愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

釣船居酒屋・活魚店の活き造りは出所不明な痩せ細った養殖魚

2022年06月17日 05時23分27秒 | 食にまつわる話
2014年03月20日


ーーー転載開始ーーー

大海原で獲れた魚ではなく都会の生け簀に飼われた魚



■簡単に都会の真ん中で天然の活魚が食べられる訳がない

高級そうな活き造り専門店や回転寿司店の水槽に泳ぐ魚、店内を釣船・釣り堀に見立てた大きな生け簀のある活魚居酒屋が好評です。
直前まで大海原で泳いでいた天然の魚をイメージしますが、実は不健全に育てられた養殖魚なのです。
流通機関が発達したとはいえ、真鯛(たい)・魬(はまち)・鮃(ひらめ)・間八などの高級な天然活魚は、そう簡単に都会の真ん中で食べられないのです。

この世界で活躍?しているのは、香川漁協組合連合会です。
近隣県の業者から養殖魚を集め、香川県内の生け簀に出荷サイズまで成長させストックしておきます。
そしてネームバリューが効いた、「香川県産」の活魚として再出荷していくのです。
違法ギリギリの“産地偽装”です。

瀬戸内海とはいえ生け簀の狭い場所で大量の養殖魚を飼うため、抗生物質や殺菌剤、ワクチンなどで薬漬けにされます。
活魚店の水槽や釣船スタイルの居酒屋は、お客の“ご指名”(注文)が入るまで、あるいは釣られるまで、可哀相に出身地不明(出所不明)の魚達が無理やり生かされているに過ぎません。
新鮮に見えても、質の良い魚ではないのです。

■活き造りは活魚とは程遠い薬浸けの不自然さ・新鮮ではない魚
香川漁協組合連合会をもう少し説明すると、日本最大級の活魚専用船を20隻も持っています。
毎日、養殖魚を載せて、香川から東京や大阪方面へ航行されています。
またタンク車のような活魚専用車も走らせています。
さらには東京や大阪などの大都会近郊の内湾に、中継基地的な大規模な生け簀を持っており、そこから最終業者や活魚店の注文に応じて出荷するのです。

都会のお客様は気が付きませんが、このようなルートを経て、また狭い水槽の中では元気もなくなって痩せ細り、活魚とは程遠い不自然さ・新鮮ではないのです。
活魚料理店などで泳ぐ魚とは、そんなものです。

ところで活魚の刺身や造りはおいしいのでしょうか?
活魚店の料理は、魚が“死後硬直”を起こす前に皿に出されます。
硬直前に食べてしまうので、「うまみ成分」~いわゆる味が成熟されておらず、必ずしもおいしいとは言えないようです。
活魚は、味よりもこりこりとした歯ごたえや舌触りを楽しむものと考えるべきでしょう。
実態が分かれば、こんな魚に高いお金を出して食べる程のものではないと感じます。

ーーー転載終了ーーー

いいね!と思ったら↓クリックお願いします
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サプリメントの問題点 | トップ | 価値の高い 有機栽培 の 野菜... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

食にまつわる話」カテゴリの最新記事