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「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/カードゲーム/「袋の中の猫 フィロー」

2015年03月13日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 下手すると動物愛護団体から苦情が来そうなゲーム、「袋の中の猫 フィロー」のご紹介です。


 原題:Filou The cat in the sack
 日本語タイトル:袋の中の猫 フィロー(英語版ではフェリックス)
 デザイナー: Friedemann Friese
 発売:2007(独)
 可能人数:3~5人
 プレイ時間:20分程度
 ボックスサイズ:130×130×45(mm)
 カードサイズ:110×70(mm)

 「競り」「ブラフ」「バッティング」「動物虐待」

 えー、今回のご紹介は「自分たちの持つ猫を競りに出したり落札したりを繰り返して価値の高い猫を集めていく」競りのゲームになります。なお、このゲームに登場する動物達は全て「袋に入った状態」で競りにかけられ、誰かが競りから脱落することで1つずつ公開されるという仕様になってます。

 

 外箱。袋の中に放り込まれた猫たちが頭だけ出してますね。見ようによってはグレムリンに見えますけど(笑)

 

 中身はカードとプラ製コイン。カードは大きめ。「いけるか…?」と思ったイエサブのスリーブも横幅が足りずダメでした。

 

 プレイヤー1人には初期コインとカード1セットが配られます。
 猫を落札するゲームなのに何故か入っている「犬」と「兎のぬいぐるみ」(笑)



 場はこんな感じ(4人プレイ)。人数分のカードとかが判別用に置かれ、そこにコインが撒かれます。
  ゲームはまず全員が自分の持つカードセットから1枚を選び、スタートプレイヤーから順に数字の少ない方から並べていきます。
 全員が並べ終わったら、まずは1枚目…スタートプレイヤーの置いたカードをオープン。
 というわけで「この猫セットすべて」に対する競りが始まります。はい、まだ開いてない他のプレイヤーのカードも含んでますよー、気を付けてくださいねー。

 

 赤が2、緑が3、黒が4枚と順調に値段を釣り上げていきますが、黄色が競りをせずに離脱。誰か1人が競りから降りた場合、そのプレイヤーは「なるべく左側にあるカードのコイン」をゲットできます。この場合は2コインをゲット。

 

 その後、2枚目のカードがオープンされます。…合計-2ですか…まぁ競り続行。

 

 その後すぐに赤も競りから降りて4コインゲット。その下のカードがオープンされて最高値「15」の猫が!

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 緑は自分が出した「15」の猫を得点にしようと6コインで入札。

 

 黒は即座に降りて最後の6コインゲット。最後のカードの中身は黒が自分で出したんだから当然知ってます。

 

 黒が仕込んでいたのは「犬(大)」。このカードは落札したセットの中で「一番数字の高い猫」を追い掛け回して両方ともいなくなってしまうという物凄く厄介なヤツ…あ、緑が呆然としてる。
 とりあえず、今回落札されたのは緑のプレイヤー。6コインを支払って2匹、-2点をゲットです。おめでとうございまーす♪
 当然、緑から黒へのヘイトが急上昇しているわけですが(笑)


 これを一定回数繰り返してゲーム終了。一番得点の高い人が勝者ですね。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 猫を袋詰めにして売りさばくという「動物保護団体の看板を隠れ蓑にした過激派」とかに目を付けられそうなタイトルですが、中身は意外にしっかりしたブラフと競りのゲームです。自分が最後の方に猫が明らかになるラウンドで犬を仕込み、相手の目が泳ぐサマを見るのは最高ですね(←性格悪い)ただし、競りのビッドの順番によっては落札「させられる」こともあるので注意。
 バッティング要素というのは「犬が2匹いたら互いにケンカしつつどっか行っちゃう」という「猫没収失敗」というもの。相手を妨害するカードはこれしかないので使いどころはしっかりと見ましょう。
 
 プレイ感覚は軽く、短い時間で1ゲーム出来るのも良いですね。競り部分も比較的あっさりしているので苦手な方の練習用に、知らない方の入門用に使えるかと。
 …まぁ、動物好き(特にネコ)な方だと「ジョークの解る人」とか「現実とゲームの区別がつく人」にしか勧められませんけど。

 そういえば、この日本語タイトルってただの直訳で日本語版が出ているわけじゃありません。


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