岩淸水

心を潤す

中江茂樹

2008年12月14日 12時58分30秒 | 人物

 人間とは社会そのもの、小生がつよく影響を受けた 『 経哲草稿 』 には此の様に書いてあった。さまざまな人間の組み合わせ、その諸々の関係総体が人間なのだろう。世の中が代われば人も変わる。その時その時代によって、スポットライトがあたるものが出る。1980年代のバブル期には、「兜町の風雲児」といわれた中江茂樹氏が、ある意味で輝いていた。投資家から数百億円の資金を騙し獲って、1989年には懲役6年の実刑を受けた。

 


 この頃、左近尉は美術の勉強を、させて貰っていた。


 
森本草介

 しかしなんだか、人々は難しい尺度で、絵とか彫刻その他、道具類をながめているようだった。当時はバブルと言われた次期だった。象徴的なのは、1985年のプラザ合意であった。これ以前の日本経済は、円安だったので労働集約的な商品は、アメリカ等にどんどん輸出された。安いばかりではなく自動車や家電は、その耐久性の優秀さ等もあって、日本品は高級品との評価も獲得した。なので為替レートが、どのように変化しようが、日本商品のこのような産品は、輸出力が衰えることはなかった。つまり早い話が、日本の工業力が、アメリカや欧州を追い越してしまったのだ。為替レートは絶対的価値の表現ではない。ある時点の相対的な、通貨の交換判断の指標にすぎぬ。なのでどれほど、為替が変動しても、一年以上の長期てきな流れをみれば、国家経済に打撃を与えることはない。強い影響が出るのは、自国通貨があまりにも安くなったとき。これは貿易商品の、絶対的な劣勢を示している。日本製品は 1970年代には、アメリカに追いついていた。貿易の絶対的優位を獲得していた。
 

中江滋樹 http://ameblo.jp/nakae-shigeki/entry-11582526993.htmlより 中江滋樹

 

 なので1980年の始めころでも、美術品などの取り引きは、とても盛んだったのだ。

 昼食は行きつけの兜町近くの、ビジネスホテルの一階レストランで取ることが多かった。新聞を見ても、ラジオを聞いても、株とか先物商品の話でもちきり。株とかの金融商品と、美術品との違いは、現物としてのリアリティだと思う。金融商品は株券とか、信用の書き付けだけ。ところが絵画などは、買ったならば現物を手にすることが出来る。そのうえ値上がりなんて、実感させられれば、利殖の魅力も加わる。


 中江氏が逮捕されたのが、1985年でプラザ合意の年だった。

 

 

 このあと、中曽根康弘首相の税制改革により法人税が42%から30%へ引き下げられた。所得税の最高税率も大幅に引き下げられた。これで国家財政の要、税収は、30%も少なくなった。つまり富裕層に配慮して、減税を行い国家の基礎を掘り崩した。この頃は、『 減税病 』 は発病段階で、病状はでていない。

 


 競輪競馬、パチンコ、麻雀にはまった人ならよく解る。

 賭け事なんて馬鹿な事。

 でも、ワカッチャいるけど止められぬ。

 そうこうして、5年が経ち、10年がすぎると、病状があらたまる。病膏肓にいる。今で言えば、オリンパスの経営陣や、大王製紙の元会長の状況になる。どんどん深みにはまってゆく。カネは魔物。中井茂樹氏もカネの魔力に負けたのか。株を買わずに、贅沢とか政治家や芸能人との付き合いに、大枚を蕩尽する。


 

 絶対に儲かるのは、

お客を賭け事中毒にして、

 自分はサヤ稼ぎ。

 

ここから前に、やってはならないこと、越えてはならぬ矩が有る。

 しかし、投機したはずの資金まで、懐に入れてしまう。

 これで着服とか詐欺の、刑事罰にふれたこととなる。

 

 中江茂樹氏は兜町の風雲児から、希代の詐欺師と渾名を変えた。

 歴史は繰り返す。それから、20年後にはホリエモンとか、元通産相官僚の金融専門家、村上世彰などと触れこんで、新しい詐欺師が登場した。たちまちにして、亦うたかたの様にはじけて消えた。

 

 是からは国際化の時代とか言うのは、ほんとは嘘だった。

 会社の経営者とかが、金融賭場に通うための言い訳だった。


 オリンパスの一件は、たまたま元社長が白人の外国人だったから、不当な解雇をアタマに来て実態をばらした。これが普通の会社役員とかは、ほとんどが朝鮮キムチ族とかその似たようなもの。鳩山由紀夫・元首相だって、左近尉の見立てでは、キムチ族の範疇なのだ。台湾とか支那も含めて、東洋人の三国人はなあなあで済ましてしまう。なのでオリンパスのような、会社の資産を投機に蕩尽して、大穴を空けた事例は山ほど有っても、表に出ることはない。


  日本国はアメリカの保護領のようなもの。

 日米安保があるので、軍事的な恫喝は透明化されている。

 なので新植民地統治の対価は、金融取引とか貿易のなかに潜ませて、素人目には見えぬ形で取り引きが為されている。日本人を通名の三国人が、政治や経済で支配する。そのキムチとか、最近は支那畜の上前をはねるのが、米欧の白人なのだ。ユニクロの柳井だって、株式を上場しているから、ユダヤ金融に「ガレー船の船長」を仰せつかっている。つまり使われ人にすぎぬのだ。その報酬支払いとか、懲罰の決済手段が株取引などの金融取引で行われる。なので現代の日本に於ける、「 人間 」 とはこの構造の中に、填めこまれた人形として見れば、なあるほどとなるのだろう。

 

 

 

戦後政治 マッカーサーの戦後政治

 

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  グレート義太夫さん

 

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