全教北九州市教職員組合

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体罰の根絶に対する要請

2013年03月14日 23時47分30秒 | インポート

北九州市教育委員会へ体罰根絶のための要請をしました

 北九州市教育委員会は,「児童生徒に対する体罰の実態を把握し,体罰禁止の徹底
を図る」ために,文部科学省の「体罰禁止の徹底及び体罰に係る実態把握について」
(依頼)(平成25年1月23日通知)を受け,平成25年2月20日付(北九教学教第
1154号)で「体罰の実態把握について」(調査)を出しました。
それを受けていま,学校現場では,子ども・保護者・教職員を対象にしたアンケート
が実施されています。
 体罰は,子どもに身体的な苦痛を与え,人間としての尊厳を傷つける行為であり,
学校教育上絶対にあってはならないものです。北九州市教職員労働組合は,これまで
一貫して体罰否定の立場を貫いてきました。
いま,本来の教育の目的である「人格の完成」とは相反するような競争をあおる教育
政策(「全国学力テスト」等の学力至上主義)がすすめられています。また,部活動
における勝利至上主義も長い間容認されてきました。さらに,人事評価制度などによ
り,教職員に対する管理強化も強められています。これらの状況が,体罰行為に至る
教職員を生み出す要因にもなっています。
私たちは,体罰を根絶していくためには,背景にあるこれらの教育制度や教育政策を
見直していく必要があると考えます。とりわけ部活動にかかわっては,中学校学習指
導要領総則にも書かれているように「スポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意
欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資するもの」という部活動の原点に返り,指導
の在り方を再検討する機会であると考えます。
 北九州市教職員労働組合は,全教職員が協力・協同し,体罰のない学校づくりのた
めに職場で話し合いをすすめていくことがいま最も大切であると考えます。
しかし,今回のアンケート調査実施については,管理職と教職員、保護者と教職員の
信頼関係を損ねることも危惧されるところです。
 以上により,当面,以下の点を要請します。

                     記

1 体罰根絶のために,「子どもの人権を尊重した指導」や「体罰によらない指導」
などに関する校内での話し合いを大切にするよう管理職へ指導すること。
2 北九州市教育委員会は,今回のアンケート結果について慎重な対応を行うこと。
1)保護者の訴えに対して,公正な立場で管理職が事実を確認した上で説明責任を果
たすよう指導すること。
2)アンケート結果に基づく教職員に対する指導が恣意的にならないよう十分配慮
し,パワハラ問題を生じさせる誘因とならないよう管理職に対して指導すること。
3)教職員の処遇に係る事案が出た場合,一方的かつ恣意的な判断が行われないよう
「第三者委員会」の設置等の措置を講ずること。


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