NewでHighな*のんびり*がんLife

乳がんサバイバー4年生のお気楽闘病日記。
おとなしい粘液がんのはずが、初発から3年後に逆側にも…(((;゜Д゜)))

治験参加まで2

2013-01-31 22:43:14 | 治験
<1からの続きです>

手術の3日後、治験の担当者(看護師)さんから、内容についての詳しい説明を受けました。とてもわかりやすく説明していただき、すべて納得できました。が、説明を聞きながら、どうしても不安なことが…。
「私、血中色素が低いんですけど、大丈夫なんですか?」
担当者さんは、特に問題なさそうに「10あれば大丈夫なはずですよ」と答えてくれました。
え?私、2ケタなんて絶対にありませんよ?下手したら7前後まで下がりますけど。その旨を伝えると、彼女は慌てて電子カルテで私のデータを確認しました。ここ3ヶ月はずっと『8.3』でした。

はっきり言って、問題ありすぎです。このままじゃ絶対に無理な状態です。とりあえず説明は全部受けましたが、治験開始前のスクリーニングをちょうど1週間後までには受けなければならないそうです。経口薬と注射でドーピングしたって、そんなに上がるわけないよ…。担当者さんが主治医と相談してくれるとのことでしたので、その場はそのままお任せしました。

そして夕方、再度担当者さんが病室に来てくれました。治験を別にしても、貧血は治さなければいけないものなので、今日の夜から薬を飲むように、との主治医の判断だそうです。早速その晩から鉄剤を飲み始めました。―――が、撃沈。副作用に胃が耐えられませんでした。
結局、翌日からは薬の量を半分にして飲むことに。素人が考えたって、こんなんで数値が急上昇するわけがありません。注射の話もないことから、主治医は諦めているんだろうと思いましたが、担当者さんは「何とか上がってほしいですね」と応援してくれました。

その後担当者さんは製薬会社と打ち合わせて、治験前のスクリーニングの期限を延ばしてもらってくれました。骨塩量測定とCTは退院翌日に終わらせ、1月30日に心電図,血液,尿,骨シンチの各検査を行なうとのことです。
退院前日、現時点での血中色素を検査したところ、『8.8』まで上がっていました。3日間で0.5というのは、結構すごい。でも1週間で更に1.2上げるなんて、普通に考えれば絶対に無理です。担当者さんは「頑張ってたくさんレバー食べてください!」と励ましてくれました。わかりました。レバーは嫌いだけど、毎日意地でも食べ続けてやります。ここが頑張りどころです!

退院後、ひたすら鉄増強メニューを食べ続けました。レバーだのひじきだの大豆だの、とにかくできる限り鉄を摂取。好きなものが食べられないダイエットは辛いけど、嫌いなものを食べ続けなきゃいけないことも、相当キツイことを知りました。でもとにかく頑張った。

そして1月30日。悲しいことに、前日夜から生理が始まってしまいました。あぁ、大切な血がぁぁ。心電図の際に治験担当者さんにその旨を伝えると、半分諦めモードに入ってしまいました。そりゃそうだよね。私だって、我が身ながら嫌になるもん。親身になってくれたのに、ごめんなさい…。
心電図,尿検査,血液検査,骨シンチの造影剤注射を終え、しばらくは時間潰しです。1時間くらいしたとき、担当者さんが現れました。
「えりんぎさんっ、大丈夫でした!11以上あったんですよ!」
うわぁっっ。私は「本当ですか!?頑張った甲斐ありました~っ」と狂喜乱舞(笑)。尿検査は生理中のために再度受け直すことになったのですが、これでほぼクリアです。その後、血圧,体温,身長,体重を測定し、骨シンチの撮影を終えて終了。データが揃った時点で、診察となります。


なんだか話が長くなりすぎてごめんなさい。次で終わらせます。
<3に続きます>

治験参加まで1

2013-01-31 20:23:36 | 治験
今日も生理痛です(昨日よりはマシだけど)。そしていつもよりずっと量が多い。あぁ貧血…と言いたいところですが、今回はいつもみたいに視界が点滅していません。これも、血中色素(ヘモグロビン)を増やすために必死に頑張った賜物でしょう。
そう、私、結構本気で頑張ったのです。それこそが、今回のタイトルにつながります。

治験の参加については、以前チラッとこのブログでも触れたことがありました。
11月に温存手術を受け、その病理診断が出たのは12月初めです。このときに、私のがんはホルモンレセプター陽性のタイプだということがわかっています。術後は、リュープロレリンの注射(2年間)+タモキシフェンの服用(5年間)が標準治療です。
このお話しのときに、主治医から「治験に参加してみない?」とお誘いを受けたのです。現在治療用に使用されているリュープロレリンは、1ヶ月製剤と3ヶ月製剤。この6ヶ月製剤についての治験が行なわれていて、エントリーの(病院内の)締切が年内いっぱいとのことでした。病理検査で断端陽性だった私は追加手術の必要があるけれど、2度目の手術の結果も年内にはわかります。なので、ぎりぎりエントリーは可能だということでした。
なんかよくわからないけど、薬剤代の負担が軽減されるのなら悪い話じゃないよね?ということで、私は「是非参加させてください」とお答えしました。

