ネイチャーゲーム&自然・趣味

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短歌で綴る学校の一断面  子ども編-その4

2014年07月18日 | 教育
(14)忽然と米機飛来す轟音にダンスを止めて子ら立ち尽くす 
 運動会の練習中に轟音を響かせて校庭の上を過ぎました。こんなことはよくありましたが、さすがにこの日は迫ってくるみたいで一時やめてしまいました。
 この頃は、この米軍機の飛来によって運動会までひどい目にあっている学校もあった聞きました。(2005年)

(15)手つなぎを拒みいし子の初めての踊る姿は涙ぐましも
 
 子どもによっては人と手をつなぐのを嫌がる子もいます。手をつなぐ場面のあるダンスなどでは困ります。ふだんは嫌がる子がある時、手をつないで踊っているではありませんか。そんな時には経過を知っているだけに私が涙ぐんでしまいます。
この時からは、手をつなぐことに何もこだわらなくなるのです。(2005年頃)

(16)歓声を力となして銀杏を子どもらの上にぼたぼた落とせり
 学校の中庭に雌雄二本の銀杏の木がありました。それは大きな木で大人がやっと抱えられるほどの太さです。ある時、私はこの木に登り銀杏を振り落としました。
 子どもたちはぼたぼた落ちてくる銀杏に大喜びでした。みんなで集めた銀杏は洗って皮をむき干して各家庭に持ち帰りました。今だと子どもがかぶれるとか、臭いと言ってなかなかできないかもしれません。
 その後、残念なことに中庭に空調室ができるとかで二本とも切られてしまいました。(2005年頃)

(17)「だんご三兄弟」を粉にまみれて歌いつつ子どもらの手は餅こねており 
 
 蓬が生えるころは草団子にして食べる授業をよくしました。低学年は時間の融通が利きます。親子でつくることもありました。この時にはテレビからは「だんごだんご」と「だんご三兄弟」の歌が聞こえて来て流行っていたころでした。
まだこんなことが続いているといいのですが・・・。(2005年頃)

(18)一粒が四メートルに伸びしケナフ竿灯のごと子はかざしたり
 
 環境教育の一環として、ケナフを育てて紙を作ろうと種をまきました。そのケナフは成長が早くてなんと4メートルにも。子どもたちは切り取って竿灯のようにかざして得意顔でした。(2005年頃)

(19)刈り取りしケナフ切る音広がりて子どもらしばし静寂の中
 そうして刈り取ったケナフを教室で短く切っていきます。包丁を使う集中の瞬間です。
煮込んで和紙を作っていく時の一コマです。(2005年頃)

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1 コメント

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ここで一息 (木漏れ日)
2014-07-19 11:14:47
順番に詠んでいて、(17)の
「だんご3兄弟」で,ほっと一息しました。

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