四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

友川かずき 『サーカス』

2020-11-30 11:05:58 | 音楽
詩人、中原中也を知ったのは高校の国語の授業。
 
 汚れちまった悲しみに
 今日も小雪の降りかかる
 汚れちまった悲しみに
 今日も風さえ吹きすぎる

「汚れちまった悲しみに」
これを読んだとき、自分の体に衝撃が走った。
心に何かが突き刺さったことを今でも覚えている。

あの頃、詩が好きだった。
これはよく聴いていたフォークソングの影響かもしれない。
中原中也を知って、早速本屋さんに行き詩集を買った。
どの詩も感動してしまった。

秋田県出身のフォークシンガー友川かずき(現:カズキ)さんが、
中原中也の詩に曲を付けて歌っていることを知り、レコードも買った。
アルバム「俺の裡(ウチ)で鳴り止まない詩(モノ) 〜中原中也作品集〜 」
これを聴いた時もやはり心に沁みる何かを感じた。
今改めてこのアルバム(CD)を聴いてみると友川かずきさんの歌う魂が伝わってくる。

自分が一番気に入っている曲が、この『サーカス』です。
 
友川かずき - サーカス
コメント (2)
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高田渡 『ブラザー軒 』

2020-11-28 10:34:20 | 音楽

この本から一つ知った曲がある。
高田渡さんの『ブラザー軒』

仙台に在住していた詩人、菅原克己さんの詩「ブラザー軒」に
高田渡さんが曲を付けて歌っていたという。

♪東一番町 ブラザー軒
 たなばたの夜 キラキラ波打つ 
 硝子簾の向うの闇に

僕は初めてこの曲を聴いた。
聴いていて胸に沁みる。
何か哀しさが心に響く。
高田渡さんの歌声、味があっていいねぇ。

菅原克己さんは、子どものころ七夕の季節になると、
家族そろって仙台の東一番町に出かけたという。
ブラザー軒、老舗の洋食と中華の店。
ネットで調べたら、閉店の文字が・・・。
これも時代の流れか、ちょっと寂しさが募る。

本からいろんなことを学ぶこともある。
仙台の街は行ったことがないからよくわからないけど、
著者・前野久美子さんの仙台で文化を発信する熱意から、
人々との付き合いや前向きな生き方など教わった気がする。

ブラザー軒 高田渡
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『ブックカフェのある街』 前野久美子 編・著

2020-11-26 10:41:40 | 
『ブックカフェのある街』
“本が似合う街 仙台で深呼吸をしよう。”



「book cafe 火星の庭」の店主・前野久美子さんが語る
ブックカフェの魅力、本でつながった人々との愉しい日々。
そして “本が似合う街 仙台” などが書かれている。

この本を買ったのは2~3年前。
名古屋・円頓寺で開催された「古本市」で見つけて、
こういう類の本は、このチャンスを逃したら二度とお目にかからないだろう。
そう思って即、買ってしまった。
今回、久しぶりに再読してみた。

仙台は行ったことがない。
だから地名などピンとこないのだが、なんとなく仙台の空気が伝わってくる。
ブックカフェ、古本屋、そして古本市。
読んでいて著者・前野久美子さんの「本」に対する文化が感じる。
こういう人ってなんだか憬れてしまう。

前野久美子さん
1969年福島県生まれ。
調理師、出版社・書店勤務等を経て、2000年に夫と
古書店と喫茶が融合した「booku cafe 火星の庭」を開店。
自身がヨーロッパの都市で出会ったブックカフェという存在を仙台に根付かせた。
店内でライブや美術作品の展示を行うなど街の交差点な役割も果たしている。

読んでいて一つ驚いたことがある。
彼女、フォークシンガーの友部正人さんの大ファン。
18歳の時にはじめて友部正人さんの歌を聴いてファンになり
ライブなどの追っかけもやっていたという。
彼の歌(詩)から、生きる上で大切なものは何なのかを教えてもらったと記されている。

友部正人さんの詩が好きな僕は、彼女に共感をもってしまった。
「はじめぼくはひとりだった」
前野久美子さんが18歳の時に聴いた歌の1曲です。
この歌は僕も好きな1曲です。

11 友部正人 MASATO TOMOBE - はじめぼくはひとりだった
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名物アナ 松原敬生さん死去

2020-11-25 11:27:27 | 日記
東海ラジオの元アナウンサー松原敬生さんが亡くなられた。
「ミッドナイト東海」や「ぶっつけワイド」など担当されていた。

平日昼間の番組「ぶっつけワイド」は、車の中でよく聴いていた。
蟹江篤子アナとの掛け合いがおもしろかった。
二人とも深夜放送「ミッドナイト東海」のDJをやっていたから、
番組は深夜放送のノリで楽しませてくれた。

東海ラジオのアナウンサーでもあったが、演歌歌手としてレコードも出していた。
自身の番組でも流していたから必然と耳の中に入ってきた。

演歌の番組で曲紹介がものすごく心に響いていた。
わずかな時間内で心をこめて歌のイメージを紹介。
声がよかった。今でも松原さんの声は耳に残っている。

76歳での死去。
去年までは番組も持っていた。「松原敬生の日曜も歌謡曲」
たまに聴いていた。声の感じからするともう少し若いと思っていた。

夢中で聴いていたあの頃の番組。
ラジオっ子だったボクは、なんだか寂しさを感じる。
心からご冥福をお祈りします。

わが娘よ 松原 敬生
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ブラザーズ5 『この街で』

2020-11-24 10:20:10 | 音楽
♪この街で いつか おじいちゃんに なりたい

還暦を過ぎるとこういった歌がものすごく心に沁みる。
『この街で』という歌は、人生の応援歌にも聴こえる。

自分が生まれ育った街、刈谷。
時代とともに街も変わってきた。
人びとの暮らし方も・・・。
自分の住む街を見つめてみる。
やはり愛着がある。
この街、刈谷で一生暮らし続けたいと思う。

ブラザーズ5
杉田二郎さん、堀内孝雄さん、ばんばひろふみさん、高山厳さん、因幡晃さんによるスーパーユニット。 
それぞれ皆ヒット曲がある。フォークの時代を作った人たち。
それぞれの個性がでて、こういうグループが誕生したことはうれしい。
近くでライブがあれば、ぜひ行ってみたいと思う。

ブラザーズ5 『この街で』(BROTHERS5[In This Town]) (MV)
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