私の大好きなアリッサ・シズニーの今シーズンのフリーの曲目はシベリウスの「悲しきワルツ」
シベリウスはフィンランドの大作曲家。
ワルツと言っても今シーズンの鈴木明子さんのフリーで演じるウィンナワルツのような、はじけるような華麗さは全くない。
フィンランドの劇作家ヤルネフェルト(シベリウス夫人アイノの兄)の戯曲「クオレマ」の上演のため、シベリウスは6曲の音楽を作曲したが、その中の1曲「遅いワルツ」をコンサート用に改編したのが「悲しきワルツ」である。
病が重く、死が目の前に迫っている婦人が、夢うつつにワルツの調べを聴いて、幻の客と踊るが、ワルツの調べがやむと、その踊りパートナーだった客の姿はなく、戸口に死の影が立っているという、不気味なストーリーに基いている。
「悲しきワルツ」の音楽がフィギュアスケートで演じられた記憶がない。
シベリウスは私の大好きな作曲家。そしてアリッサ・シズニーは私の大好きなスケーター。
こんな喜びはない。
来年1月、世界選手権出場がかかった全米選手権では、その演技が、どの様に完成されるのか本当に楽しみです。