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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

教科書を信用するなは本庶佑特別教授のノーベル賞受賞会見での発言  同感

2018年10月04日 12時11分44秒 | 生命
 本庶佑特別教授のノーベル賞受賞、おめでとうございます。免疫療法に関する開発は従来の外科手術や抗がん剤投与だけでない、本来の免疫力を生かす新たな分野を切り開きました。個人的にも自らの生物進化仮説を発展させるため、免疫も重要なテーマとして認識しており、大変興味深いところです。

 報道では大きく取り上げられていませんが、「教科書を信用するな」は けだし名言でしょうね。教科書に書かれている内容は古い情報だし、しばしば内容の変更がなされている。もし、教科書を後生大事にして信じていたら、ブレークスルーが無く新たな開発はできない。

 宇宙物理学者や生物進化研究者もぜひ、この言葉をじっくり受け止めて欲しい。兎に角、個人的に経験したことながら、わざわざ遠く方から研究室を訪ねて僕の考え説明しようとしても、新しい考えには全く聞く耳を持たない「科学者」が多いというか、いないのが実情。これ科学者といえますかね。

 また大学生ぐらいの年齢では「全てを疑え」という姿勢が求められる。自分がきちんと確認できていない情報は事実とは言えない、良いか悪いかもわからない。しかし残念ながら、現在の50歳代以下の方々は良いも悪いも関係なく現状を無条件で受け入れ、現状維持が正しいという、何故か若さを感じられない がちがちの保守性がみられる。

 京都大学でノーベル受賞者が多いのは東京大学(官僚育成)に対する反骨心(実績重視)もあるだろうし、報道されるように学内の自由な環境(知らないんだけど)も良い影響を与えているのかもしれない。雑誌で医学部の偏差値を見たら、何と今は京大の方が東大より高いんだね。多分にiPSの山中教授へのあこがれはあるだろうね。

 前にも書いたけど、将来もノーベル受賞者が同じように輩出されるかと言えばちょっと疑問だ。教育が幼いころから教科書情報を詰め込みすぎる。大切なのは感じる力、考える力だ。見えないものをどう感じ どう見るかだ。

 本庶教授は僕ら戦後生まれより先輩であるが、石ころ雑草時代を過ごしたことに変わりがない。幼いころに自然環境で走り回り転げまわって過ごし、生命が数十億年かけて蓄積した自然のノウハウや感覚を遺伝子から蘇らせるのだ。更に、研究費では、基礎研究分野でも、可能性のある分野や研究者には潤沢につぎ込む、目利きのマネージャーを育てて欲しい。
コメント
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