化学物質過敏症の患者数は推計100万人といわれています。
発症の傾向として、家事に従事する30代~50代の主婦に多い点が特徴で、
子供にも起こりうる点に注意が必要です。
●化学物質過敏症の主な症状
・頭痛、筋肉痛、関節痛、けん怠感
・のどの痛み、発熱など風邪のような症状
・目のかすみ、視力低下、めまいなど目の症状
・腹痛、下痢
化学物質過敏症は、化学物質を一度に大量に浴びた場合、持続的に浴び続けた場合に発症し、鼻炎・花粉症・アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患のある人は特になりやすいといいます。
化学物質過敏症専門医の吹角隆之さん※は「化学物質過敏症は症状が多彩で、あらゆる臓器のあらゆる症状が出てくるので、専門分野しか診察しない医師には発見が難しい」と話しています。
※「ふくずみアレルギー科」ホームページ:http://www.geocities.jp/fukuzumi_allergy/
化学物質過敏症の治療は、化学物質と無縁の生活を送ることが大切で、福島県南会津町には、化学物質過敏症の転地療養施設「あらかい健康キャンプ村」があり、この環境で3~4か月間過ごすことで症状が回復するといいます。
※「あらかい健康キャンプ村」ホームページ:http://www.21sense.com/
◆予防・対策
(1)化学物質を浴びすぎない…殺虫剤の大量使用は避ける、リフォーム・新築時は十分な換気を
(2)マスク・手袋着用
(3)適度な有酸素運動・入浴…化学物質をできるだけ体外に出すことが大事
●化学物質過敏症相談窓口
NPO法人 化学物質過敏症支援センター 電話:045-222-0685(平日10時~17時)
※居住地の最寄の化学物質過敏症専門医を紹介。
(2012年6月7日 あさイチ)
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