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「民族生命の原始無限流動」

2022年02月06日 | 日本・国士

若き頃に教えを受けた

哲学者の森信三先生(明治二十九年~平成四年)が

仰った言葉で、

繰り返し甦ってくるのは、

「民族生命の原始無限流動」

という言葉だ。

意味を理解しているから甦るのではない。

茫々とした悠久の彼方からの

日本民族生命の無限の流れが逆巻く音を

聴く気がするから甦るのだ。

その「原始」とは何処なのか分からない。

ただ、森先生は、

我らが光を当てて見える所の、

さらにその奥に

民族生命の「原始」が渦巻いていると直感されたと思う。


森先生の師である哲学者の西田幾多郎博士は、

昭和十六年一月の

昭和天皇陛下に対する御進講で、

次のように語った。

「歴史は、いつも過去・未来を含んだ

現在の意識をもったものと思います。

ゆえに私は、我が国においては、

肇國の精神に還ることは、

ただ古(いにしえ)に還ることだけではなく、

いつもさらに新たな時代に踏み出すことと存じます。

復古ということは、

いつも維新ということと存じます。」

ここで、西田博士が、

「復古」がいつも「維新」であると言われたことは、

我が国の「歴史と伝統」の中に

「普遍的で根源的な力」があるとされたことであり、

西田、森の両知的巨人の魂は一致している。


我が国が、

嘉永六年の黒船来航以来、

欧米列強の軍事的圧力にさらされる

国家存亡の國難に直面した時、

徳川幕府第十五代将軍徳川慶喜は、

慶応三年十月十四日、

大政を天皇に奉還し、

それを受けて、

同年十二月九日

「王政復古の大号令」が発せられた。

それは、まさに

「諸事神武創業之始二原(もとづ)キ」

とした「復古」の宣言である。


②に続く


西村眞悟FBより





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