しかし、2度目の手術でも断端陽性。期日に間に合わなくなってしまったために、参加は断念せざるを得ませんでした。主治医に謝られてしまいましたが、別に先生のせいじゃないです。通常どおりの治療を受けるだけなので、特に私には不満がありませんでした。

ただ、この頃(年末間際)から色々考えるようになっていたのです。
ご存じのとおり、私は仕事が大好き。けれど、病気のせいで11月中旬からずっと休職しています。年明けに1週間だけ働けることになったけど、その後はまた入院+療養。当初描いていたプランからは、随分変わってしまいました。病気を患っている限り、『労働』という基本的なことでさえ、そうそう本人の思いどおりには進まないものなのかもしれません。
しかも、実は私、今の職場の任期が今年度いっぱいまでなのです。労働契約をMAXまで延長した末のことなので、退職以外の道がありません。(だから尚更、先の短い私を在籍させたまま待っていてくれるチームの皆さんに、これ以上ないくらいの感謝をしているのです。)4月からの就職先はまったく白紙状態ですから、就活しなくてはいけません。けれど、いつ休むかわからない勤務状態で、どうやって就活すればいいの?

そんなことを考えているうちに、私はとても怖くなりました。今までは仕事をとおして社会への貢献ができたけれど、病気の私じゃそれさえもできなくなるってことかな。別に大きいことがしたいわけじゃない。代わりなんていくらでもいることくらい、十分わかってる。それでも、同じ職場の人でもお客さんでもいいから、『えりんぎに任せれば安心』って思ってもらえることが、私なりの働いている意義でした。誰かが喜んでくれるってことが、社会の一員としての自分の証明になる気がしていました。
それが春からはなくなるのです。私、社会に何も貢献しなくなるんだ。社会から何も必要とされなくなるんだ。そんな状態、私、耐えられるのかな。
なんだか定年退職を控えたオッサンみたいだな(笑)とは思いましたが、そんなことを色々考えていたのです。

そして、年明けに3度目の入院。
入院初日に主治医が病室に来てくれました。1月中に1回目の薬剤投与ができるなら、治験にエントリーできるというのです。私は「ホントですか!?」と大喜びしました。
薬剤代の負担が軽減されるのが嬉しいのは本当。でも実は、『誰かの役に立てる』ってことが1番嬉しかった。仕事をとおして貢献できなくたって、病気の私のままでも役に立てるんだと思ったら、なんだかとても救われた気がしたのです。

手術の2日後、主治医から治験担当の看護師さんを紹介されました。翌日、治験についての詳しい説明をしてくださるとのことで、その場は挨拶で終了。このときは、まさかこの期に及んで問題が発生するなんて思ってもみませんでした。。。

<2に続きます>

再々手術後初通院(H25.1.30.Wed.)

2013-01-30 22:07:02 | 入院&手術3(右全摘)
本日は、3度目の手術後初通院…じゃなかった!退院翌日にもCT撮りに行ったんでした。いや、でも診察は初めてだからタイトルはそのままにしておこう…(ドキドキドキ)。

気を取り直して、退院後初めて主治医にお会いしました。散髪して頭スッキリでした(決して先生にケンカを売るつもりはありません・笑)。
病理検査結果を聞くこと以外に大切な用事もあったのですが、これに関しては明日か明後日に別建ての記事で記載したいと思います。というか、先生はそっちの話で頭が一杯だったらしく、病理診断の話をせずに「じゃ、そういうことで」と私を帰そうとしました…。ちょっと待ってよ先生!思わず「え?手術の結果聞いてませんけど!?」と言ったら、「え?あ、そうか。今○○さん(看護師さんの名前)に話したとこだったんだ」との返答。いやいや、看護師さんじゃなくて私本人に話そうよ…

結果は、3度目の正直。今度こそ安心できるものでした
残さず全部切除できたそうです。切除した部分には、やっぱりがん細胞が残っていたので、全摘が正解だったみたいです。
長かったけど、これでやっと次の治療ステップに進めます。もう手術を受ける必要はありません。とっても嬉しいよぉぉ

そんなわけで、来月からやっとホルモン治療が始まります。当初の予定では、12月から始まってるはずだったんだけど、断端陽性のせいで2ヶ月遅れ。でもまぁ、結果オーライです
ついでに、職場復帰の時期についても確認したところ、しっかりGOサインがもらえました。なので、2月7日(木)から復職することにしました。初めの3日間は午前中だけで、13日(水)から本格的にフルタイムで働こうと思います。

やっと歯車が噛み合ってきました。前に進めることが嬉しくてたまりません。
治療もお仕事も、精一杯頑張りたいと思います


そんなえりんぎですが、昨日の夜からまた生理が始まってしまいました。あぁ、どうせすぐ薬で止めるってのに これが投薬前最後の生理です。この痛みとも、しばしのお別れなのね。最後くらいはゆっくり味わ………ってたまるか!っていうか、頼むから二度と戻ってくるな、生理痛め!!
てなわけで、お腹が痛くて限界です。今日も早く寝ます
おやすみなさい~~~。

