何してたか。
あなたは 何してましたか。 去年の今頃・・・。
メッコは介護職をしてたんだよなぁぁ。
食事介助・おむつ交換・入浴介助・掃除・買物 (じぶんちは、ちらかしっぱなしだったのに)
要介護度5の利用者さん、思い出すなぁ。
メッコの何処が気に入らなかったのか、何日目かに訪問した時 「俺に話しかけるなっ」 って言われたんだよね。
話しかけるなと言われた以上、無言でサービスをしなければならない。 それも1時間だ。
清拭、食事介助、移動・・などなど
最初、ケアマネと二人で行った時は、帰り際 彼女とは「ハイタッチ」するんだったよ。 でも メッコには しない。
でも メッコは思ったんだ。 いつか メッコにも 帰り際 ハイタッチするようにしてやるって。
それを目標にして、サービスを行っていた。
何ヶ月間か 無言のサービスの日々は続いた。 (だって 話しかけるなって言われたからさ。)
そして、メッコの方からは、絶対に話かけまいとも思ってたんだ。 (結構、あたしも頑固だから)
「この次は、何処に行くんだ? 酒田市内か?」
ついに、一言 二言 彼は話しかけてくれるようになったんだね。 (やったー)
その彼が、いきなり・・・なんて言ってきたと思う?
「俺と結婚しろっ! 好きなものは何でも買ってやる。 服でも バッグでもいいぞ。」
「・・・んでも 急にそんな事言われても、アタシ、結婚してますしぃぃ〜。」
「とうちゃんとは、わかれろっ!!」
「・・・・・少し 時間をください。」 と とっさに口走ってしまったよ。
次の日、サービスに入った日
「考えてくれたか? 俺と結婚しろっ。 わかれられないのかっ?」 と又言う。
メッコも困ってしまい、何とかごまかして話をそらし、時間が来たので帰ろうとした時
「手をだせっ」 と言うから 手を差し伸べたら・・・
彼は、「ハイタッチ」ではなく メッコの手を ぎゅぅーっと握りしめたんだ。
あまりにも、強く握りしめて離さないものだから、びっくりして
「また 来ますね。 また 来ますから。。」
と、メッコは病室を後にした。
そんな事があってまもなくして、急に介護職を辞めなければならなくなった。 今の会社に勤めなければならなくなったから。
きっと彼は 「又くるって言ってたのに・・・うそつきっ」 って思ってるだろぅなーー。
銀行に行く道すがら、介護施設〇〇の建物を見るたび、思い出す出来事だ。
この話は、誰にも言った事はない。