八面山だより

八面山 神護寺からのお知らせ&日常

信頼関係

2010-09-09 10:02:21 | インポート
行をする上で大切なことは御師匠様との信頼関係の上に全てが成立します。

この子には、まだまだだなあ~。とかソロソロ次をとか心の状況や身体の状態を把握してるからの信頼関係の上に全てがあります。

家の寺は滝行から始まった寺です。

たくさんの方に良さを知って貰うためにもルールを決めてます。

立て札にも書いてるんですが…。

たいてい、よそでも滝行をされてた方が多いですが神護寺流の約束をして貰った上で滝に入って貰います。

初めての方にはインゲさんか私が何度が付いて入ります。
お作法を覚えて貰うためです。

ところが。勝手に入ってしまう方が時々いらっしゃいます。

そんな時に私は懇々と滝の怖さを伝えます。そして出来れば、キチンとした入り方で1から入って欲しい気持ちをお伝えしますが。そういった方々には、なかなか伝わりません。

台風の最中、水は涅槃像側まで上がって来てる日にも入ってる方がいらして母とインゲで引っ張り出した件もあります。

『行にばかり目や心を捕らわれたら意味が無いんよ』と父がよく言ってました。

行がタダの自己満足で終わらずにいて欲しいですし。


私も、滝は危ないので、ついつい強い口調でお話しします。しかし『怖い女やなあ。もう来んわ』としか、そういった方々には伝わって無い気がしますが。

仕方ないや。

と言う気持ちと。
悲しい気持ちと。

責任問題もあるし。

どうしても真剣に激しい口調になってしまいますが。

寺を守る者として間違いはキチンと言わなきゃ。

と思っています。

そこには、そこの流儀がある。

それは、そこにしか無い理由があるからだと思います。


スリランカは暑い国で大地も熱を持ち肌足では焼けるように暑いそうですが…。

寺院の境内に入る時は裸足で参拝するそうです。

またヨーロッパの教会にはキャミソールやミニスカートでは入れません。肌を露出してはダメだそうです。

どの国にも神聖な場所に入るには入る側もエチケットを守り神仏に敬意をはらっています。

きっと今時は時代遅れだとか、現代的にあわす。とかばかり重視してたら神聖な聖域は『あっ』と言う間になくなる気がします。

約束は守りましょう。
約束は信頼関係の上に成り立ちます。
だから信頼してる人に破られると一番つらい。

約束を破って怪我されるのも嫌ですし。

とにかくルールは守りましょう。