免許更新

2013-01-29 21:48:28 | がんと日常1(H25.1~3月)
5年振りに行ってまいりました、免許更新!5年振り=優良講習です。ゴールドです。今回もこの色を継続出来てよかった

免許更新は、この間誕生日だったAちゃんと一緒に行ってきました。終了後は2人でしばらくおしゃべり。先日の入院&手術の報告や、職場での出来事等の話で盛り上がりました。その後、同じ職場のKさんが合流。夕方までたっぷりと、楽しい時間を過ごしました

Kさんは(職場の)私のチームの方々とも仲良しです。そんなKさんが、私を安心させるためにあるお話を聞かせてくれました。私が以前から「チームの方にご迷惑を掛けてしまって申し訳ない」と言っていることについてです。
チームのある人が言っていたそうです。
「女の子(子…?・笑)ひとりフォローしてあげられないようなチームなら、そんなチーム、ない方がいい。俺はそんなところにいたくない」
話を聞いて、うっかり泣きそうになってしまいました。私って、なんて幸せ者なんだろう。こんなに優しい人たちに囲まれて、散々迷惑掛けてるのに応援してもらって、いくら感謝してもしきれません。
Kさんは「チームの方々は、えりんぎさんが“元気で”戻ってくるのを待っているので、ちゃんと体調を整えてから復帰してください」と言ってくれました。そうですね。1日も早く戻りたい気持ちはあるけど、無理したところで余計に心配かけるだけ。とにかく今は、復職できる体力を身につけられるように頑張ります。

久し振りに朝のラッシュ時に出掛け、夕方まで出歩いていたので疲れました。でも、心はしっかり満タンまで充電!明日も元気に頑張れそうです
明日は術後初の診察日。病理の結果を聞いてきます。今日の流れで、嬉しい話が聞けるといいなぁ。
とりあえず、それに備えて今日は早く寝ようと思います。
おやすみなさ~い

確定申告(医療費控除)について ~Vol.1~

2013-01-28 21:44:09 | 税・保険手続き関係
皆さん、覚えていますか?やってきました、確定申告の時期ですよ!
私はすっかり忘れており、3日前にKatyさんのブログを見て思い出しました。 Katyさん、ありがとうございます~~~。
私たちがん患者にとって、医療費控除の申告は絶対に忘れる訳にいかない、大切な手続きです。所得税の申告受付けは3月15日(金)までですので、早急に準備されることをお勧めします。

そんなわけで、医療費控除。そもそも一体どんな制度なのかといいますと、払い過ぎた所得税を還付してもらうための作業、といったところです。以前、高額療養費について記載させていただきましたが、あれは健康保険に関する手続きでした。医療費控除は税金に関する手続きですのでお間違えのないように

私たちは労働による所得が発生した場合、所得税を納めます(給料から天引き)。所得の金額によって納税額は変わってきますが、医療費控除の申告をすることによって、所得が減ったものとみなされます。課税対象の所得合計金額から医療費分が控除される、ということです。所得が減ることによって、所得税だけではなく住民税も下がる場合があります。所得税の還付も大切ですが、翌年の住民税にも関わるとなれば、「手続きがめんどくさいから申告や~めた」なんて言えませんよね?せっかくなので、ササッと申告書を作ってしまいましょう!ちょっと長くなりそうですが、作成方法を記載しますのでおつき合いくださいね

細かい事例を挙げるときりがないので、こんな場合で考えます。
 ・給与所得が1ヶ所で年末調整が済んでいる
 ・医療費控除のみの確定申告
 ・税法上の扶養者がいない(扶養控除申告書に本人分しか記載していない)

 控除の対象となるもの,ならないもの
 <対象> 昨年支払った治療費
       通院のための交通費(タクシーの場合は領収書を添付)
       市販薬(風邪薬,湿布薬等)
 <非対象>今年支払った昨年分の治療費
       入院時の病衣代(食事代は対象)

  ↓↓こちらのサイトさん↓↓に詳しく書かれていますので、ご参考にどうぞ
  http://www.mykomon.jp/kakutei_iryohi/index.html  

 控除対象の医療費から差し引かなければならないもの
  ・高額療養費
  ・保険金(治療費の支払いが昨年であれば、保険金の給付が今年であっても差し引く)
      
 考え方としては、「医療費の補填」として給付されるものは差し引きの対象、「お見舞い」として給付されるものは非対象となります。保険金の内訳をご確認くださいね。

以上を踏まえて、次回は実際に申告書を作成してみましょう。下の4点をご準備ください。
 1. H24源泉徴収票
 2. 領収書
 3. 還付金振込口座の通帳
 4. 印鑑

Vol.2がいつになるかは、神のみぞ知る…(笑)。なるべく早くアップしたいと思います