十分に休め、リフレッシュすることが不可欠。有給休暇を取ることは、むしろ真面目に仕事に取り組む意識の表れなのです。

 休まずにダラダラと非生産的に仕事をすることは、非効率的な仕事の仕方を自分に強いることになるだけでなく、会社にとって不利益をもたらすことですらあります。それに文句を言う経営者がいたのなら、それはタダの無能な経営者に過ぎません。

 有給休暇を取って旅に出るのは、自分のためでもあり、ひいては会社のためでもあるのですから、遠慮なく申請し、有意義な時間を過ごし、仕事でその成果を出してください。

 季節の変わり目を乗り越え、寒い時期にもしっかり働いて成果を出していくには、それが欠かせません。ちなみに、私は1970年代の初めから会社を卒業するまで、毎年1カ月の休みを取っておりました。外資であったことが幸いしましたが、休暇を終えて帰ってきた時の頭の回転の速さ、判断の速さには自分でも驚いていました。

吉越 浩一郎


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