オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 10月12日

2011年10月12日 16時03分59秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス 交響曲第2番 ニ長調 作品73
 ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調 作品90 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1952年録音 RCA盤)
②エルガー  チェロ協奏曲 ホ短調 作品104 ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)ジョン・バルビローリ指揮ロンドン交響楽団(1965年録音 EMI盤)
③ドニゼッティ 歌劇「アンナ・ボレナ」第2幕第3場「狂乱の場:あなたたちは泣いているの?~私の生まれた私のお城」 マリア・カラス(ソプラノ)ガヴァッツェーニ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団(1957年スカラ座でのライブ録音)

LPレコードの時代、私はトスカニーニの録音が苦手だった。何枚かレコードは持っていましたが、響きのない固さのある録音が、どうもダメだった。しかしトスカニーニは、ずっと気になる存在でした。
そしてCDの時代になりトスカニーニの録音を再び聴いてみると、その響きの豊かさに驚きました。レコードでは、その響きの豊かが消し飛んでいたようである。
さてブラームスの交響曲。トスカニーニのドイツ物に関して、まだ何か偏見があるようである。残念ながら、私は昔から、そんな偏見を持つことがなかったのが本当に幸いである。これも今までの私の節操のない聴き方のお蔭かな?
演奏は、おそらくフルトヴェングラーの演奏と対極にある演奏でしょう。フルトヴェングラーの演奏のような神秘性はなく、アメリカのオケなのでドイツのオケのような、くすんだ響きが希薄なのが好き嫌いの分かれ目かもしれません。トスカニーニの演奏は感情に押し流されないブラームスですが、ベートーヴェンの交響曲と同様、トスカニーニの強い意志のあふれた演奏と言うべきか。
しかし、その中にも、歌心を忘れない、メロディを歌わせながらの頑固な音楽造りのトスカニーニの演奏の良さ、面白さを、ぜひ聴き取って欲しいものである。

ジャクリーヌ・デュ・プレのエルガーの録音は昔からの私の愛聴盤である。第3楽章や第4楽章は何度聴いても泣かされる。さて私の心の中に彼女が亡くなって現在もジャクリーヌ・デュ・プレと言う存在が強くあるので、音楽面では全く関係ないことですが、今でもダニエル・バレンボイムなる男、どうも好きになれません。

最後に。マリア・カラスは本当に凄いねえ。




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4 コメント

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僕もデュ・プレ好きです! (kazuma)
2011-10-13 20:10:05
オペラファンさん、こんばんは~。

昨日聞かれたCDの中に、デュ・プレのエルガーの協奏曲があったので、私からもコメントを~!実は、私もデュ・プレの大ファンで、このエルガーとディーリアスのカップリングのCDは、以前からの愛聴盤です。

本当に、エルガーの協奏曲の渾身の演奏には、私も何度泣かされたことか!それから、田園詩曲風のディーリアスの曲も、同じ位何度も聞きました。何と言うか、ロマンティックで夢見るような音色の中に~フランス風のエスプリさえ感じられ、とても好きなのですよぉ~!

それから、順序が逆になりましたが~、トスカニーニの演奏は私も、余韻がなく即物的でメカニックな感じがして、どちらかと言えば嫌いでした。でも、好き嫌いを別にすれば~、ベートーヴェンの演奏は気魄と情熱溢れるすばらしいものだと思います。

でもやはり、響きがメカニックでドライな感じがして、ブラームスは聞いたことがありません。ただ、いつかFMで聞いたレスピーギの「ローマの松」は、心底圧倒され~魂の震えを感じました!これほど手に汗握る凄演は、トスカニーニならではで、他の指揮者の追随を許さないでしょう。

また長くなり、すみませんでした。因みに私は今日久しぶりに、トゥービンの交響曲第3番を聞いて、俄然勇気づけられ~復活しました! トゥービン、いいですよぉ~。

Unknown (オペラファン)
2011-10-13 22:59:32
kazuma様へ

記事にも書きましたがLPレコードの時代、私もトスカニーニの録音は固い響きで、おっしゃる通りメカニックな響きで、ダメでした。しかし、フルトヴェングラーと実力を二分した大指揮者。絶対に何かがあるに違いないと思い続けていました。
そしてCDの時代に入って再びトスカニーニの録音を聴きなおしてレコードでは捉えることの出来なかった響きがあったことに気がつき、その響きこそトスカニーニの演奏の命であると信じています。
さてレスピーギのローマ三部作の録音ですが私はオリジナル・アナログ・マスターテープから復刻されたCDを持っています。「ローマの松」も凄いですが、「ローマの祭り」の第4曲「主顕際」も物凄いですよ。

さてデュ・プレのエルガーのチェロ協奏曲の録音ですがLPレコードの時代はとディーリアスの協奏曲とカップリングされたものを聴いていましたが、現在はデュ・プレがEMIで録音した全てのチェロ協奏曲の録音を4枚のCDに収めたアルバムを大切に聴いています。
以前「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」と言う映画がありました。天才しかわからない狂気と苦しみ中で、残された録音の数々。
この協奏曲のアルバムは私にとって、まさに宝です。


Unknown (kazuma)
2011-10-14 00:12:58
オペラファンさま。丁寧なご返答~、どうもありがとうございます。

実は私~、「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」のDVDを持っているのですよぉ~。これを見て、何度涙を流したことか!本当に、彼女は天才です。惜しむらくは、あと10年は生きていて欲しかった~……。

それにしても、オペラファンさまのおっしゃる通り、私もバレンボイムという男が好きになれません。あれほど、熱愛して結ばれたデュ・プレを、不治の病に罹ったとは言え~離縁できるものなのでしょうか?あまりにも彼女が不憫でなりません。

今夜は、彼女の冥福をまた祈りつつ、エルガーの協奏曲を脳裏に反芻しながら、床に就きます。おやすみなさいませ~。

「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」 (オペラファン)
2011-10-14 21:28:31
kazumaさまへ

映画「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」は、かなり以前、NHKのBSで放送された時、ビデオで録画しましたが、改めてDVDで手元に置いておきたいものと強く思っています。
実際のデュ・プレを彷彿させるデュ・プレ役のエミリー・ワトソンの体当たり的な演技は強く感銘を受けました。



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